日経新聞電子版「私のリーダー論」は、毎回楽しみに読んでいる記事の一つです。
昨日は、アサヒグループホールディングス、 小路明善社長兼CEOへのインタビュー記事で、
次のようなQ&Aがありました。
Q グループ連結で2万8000人の従業員に向け、リーダーとして何を伝えていますか。
A よく言っているのは「非凡な努力を評価します」ということです。
成果とは才能と非凡な努力の掛け算です。
例えば「読む」「書く」「話す」という能力がそれぞれ「10」あったとしましょう。
努力が「1」しかなければ、掛け合わせてもそれぞれ「10」、
合計で成果は『30』となります。一方で能力が「5」であっても、努力が「10」だとしたら
5×10×3で」「150」になるのです。
会社は非凡な努力をする人材の集団で成り立っているのです。
Q 「非凡な努力」とはどのようなことですか。
A 私が新入社員のときに営業の先輩から教わりました。
はじめは先輩と都内の居酒屋を営業していたのですが、
しばらくすると「1人で回れ」と言われました。「1日20軒、とにかく自分で考えて回れ」と。
毎日20軒回るのは大変なことです。これを10年間続けたら一流の営業担当者になれますよ。
こうしたことが非凡な努力なのです。 ~ (中略) ~
私は労働組合の専従を10年間務めました。
社員は会社にとって命で(人件費は)経費ではなく投資だと思っています。
社員の成長が会社の成長になるのです。
非凡な努力を重ねる人材と共に会社を成長させたいと常日ごろ考えています。
う~む‥‥。「非凡な努力」ですか‥‥。でも、実行するのはとっても難しい‥‥。
また、社員は「経費ではなく投資」というのは、まったくもってそのとおりだと思います。
(「費用ではなく資産」という言い方もできると思います。)
そして、投資に見合う人材になるためには、その人の「非凡な努力」が欠かせないのですね‥‥。
現役の頃も、そして定年退職した今も、私にはこれが欠けてるのだと自覚しています。