西日本を襲った記録的豪雨から今日で1週間です。この間に蝉が鳴きはじめました。
また、この間に全国紙では、「雨」に関する次のような一面コラムがありました。
『7月6日あるいは七夕の雨は牛車から飛び散るしぶきとされ、
「洗車雨(せんしゃう)」と呼ぶ(「雨のことば辞典」倉嶋厚、原田稔編著)。
雨と涙の詩情に潤う関係は言葉も育んできた。恋にまつわる涙を「袖の雨」「袖時雨」といい、
悲嘆の折に降り注ぐ雨を「涙雨」と呼ぶ。
これらの言葉を口にするとき、耳朶(じだ)を打つ土砂降りを思い浮かべる人はいまい。
西日本から東日本にかけて降り続いた大雨はしかし、天の川をはさんだ慕情だけでなく、
昨日までの人の営みも、家族や友人らとの分かちがたい結びつきも冷たく断ち切ってしまった。』
『日本語には、激しい雨をあらわす言葉がいくつもある。
まるで小石のような大粒の雨を「雨礫(あめつぶて)」といい、
たたきつけるような降水は「掠雨(りゃくう)」である。
水の入った盆を傾けるように、との例えから「雨盆(あめぼん)を傾く」の言い回しもある。
どれも尋常でない天候を指す言葉であろう。しかし、どれを口にしても生やさしく感じてしまう。
そんな豪雨が西日本一帯を襲った。決壊、冠水、土砂崩れ‥。府県を超えて広がる災禍である。』
う~む‥‥。「洗車雨」、「袖の雨」、「袖時雨」、「涙雨」、「雨礫」、「掠雨」ですか‥。
確かに今回の「豪雨」は、どれを口にしても生やさしく感じてしまいます。
ところで、愛媛県内では、
梅雨明け後の厳しい暑さのなか、被災地の復旧作業が懸命に行われています。
地震や風水害など過去幾多の災害を先人が乗り越えてきたように、
今生きている私たちも、必ずこの難局を乗り切ることができると信じています。