しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「言い得て妙」の表現

日銀が今日、金融政策決定会合で「マイナス金利政策の解除」を決めました。

マイナス0.1%としていた政策金利を0〜0.1%程度(無担保コール翌日物レート)に引き上げ、

長期金利を低く抑え込むための長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)や

上場投資信託ETF)などリスク資産の買い入れ終了も決めたとのこと。


日銀が17年ぶりの利上げに踏み切ったのは、

物価2%目標を持続的・安定的に達成できる見通しがたったと判断したためで、

この判断には、春季労使交渉の第1回集計結果で、

賃上げ率が平均5.28%となり、1991年以来33年ぶりに5%を超えたことが一つの要因のようです。


その「賃上げ」について、「かんべえ」さんが昨日の「かんべえの不規則発言」に、

次のようなことを書かれていました。

『‥‥今年はたまたま「みんなで渡れば怖くない」という状況が出現した。

 しかしこれ、来年も続くのかなあ。やせ我慢で「おつきあい」した会社は少なくなさそうだし。

 来年はまた違う風が吹くのかもしれませぬ。

 要するに昔から、日本企業は「集団志向」だし「集団思考」だし「集団施行」だということ。

 あんまり変わっていないんじゃないかなあ。ともあれ3月19日は歴史的な一日になりそうです。

 今日の日銀がどんな決定を下すかは、だいたい見えている。‥‥』


う~む、なるほど。日本企業は「集団志向」「集団思考」「集団施行」ですか‥。

「言い得て妙」とはこのことだと思いました‥‥。

今日3月19日は、「歴史的な一日」になったので、この日記に書き残した次第です。


追記

「集団志向」「集団思考」「集団施行」といえば、裏金問題を抱える今の自民党もそうなのかしら?

律儀に故障する家電製品

「毎年よ 彼岸の入りに 寒いのは」(正岡子規


昨日が春のお彼岸入り‥。

今日は、子規の俳句のように冷たく強い北北東の風が吹いて、肌寒い一日となりました。寒の戻りです。

また今日は、先日の高校同期会の集合写真が、専務幹事のT.S君から封書で届きました。

ご配慮、ありがとうございました。大切に保存することにします‥。


2階の46型のテレビが昨日から不調です。

3つあるHDMI端子のうち、一つ目はケーブルテレビのSTBに、二つ目はビデオデッキに、

三つ目はアマゾンのFire TV Stickに接続しているのですが、そのうち二つの端子が作動しなくなりました。


購入してから約15年が経過したので、故障もやむを得ないのですが、

なんとか一つの端子は反応するので、そっそく家電量販店に行き、HDMIセパレーターを買って、

急場をしのぐことにしました‥。(いつまで持ち堪えてくれるかしら?)

いゃあ~それにしても、家電製品は律儀に(?)故障してくれます‥‥。(苦笑)

「正反対を見る思考」を学ぶ

今月11日から20日まで、町立図書館が蔵書点検のため休館なので、

ほぼ習慣化している一週間に一度の、朝日新聞一面コラム「折々のことば」の「まとめ読み」ができません。


その「折々のことば」の執筆者、鷲田清一さんが、今日の愛媛新聞文化欄「おかげさんで今」に、

「社会諸相 京都に混在 正反対を見る思考培う」というタイトルの随筆を寄稿されていました。


鷲田さんは、いろいろな職業、地域出身の人たちが隣り合って暮らしていた

京都市下京区の片隅の町で生まれ育った経験が、今の自分のものの見方や考え方に

大きな影響を与えているとして、次のようなことを述べられていました。


『‥‥「両義性」という考え方があります。

 それは、二つの正反対の、矛盾や対立を人間は抱え込んでいるという思想。

 人間には理性があれば本能もあり、心があれば体もある。それら二つを切り離すのではなく、

 引き裂かれつつもつれあう現象としてきちんと見ようとするんです。

 僕が、「聴くこと」や「待つこと」、「弱さ」を哲学の主題にしたのも、

 物事を見るときに正反対のものが見えるという思考の癖みたいなのが影響したのかもしれない。

 何もしないのは楽なことに見えるけれど、介護の現場なんかに行くと、

 待つこととか聴くことが一番しんどいことですから。‥‥』


なるほど、「正反対を見る思考」ですか‥。

今後、「折々のことば」を読む際には、そのような思考方法を参考にしたいと思います。

なお、鷲田さんは、随筆の最後に、

「過去というものは語るたびに変形されるもので、死ぬ前にはまた違う話をしているかもしれません」、

このように述べられていました。


この日記における私の過去の記述も、これから変形されるのかもしれません‥‥。

春の便りが届く頃

よく晴れて暖かい一日となりました。


独自にソメイヨシノの開花を観測している宇和島市では、

市内の丸山公園で標本木に5輪以上の開花を確認したので、今日、サクラの開花を宣言したそうです。

午前中に散歩に行った松前公園のソメイヨシノは、

開花の気配はないものの、それでも「つぼみ」がしっかりと膨らんでいることが確認できました。


さて、「春の便りが届く頃」に、まっさきに思い出す曲といえば、

たくさんある中でも、私の場合はやはり、りりィさんの「オレンジ村から春へ」でしょうか‥‥。

この曲を聴くと、ようやく春本番がやってきたようで、気持もウキウキします‥‥。


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「絶望の数」か「希望の数」か

今日の日経新聞の3面下段に、伊集院静さんの新刊書の広告が掲載されていました。

「風の中に立て~伊集院静のことば~大人の流儀名言集」というタイトルの本です。

その広告には伊集院さんの、次のような心に染みる名言が紹介されていたので、

この日記に書き残しておこうと思います。


「吹いてくる風が頬や胸板に当たるなら、むかい風に立っていることを学びなさい」

「挨拶というものはまず短いことが肝要である」

「雰囲気だけで生きていては必ずしっぺ返しが来る」

「酒の味の良し悪しは、飲み手の心情にある」

「哀しみをやわらげてくれるのは、一番は時間である」

「一見、無駄と思える銭を使いなさい」

「〝身嗜み〟でまず必要なのは、体調だ」

「家から煙草屋までのひとときでさえ、人は何かにめぐり逢うものである」

「私は食は人であると思っている。つまり調理人、職人である」

「さよならも力を与えてくれるものだ」


私的には、「哀しみをやわらげてくれるのは、一番は時間である」と

「さよならも力を与えてくれるものだ」がお気に入りです。

広告にも書かれていましたが、伊集院さんの言葉には「人間を見つめる深い眼差しがある」と思います。


さっそく本書を「読書メーター」のマイページ「となりの知行合一くん」に、

「読みたい本」として登録しました。これで登録した「読みたい本」は、281冊になりました。

これを、「私にはとても読み切れないという絶望の数」と捉えるか、

それとも、「私にはまだまだ読む本がたくさんあるという希望の数」と捉えるか‥。

後者として捉えたいと思います‥‥。