しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

読書・文学

人生を重ね合わせる本

『血族の王~松下幸之助とナショナルの世紀』(岩瀬達哉著:新潮文庫)を読了しました。日経新聞「半歩遅れの読書術」で、経営学者の楠木建さんが、この本のことを紹介されていたので、私も購入して読んでみることにしました。 そのお言葉のとおり、実に面白く…

憧れる力を呼び覚ますもの

別冊NHK100de名著 読書の学校 西研 特別授業『ソクラテスの弁明』を読了しました。 哲学とは何か、哲学とはどういう学問なのかについて、本書のなかで西教授が述べられている箇所を次のとおり抜き出してみました。 ・私はソクラテスの哲学観に共感し…

果てしない徒労の努力

今日のNIKKEIプラス1「なやみのとびら」に、30代の男性から『本を読んでも、ほとんど内容を覚えていないことがあります。読書家といわれる方々の場合、どの程度記憶に残っているものでしょうか。』という悩み相談が寄せられていました。この悩みに…

本能的な姿を直視する

NHKテレビテキスト、100分de名著『戦争論~ロジェ・カイヨワ』を読了しました。 「戦争論」は「人間にとって戦争とは何か?」という根源的な問いに対して、人類学の視点から答えを出そうとした本とのことですが、テキストのなかで特に印象に残ったの…

カフカが登場する句

昨日27日の愛媛新聞「文化」欄に、「第22回俳句甲子園 県勢句一覧」(試合発表句と敗者復活戦提出句)が掲載されていました。いずれも若者の感性溢れる俳句だと感じましたが、そのなかでも、私のお気に入りの俳句は、次のような俳句です。 ・毛虫みな 人間…

内気で控えめで穏やかな

長い時間をかけてようやく『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子著:新潮文庫)を読了しました。 やはり、読後に一番印象に残ったのは、「おわりに」で著者が述べられた、次のような言葉でした。『私たちは日々の時間を生きながら、自分の身のまわ…

昨日の続きです

昨日の続きです‥‥。豊橋西高校の柴田さんは、おじいちゃんが愛飲されていた発泡酒を冷蔵庫で見つけて、おそらく、おじいちゃんのことを思い出されたのではないかと拝察します。 それじゃあ、現在、小学二年生の私の孫娘は、私がこの世を去った後、何かのきっ…

取り急ぎ感想を

第22回俳句甲子園をテレビで観戦しました。私にとって、毎年の恒例行事になっています。今年の団体優勝は青森県立弘前高校で、個人の最優秀賞は「中腰の世界に玉葱の匂う」(開成高校、重田渉さん)でした。 全体を通しての私のお気に入りは、優秀賞の「母の…

強さの原点を知る

お盆期間中の今日は、ご住職による先祖供養のご回行の日でした。ご回行の日は14日と決まっていたものの、時間が未定のため、私も妻も仕事をお休みして、ご住職の訪問を待つことになりました。 さて、『ラグビー・ロマン~岡仁詩とリベラル水脈』(後藤正治…

それでも闘うという責務

久しぶりに読書感想文の日記を書きます。『武器になる哲学』(山口周著:株式会社KADOKAWA)を読了しました。 本書は、「ロゴス・エトス・パトス」、「ルサンチマン」、「悪魔の代弁者」、「神の見えざる手」、「リバイアサン」、「無知の知」、「エポ…

誤りから学ぶ

『組織の不条理~日本軍の失敗に学ぶ』(菊澤研宗著:中公文庫)を読了しました。 まず、著者は、本書のねらいをプロローグにおいて、次のように述べられています。『本書は、このような現代に蔓延する組織の不条理を解明するために、戦争の世紀と呼ばれる20…

いはんや悪人をや。

昨晩は、気の置けないメンバーとの飲み会でした。メンバー内では、その飲み会を「例会」と言っています。この日記にたびたび登場するKちゃんをはじめ、Sちゃん、Oちゃん、Tねぇ、Kちん、そして私の6人です。美味しいお酒と食べ物に、楽しく愉快なおし…

「思考のセンス」を学ぶ

『戦略読書日記~本質を抉りだす思考のセンス』(楠木建著:ちくま文庫)を読了しました。 本書で紹介された21冊の本のうち、読んだことがあったのが『クアトロ・ラガッティ』(若桑みどり著)、長く積読状態だったのが『日本永代蔵』(井原西鶴著)‥‥。この二冊…

道を休まず歩む

日経新聞電子版「ブック」では、『ビジネスに効く「文庫」はこれだ!』の連載が続いています。その第2回目は、カリスマ経営者や芸術家、スポーツ選手など「偉人」が書き記した名著でした。シリーズの案内役、メルマガ「ビジネスブックマラソン」を運営する…

明るく澄んだ希望

NHKテレビテキストの100分de名著『アルプスの少女ハイジ~シュピリ』を読了しました。 テキストを読んで、娘が子どもの頃に、親子で一緒にテレビアニメを見たことを懐かしく思い出しました。♬ くちぶえはなぜ とおくまできこえるの‥‥おしえておじい…

反復は勉学の母

良く晴れて爽やかな一日となりました。このお天気に誘われて、体調が少しずつ回復している父に付き添い、自宅周辺を散歩しました。手押し車で少しずつゆっくりと‥‥。孫娘という強力な助っ人も、この散歩に付き合ってくれました。 さて、『読書について』(シ…

理解を超えるもの

雨模様の空の下、強い風が吹き荒れた今日一日でした。 さて、かつて朝日新聞一面コラム「折々のことば」で、鷲田清一さんが、寺山修司さんの『幸福論』(角川文庫)に出てくる、とある接客業の女性の「ひとりで幸福になろうとしても、それは無理よ」という言葉…

一滴の雨水の責務

立夏が過ぎて、本格的な夏の到来を思わせるような天気が続いています。今年も昨年のような酷暑になるのでしょうか‥‥? さて、一昨日10日の愛媛新聞に、「世界的人気作家の村上春樹(70)さんが10日発売の月刊誌文藝春秋に、長年不仲だった父の生涯をたど…

「学びたい」という想い

NHK出版「学びのきほん」シリーズの創刊号、『考える教室~大人のための哲学入門』(若松英輔著)と『つまずきやすい日本語』(飯間浩明著)の二冊を読了しました。「創刊の辞」には、次のようなことが書かれていました。 『インターネットの普及で個人の好み…

「希望」という二文字

昨日の続きです‥‥。日記を書きながら、二冊の本に書かれた「希望」についての記述を思い出しました。 その一冊は、村上龍さんの『希望の国のエクソダス』(文春文庫)です。『この国には何でもある。ただ、「希望」だけがない』希望の国のエクソダス (文春文庫…

素直に生きる

今日4日の日経新聞読書欄「半歩遅れの読書術」で、経営学者の楠木建さんが、松下幸之助著『道をひらく』(PHP研究所)を、「自らの拠って立つ思想と哲学が実に平易な言葉で書かれていて、今もなお読み継がれている名著」だと紹介されていました。 一方で、岩…

自省自戒の言葉

金曜日が休みで週4日勤務の私は、人様より一日早く、今日から11連休となりました。といっても、あまり実感がありません‥‥。出勤する奥様を見送った後は、いつものように、シーツの洗濯→部屋と風呂の掃除→クリーニングと買い物→父の昼食の準備→ビデオに録…

謎は氷解せず

隔週土曜日に日経新聞の読書欄に掲載される「リーダーの本棚」を楽しみに読んでいます。今日20日は、石油天然ガス・金属鉱物資源機構の細野哲弘理事長の「本棚」でしたが、細野理事長が愛読書の一番目と二番目に挙げられていたのが、『邪宗門』(高橋和巳著…

思想というものの本髄

『保守の遺言~JAP.COM衰退の状況』(西部邁著:平凡社新書)を読了しました。書いてあることが難しく、しかもカタカナ英語が多くて、私には読みづらい本でしたが、それでも読み終えた後は、本は付箋だらけになっていました。以下、印象に残った箇所のいくつか…

偉大な作家の青年論

昨日3日の朝日新聞デジタル版に、『三島由紀夫、知られざる青年論 割腹自殺の前年、地方紙にエッセー』というタイトルの記事が掲載されていました。その記事には、次のようなことが書かれていました。 『作家の三島由紀夫(1925~70)が、割腹自殺する…

偉大な精神と良き地球市民

町立図書館で借りていた『古典力』(齊藤孝著:岩波新書)と『ハーバード日本史教室』(佐藤智恵著:中公新書クラレ)を読了しました。明日が返却期限なので、取り急ぎ、読書感想文を書くことにします。結論から言うと、二冊とも読み応えのある良書でした。以下…

ノスタルジアの世界

昨日は良いお天気に恵まれたのに、今日は一転、朝から小雨が降り続いています。このところ、まるで日替わり定食のように、日々、天気が変わっています。 さて、昨晩は、昭和58・59年度に同じ職場で働いた、上司・同僚との飲み会でした。毎年必ず1回は集…

詩はことばの花々

今日22日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、E・M・フォースターの『情報は正確なときに真理となり、詩は自立したまとまりを持つときに真理となる。』という言葉で、いつものように、鷲田清一さんの次のような解説がありました。 『情報については…

死者からのまなざしを受ける

NHKテレビテキスト、100分de名著の『大衆の反逆~オルテガ』を読了しました。テキストの執筆者は、評論家で東京工業大学教授の中島岳志さんです。 このテキストで一番印象に残ったのは、「生きている死者」という言葉でした。オルテガは、リベラリズ…

「忘れる」と「すてる」

今日は風は冷たかったものの、久しぶりによく晴れた一日となりました。 さて、『思考の整理学』(外山滋比古著:ちくま文庫)を読了しました。読み終えた後は、付箋だらけになっていました。いろいろと参考になることが多かった本でしたが、そのなかから次の二…