しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

人生・思想・哲学

「正反対を見る思考」を学ぶ

今月11日から20日まで、町立図書館が蔵書点検のため休館なので、ほぼ習慣化している一週間に一度の、朝日新聞一面コラム「折々のことば」の「まとめ読み」ができません。 その「折々のことば」の執筆者、鷲田清一さんが、今日の愛媛新聞文化欄「おかげさ…

「養生訓」の教え

今日から三月です‥‥が、冷たい風が吹いて寒かったです。明日はさらに気温が下がるとか。まるで季節が逆回転しているようです‥。 さて、昨日の日経新聞「人生100年の羅針盤~晩節考」は、江戸時代の中期、福岡藩で儒学者として働いていた貝原益軒のことが…

誇りとは、信念をもって歩いていくこと

今日は成人の日です。 昨年11月に作家の伊集院静さんがお亡くなりになってから、毎年恒例の、サイトリーウイスキーの広告に掲載される新成人へのメッセージを、もう目にすることはないだろうと思っていたところ、意外にも今日の日経新聞に、「誇り」と題す…

大切にしている10のこと

町立図書館で閲覧した「文藝春秋新年特別号」のスペシャル企画は、「私が大切にしている10のこと」でしたが、世界で活躍する18人のうち、生化学者のカタリン・カリコさんと精神科医の和田秀樹さんの寄稿文が、強く印象に残りました。 まず、カタリン・カ…

国語は全ての勉強の土台

愛媛新聞で連載が続いている「14歳の君へ~わたしたちの授業」、今日の教科は国語で、先生は作家の津村記久子さんでした。この授業の中で津村さん、いや津村先生は、次のようなことを述べられていました。 『国語は全ての勉強の土台です。数学や理科の問題も…

「気」が集まるところに感動が生まれる

日経新聞で連載が続いていた唐池恒二・JR九州相談役の「私の履歴書」は、今日が最終回でした。連載最後を締めくくる文章は、次のような内容でした。 『‥‥私が好きなのは元気、気迫、気力、気合など「気」にあふれた人や場所だ。 気に満ちた人は職場や地域…

私にとっての「古きよき時代」

そういえば、1月14日(土)は大学入学共通テストの初日で、日経新聞一面コラム「春秋」もそれに関連した内容でしたが、コラムの冒頭には次のようなことが書かれていました。 『「昔はよかった」。ある年齢を過ぎると、ふとそんなふうに思ってしまうことが…

「よりどころ」は何げない日常に

良く晴れて穏やかな日々が続いています‥。 さて、今日は、町立図書館に行って、1月1日(日)から1月7日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。 この一週間で印象に残ったのは、1月1日(日)と1月3日(火)。ま…

「生きていくための知恵」を学ぶ

『哲学と宗教全史』(出口治明著:ダイアモンド社)を読了しました。結論から先に言うと、実に素晴らしい本でした。座右の書がまた一冊増えたように思います。この日記に書き残しておきたいと思うのは、本書の「おわりに」における、著者の次のような記述で…

人生は変えられる

今日の日経新聞「The STYLE」の「My Story」は、生物学者で青山学院大学教授の福岡伸一さんでした。記事には、次のような印象深い記述がありました。 『生命とは絶えず自分を分解し、作り直し、流動するーー。 何かの能力が欠落しても、別の何かが補完する。…

我慢の日々は続く‥‥

今日も厳しい寒さでした。極端に寒がりの私には、しばらく我慢の日々が続きそうです‥‥。 さて、今日の日経新聞「The STYLE」の「My Story」は、「人から影響を受けるのが大好きな人間」を自認する、ほぼ日社長の糸井重里さんでした。記事には、次のようなこ…

「転倒した社会」を考える

久しぶりによく晴れて、しかも気温が上昇して、比較的暖かい一日となりました。やはり、青空が広がると、気分も晴れやかになります。 さて、今週の月曜日から、日経新聞「文化」欄で、『コロナ禍の思想』の連載が始まりました。その第二回目の執筆者は、社会…

なぜ、学ぶのか

愛媛新聞で不定期に連載が続いている『14歳の君へ~わたしたちの授業』。今日の教科は「総合学習」で、先生は政治学者の中島岳志さんでした。中島さんは、「本当の学びは答えがない」というタイトルの記事で、次のようなことを述べられていました。 『学校…

仏教と文学は一つ

今日の日経新聞一面コラム「春秋」は、今月9日にお亡くなりになった、瀬戸内寂聴さんを悼むコラムでした。その全文を引用させていただきます。 『99歳で亡くなった瀬戸内寂聴さんは2007年から約5年間、 本紙に毎週「奇縁まんだら」を連載していた。 …

「まくら」と「しぐさ」と「間」

今日の日経新聞一面コラム「春秋」は、人間国宝・柳家小三治師匠の逝去を悼む内容でした。その全文を次のとおり引用させていただきます。 『「本音で歌えよ」って思いますね。 7日に亡くなった人間国宝の噺(はなし)家、柳家小三治(こさんじ)さんが評したの…

思わぬ誤算?

今日の日経新聞「NIKKEIプラス1」、「何でもランキング」がとても参考になりました。「平均寿命が延び、今や「人生100年時代」とも言われる。 長寿化は本来、喜ばしいことだが、思わぬ誤算に出くわすことも多い。 家計の専門家が、長寿社会ならではのお…

日本人の心の軌跡

長い時間をかけて、『昭和精神史』(桶谷秀昭著:扶桑社)を、ようやく読み終えました。日経新聞「名作コンシェルジュ」で、文芸評論家・富岡幸一郎さんの書評を読んだのが購読のきっかけです。この本がどのような意図で書かれたものなのか、著者の記述から…

轍(わだち)のない道

定年後の生き方を指南する「定年本」が新書を中心に続々と刊行されているそうです。昨日の愛媛新聞「シニア」欄に、そう書いてありました。 この記事で紹介されていた「定年本」は、次のような本でした。・「定年後」のつくり方(得丸英司著:広済堂新書)・…

「知的なスリリング」を味わう

大学時代に真摯に勉学に取り組まなかった私は、仕事をリタイアした後は、再び大学で学び直したいというのが、現役時代からの夢でした。それは、大学で専攻していた法律ではなく、経済や政治に関する事柄です。 ところが、年金だけに生活を頼る身には金銭面で…

「能力主義の代償」を考える

今日の日経新聞文化欄に、テレビ番組「ハーバード白熱教室」で知られる米国の公共哲学者、マイケル・サンデル教授へのインタビュー記事が掲載されていました。サンデル教授の新刊邦訳「実力も運のうち 能力主義は正義か?」(鬼澤忍訳、早川書房)が、今日1…

ベストをつくした夕暮れの一杯

気温がぐんぐん上昇し、今日は初夏のような陽気となりました。 そして今日は、四週間に一度の泌尿器科病院の通院の日‥‥。仕事をリタイアしても、私の一日は、あっという間に過ぎていきます。ところで、健康保険証の任意継続手続中のため、今日の医療費と薬代…

「真の実在」を知ろうとする作業

『千夜千冊エディション~観念と革命~西の世界観Ⅱ』(松岡正剛著:角川ソフィア文庫)を読了しました。知的刺激に満ちて、実に面白く、勉強になる本でした。読み終わったら付箋だらけになっていました。 著者の執筆の意図は、次のような「前口上」で簡潔に述…

教訓は歴史に‥‥

多くの昭和史ノンフィクションを執筆された、作家の半藤一利(はんどう・かずとし)さんが、90歳でお亡くなりになったことを、報道に接して知りました。 終戦の玉音放送までの24時間を描いた、半藤さんの代表作「日本のいちばん長い日」は、本でも読みま…

3つのフレーズ

日経新聞「文化欄」では、小宮山宏・三菱総合研究所理事長(東大元総長)の「私の履歴書」の連載が続いています。その第19回目の今日は、あの有名な「3つのフレーズ」誕生の経緯が書かれていて、興味深く読みました。 『05年4月、28代目の東大総長に…

自分の態度ひとつ

昨日に続いて、今日も朝日新聞一面コラム「折々のことば」から‥‥。 今月11日の「折々のことば」は、哲学者・九鬼周造の、「いったい私は深い思索には、広い体験が不可欠であることを信じている。」という言葉で、いつものように鷲田清一さんの、次のような…

「50年後の問い」最終回

日経新聞の文化欄で連載が続いていた「三島由紀夫50年後の問い」は、第五回目の今日が最終回でした。最終回は、文芸評論家の安藤礼二さんで、「日本の近代化、文学で批判~伝統文化の危機、突破試みる」というタイトルの記事には、次のようなことが書かれ…

「空っぽ」日本‥‥

三島由紀夫が世を去って今年で50年‥‥。日経新聞の文化欄では、昨日から「三島由紀夫 50年後の問い」の連載が始まりました。「三島は今に何を問うのか。」を、作家に深く心を寄せる表現者や有識者に聞くシリーズで、第二回目の今日は、社会学者の宮台真司…

一兵卒になる覚悟

久しぶりに「経済レポート専門ニュース」のHPを閲覧しました。「今日のアクセスランキングTOP20」の第一位は、長野経済研究所の「サラリーマン学~男の居場所探し」というレポートでした。そのタイトルに惹かれて、さっそく読んでみることにしました。そ…

思い出す「死哲」のお話し

アルフォンス・デーケン神父が今月6日に、88歳でお亡くなりになったそうです。昨日の愛媛新聞に寄稿された、批評家・随筆家の若松英輔さん執筆による「終わりなき問い 向き合う 日本の死生学発展に貢献」というタイトルの追悼記事を読んで知りました。 実…

時代に合った価値観へのシフト

食器洗い乾燥機が壊れて一週間になります。この文明の利器にどれほど助けられていたのか、骨の髄まで(?)理解しました。食後の食器の手洗いは時間がかかり、洗った食器はなかなか乾きません。そろそろストレスも限界に達しつつあります‥‥。多少費用が掛かっ…