しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

生きて老いていく

昨晩から降っていた雨は、今朝には止んでいました。

ただ、同時に今朝は、寒さが一段と増したように感じました。


その朝の動かない身体で、伊予鉄松山市駅」ホームの地下階段を上っていた時、

ふと、このホームで約1か月前、高校の同級生、M・K君と

本当に久しぶりにバッタリ出会ったことを思い出しました。

私はホームに到着した電車で帰宅するところ、、彼はその電車から降りてきたところだったので、

お互い、ほんの数十秒しか会話する時間はありませんでした。

その短い時間で彼から聞かされたのは、同じ同窓生のK・H君が、

西日本豪雨があった今年7月に、肝臓がんで亡くなったという衝撃的な事実でした。


高校時代にK・H君とは同じクラスになったことはありませんでしたが、

M・K君とK・H君が羨ましいほど仲のいい親友で、

私はM・K君を通じて、K・H君と仲良くさせてもらいました。

彼は性格も明るく、しかもスポーツ万能で、私にはとても眩しい存在でした。

三人とも東京の大学だったので、M・K君の下宿で徹夜マージャンをしたこともあります。

今から思えば、約5年前の同窓会で会ったのが、今生の別れとなってしまいました。


早すぎる死に、語るべき言葉もありませんでしたが、ようやくこの日記に書けるようになりました。

そういえば、昭和60年1月末に、

高校時代の無二の親友、M・Y君を交通事故で失くしてからも、早や数十年が経過しました。

‥‥‥‥‥。「生きて、そして老いていく」ということは、

「死への耐性を身につけていく」ことなのかもしれません。

金融行動世論調査に思うこと

パソコンの前に座っていざ日記を書こうとしたら、今日の題材がないことに気がつきました。

それもそのはず、今日は新聞の休刊日‥‥。

普段からこの日記の題材を、いかに新聞記事に頼っているのかがよく分かります。(苦笑)


そこで、久しぶりに「経済レポート専門ニュース」のHPを覗いてみると、

金融広報中央委員会から、今年の「家計の金融行動に関する世論調査」の結果が公表されていました。

調査結果のうち、私に関係のありそうな項目の内容は、次のようなものでした。


・金融資産の保有額は、平均値は1,151万円(前回1,151万円)となった。

 中央値は、450万円と前回(380万円)比増加した。

・金融資産保有世帯の金融資産保有額は、平均値は1,519万円と前回(1,729万円)比減少し、

 中央値も、787万円と前回(1,000万円)比減少した。

・金融資産の保有目的では、「老後の生活資金」が65.6%と最も高く前回(69.2%)比低下した。

 次いで、「病気や不時の災害への備え」も61.1%と前回(62.8%)比低下した。

・老後の生活について「心配である」(「非常に心配である」と「多少心配である」の合計)

 と回答した世帯は、79.2%と前回(81.5%)比低下した。

 「それほど心配していない」は19.8%と前回(17.8%)比上昇した。

・年金に対する考え方については、「ゆとりはないが、日常生活費程度はまかなえる」が

 52.0%と前回(48.9%)比上昇した。

 他方、「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答した世帯は41.8%と

 前回(45.2%)比低下した。


う~む、なるほど‥‥。

「老後の生活が心配である」とか、「年金だけでは日常生活費が厳しい」など、

私と同じような考え方や境遇の人が、それなりに存在することを知って、

少し気持ちが楽になりました。

一方で、金融資産については、あるところにはあるのですねぇ~‥‥。うらやましい限りです。


いやぁ~、それにしても、この調査の目的の一つに、

「家計行動分析のための調査 データを提供すること」が挙げられていたのですが、

調査しただけで良しとせずに、ぜひ国民の幸せ向上のために、有効活用していただきたいと思います。

100年と700年

今日11月11日が、第1次大戦終結から100年であることを、

愛媛新聞一面コラム「地軸」を読んで知りました。コラムの冒頭は、次のような文章で始まります。


『「戦争」と聞いて、われわれがイメージするのは、太平洋戦争、第2次世界大戦だろう。

 比べると第1次大戦への関心は低いかもしれないが、

 欧州では昨日のことのように話す人がいるほど、その影を引きずるという。

 第1次大戦は、各国が国力のすべてを動員した初の総力戦となった。

 戦車や飛行機、潜水艦、毒ガスといった新兵器が投入され、戦死者は900万人にも上る。』


コラムに書かれていることが気になって、ウィキペディアで調べてみると、

第1次大戦について、次のようなことも書かれていました。

『この戦争における砲撃の数量はすさまじく、

 西部戦線の主戦場となったフランスの内務省によれば、国内で約14億発の砲弾が使用され、

 そのうち約1割が不発弾となったという。

 内務省の爆発物処理隊隊員が加盟している研究会では、

 そのすべてを地中から処理するためにかかる時間を約700年と試算している。

 毒ガスに汚染された地域・毒ガスの不発弾の存在もあり、

 立ち入ることの出来ない地帯も広範囲に存在している。 』


う~む、700年ですか‥‥。気の遠くなるような数字です。

ヨーロッパがこんな状態であることは、今の今まで知りませんでした。

なお、先ほどのコラムでは、第1次大戦の若きドイツ兵を描いてアカデミー賞を受賞した

米映画「西部戦線異状なし」のことが書かれていました。


負傷して故郷に戻った主人公が、生徒たちを鼓舞する体験談を求められる場面で

ためらいながら語ったという、「祖国に命をささげるのが正しいことなのか」という言葉は、

いつの時代も変わらぬ「戦争という究極の不条理」について、改めて考えさせるものがありました。


第1次大戦終結から100年目の今日は、

欧米やロシアの首脳が集い、パリで記念式典が開かれるそうです。

私にとっては、秀逸なコラムを読むことができた、実りのある一日でした。

無様(ぶざま)という態様

一昨日8日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、マタイによる福音書新約聖書)の

『思慮の浅い者たちは、あかりは持っていたが、油を用意していなかった。』という言葉で、

いつものように、鷲田清一さんの次のような解説がありました。


『先の見えない、塞いだ時代だと人は言う。

 けれども視界が遮られているのは、未来が不確定だからではなく、

 目を凝らせばある未来が確実に来ることがわかるのに、すべて先送りにし、

 その対策に本気で着手できないでいるからではないのか。

 例えば人口減少、国家財政の破綻(はたん)、経済成長の限界放射性廃棄物処理の膠着(こうちゃく)。

 聖書のこの一節は私たちのそんな無様も思い起こさせる。』


う~む、無様(ぶざま)ですか‥‥。ちょっときつい表現だけど本質を突いている言葉だと思います。

でも、未来に確実に起きることを先送りするという人間の無様さが、

何千年経っても変わっていないことには、ちょっと悲しくなりますよね‥‥。


さて、立冬も過ぎ、季節の上では冬となりましたが、今日は小春日和の一日となりました。

空き家になっているお隣の柿の木も、ご覧のとおり、趣のある紅葉になっています。

それに比べて、我が家の庭のヤマモミジは、紅葉もイマイチといったところでしょうか‥‥。

それでも、自然界の造形物は、無様(ぶざま)という態様とは、ほとんど無縁であり続けるのだと思います。

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マイナスをプラスに

一昨日放映されたNHKニュース「おはよう日本」の「おはBiz」に、

白川方明・前日銀総裁が出演されていました。

豊永キャスターのインタビュー内容は、番組HPから引用すると、おおむね次のようなものでした。


Q 退任後5年半たって、700ページを超える本(「中央銀行」)をまとめた意味について

A 金融政策を巡って内外でいろんな議論が行われてきた。

  意見が鋭く対立するケースがあった。中央銀行の役割とは何か、ということについて、

  理解のしかたが人によってずいぶん違うと感じた。一石を投じたい、そう思うようになった。


Q 金融緩和には「経済を劇的に改善するカンフル剤」というイメージがあるが

A 経済に大きなショックが加わった時に、

  できるだけ経済の変動を小さくするという意味で金融緩和がある。

  これは本質的には、将来の需要を現在に持ってくる、という政策だ

  (具体例を挙げると)金利が下がる、株価が上がる。

  そうすると、例えば住宅ローンを借りて家を建てようと考えていた人は

  「借りるのは今だ」と思う。

  (こうしたことは)ずっと頼れるわけではない。基本的には需要の先食いだから。

  (金融政策によって)漠然とデフレ・物価を何とかすることが

  将来の明るい経済につながるという認識は、それは危険だな、危ないな、と思う。


Q 「2%の物価目標」、「デフレからの脱却」について

A 経済の変動はどこから来たかというと、実は物価ではない。

  圧倒的に金融的な不均衡というか、バブルだ。バブルが拡大し、崩壊し、金融危機をもたらす。

  (大切なのは、)物価という数字だけで経済の不均衡が捉えられないという事実、

  これをしっかり受け止めたうえで、金融政策を運営していくことだ。


Q 中央銀行に依存しがちな政策運営について

A 決して中央銀行はスーパーマンではない。

  金融のインフラを提供する仕事に失敗すれば、民間の経済自体を破壊してしまう。

  つまり、大きなマイナスをつくらないことによって、プラスをつくる仕事をしている。


う~む、なるほど‥‥。

「大きなマイナスをつくらないことによって、プラスをつくる仕事をしている。」ですか‥‥。

中央銀行の使命と役割を端的に表現していると思います。

中央銀行に限らず、世の中には、こういう仕事をしている人や組織は多いと思います。

とっても大切なんだけど目立たないんですよね‥‥。

ふと、ドイツの思想家・シラーの『大いなる精神は静かに忍耐する』という名言を思い出しました。