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しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

未知のものへの漂白

NHKテキスト・100分de名著『人生論ノート~三木清』を読了しました。 講師は、アドラー心理学で有名な哲学者の岸見一郎さんです。 「人生論ノート」という文庫本は、 確か高校生の頃に、手に取って読んだことがあるはずなのですが、 今は手許にはあり…

ポピュリズムの正体を学ぶ

『ポピュリズムとは何か』(水島治郎著:中公新書)を読了しました。 『ポピュリズムは、デモクラシーの後を影のようについてくる』 『ポピュリズムは、「ディナー・パーティーの泥酔客」のような存在』 この二つは、いずれも本書のなかに書かれている文章です…

生きざまを探す

今日もまずは音楽の話題から…。 昨晩、BS日テレで『歌え!昭和のベストテン~スーパーアイドル春の祭典』を 観ました。この番組では、私の大好きな曲を2曲聴くことができました。 その1曲目は、園まりさんの「逢いたくて逢いたくて」で、 2曲目は、石川…

国語辞典という「宇宙」

『辞書になった男~ケンボー先生と山田先生』 (佐々木健一著:文春文庫)を読了しました。 本書は、「明解国語辞典」という国民的辞書をともに作ってきた 二人の辞書編纂者(見坊豪紀と山田忠雄)が、なぜ訣別し、 二つの辞書(「三省堂国語辞典」と「新明解国語…

清冽の流れに根をひたす

『清冽~詩人茨木のり子の肖像』(後藤正治著:中公文庫)を読了しました。 後藤さんの著書を読むのは、 『天人~深代惇郎と新聞の時代』(講談社)に次いで、本書が2冊目となります。 また、本書を読み進めるに当たって、茨木さんの詩が登場するたびに、 『茨…

思った通りの人生

関西在住の高校時代の友達が、一年ぶりに帰郷するのに合わせ、 今日は、私を含めた地元在住の3人と、 午後4時に松山市中心部で待合せをしました。 4人でお互いの近況報告や昔話をしていると、 あっという間に時間が経過していて、解散したのは午後7時で…

ひそやかな願い

今日5日は、二十四節気の「啓蟄」です。 この言葉を聞くと、春らしい春が近いことを感じます。 さて、『俳句と暮らす』(小川軽舟著:中公新書)を読了しました。 この本は、日経新聞「読書」欄の書評を読んで購入しました。 「俳句」とは何か?、また、その…

ダルマを果たし、トポスに生きる

NHKテキストの100分de名著『獄中からの手紙~ガンディー』を読了しました。 番組指南役は、中島岳志・東京工業大学教授です。 この著書の中で私が一番印象に残ったのは、 やはり、ガンディーが考えた倫理的経済、 そして「スワデーシー」(自国産品愛…

良書とは何かを考える

昨日の続きです。 電子図書館・「青空文庫」を閲覧していると、今度は、 倉田百三の『学生と読書~いかに書を読むべきか』という作品を見つけました。 そこには、人間教養のための読書について、次のように書かれていました。 『 ~(略)~ がここでは特に人…

読書の有難いツール

定年退職をしてから、間もなく一年を迎えようとしています。 この間、困った事と言えば、自由に使えるお小遣いが少なくなったこと。 その影響をまともに受けるのが、私の場合は、本を購読することです。 最近では、なるべく町立図書館を利用するように心掛け…

なくした詩集はいずこに

NHKテキストの100分de名著『中原中也詩集』を読了しました。 番組の指南役は作家の太田治子さんで、 また、番組の第3回、第4回では、ゲストに歌人の穂村弘さんが登場されました。 高校生から大学生の頃、中也の詩がとても好きでした。 私の結婚披露…

海に生きる国

職場の先輩に借りていた 『トランプ大統領とダークサイドの逆襲~宮家邦彦の国際深層リポート』 (宮家邦彦著:時事通信社)を読了しました。 トランプさんを米国大統領に押し上げ、英国のEU離脱をもたらした民衆の不満。 著者は、今、世界を覆っている人間…

「日本のバブルの物語」を読む

『バブル~日本迷走の原点』(永野健二著:新潮社)を読了しました。 まず、著者は本書の「はじめに」で、「バブル」を次のように解説されています。 ・1980年代後半に、日本はバブル経済を経験した。 バブル経済とは好景気のことではない。 特定の資産価…

「拙」という生き方

年が明けてから初めての本降りの雨となりました。 そんな今日は、年賀状を出しそびれた方々へ、寒中見舞いを書きました。 さて、今年2017年は、近代文学に多大な足跡を残した正岡子規、 明治を代表する文豪・夏目漱石が誕生して150年です。 愛媛新聞…

品格ある衰退

今日3日もよく晴れて、穏やかな一日となりました。 さて、町立図書館で借りていた『終わった人』(内館牧子著:講談社)を読了しました。 昨年3月に定年退職した私にとって、 この本に書かれていた次のような言葉は、とても切実なものがありました。 一つひ…

技術立国を支えるもの

今日はよく晴れて気持ちの良い一日となりました。 でも、私の体調はイマイチでした。 大腸内視鏡検査がいかに体力を消耗させるか、体験を通じて理解できます。 さて、『下町ロケット』(池井戸潤著:小学館文庫)を読了しました。 第145回直木賞受賞作にふ…

悲しみの相対化

土・日曜日に出勤したので、今日と明日は仕事はお休みです。 いつものように、掃除・洗濯・買い物の「休みの定例業務」で、 一日があっという間に過ぎ去ってしまいました。 さて、『やまない雨はない~妻の死、うつ病、それから…』 (倉嶋厚著:文春文庫)を読…

今も読み継がれる文学

明日と明後日の土日は仕事が控えているため、今日はお休みをいただきました。 朝から雨模様だった天気も、昼過ぎからは徐々に回復しました。 我が家の大小二本のヤマモミジのうち、大きい方のヤマモミジは、 この時期になって、ようやく紅葉らしい紅葉となり…

賢者は歴史に学ぶ

町立図書館で借りて読み続けていた 『菜の花の沖(第1巻~第6巻)』(文芸春秋の単行本)を、ようやく読了しました。 江戸時代の廻船商人・高田屋嘉兵衛を主人公とした歴史小説ですが、 日本とロシアの二国間関係の歴史などについても詳しい解説があり、 歴史…

分断を超える突破口

『分断社会・日本~なぜ私たちは引き裂かれるのか』 (岩波ブックレット:井手英策、松沢裕作編)を読了しました。 本書は三つの章から構成されていて、 第二章「分断線の諸相」に掲載された五つの論文が、それぞれ読み応えがありました。 それにもまして、第…

あの本はいずこへ

今日7日のYOMIURI ONLINE「名言巡礼」は、 長野県の旧制松本高校を卒業された小説家・北杜夫さんの 『漠とした憧憬。これこそ物事の始まりではなかろうか。』という言葉でした。 これは「どくとるマンボウ青春期」にでてくる言葉ということで、 記事には次…

長寿こそチャンス

今日は穏やかに晴れ渡った一日でした。 お蔭で、洗濯物はよく乾き、また、冬用の布団や毛布も干すことができました。 さて、今日の日経新聞「経済論壇から」は、 『働く方改革の具体策は~高齢化が促す技術革新』というタイトルの記事で、 土居丈朗・慶大教…

分断社会に生きる私たち

『18歳からの格差論』(井手英策著:東洋経済新報社)を読了しました。 僅か112ページの薄い本ですが、内容はとても濃い本でした。 社会全体を覆っている閉塞感や息苦しさはどこからくるのか? それは、私たちの社会が「3つの分断の罠」にはまっているこ…

思い出と戦わない

岡本全勝・福島復興再生総局事務局長のHPに、 今月18日の朝日新聞デジタル版「耕論」に掲載された 『第二の人生の歩き方』というタイトルの記事が紹介されていたので、 私もさっそく読んでみました。 岡本局長は、いつも良質の記事を紹介してくださるの…

再読はいつの日に?

十月に入ったというのに、梅雨のように蒸し暑い一日となりました。 そうかと思うと、午後三時半過ぎからは、雷の音を伴った雨が急ぎ降ってきました。 しばらく降り続いたかと思うと、西の方角から再び日差しが降り注いでくるという、 なんとも変な天気でした…

リーダーか、しんがりか?

『しんがりの思想~反リーダーシップ論』(鷲田清一著:角川新書)を読了しました。 読み終わると付箋だらけになっていましたが、 その中から、「しんがり」という「思想」に触れている二箇所を、 この日記に書き残しておきたいと思います。 『社会がいやでも…

読み通せない本

NHKテレビテキストの100分de名著 『苦海浄土~石牟礼道子』を読了しました。番組講師は批評家の若松英輔さんでした。 遠い記憶を辿りながらテキストを読み進めました。 私が石牟礼さんの「苦海浄土」という本を購読したのは、 確か、大学生の頃だっ…

ことばの「間口の広さ」

いゃあ~、驚きました……。 今日13日の朝日新聞「折々のことば」で 財政学者の井手英策教授の言葉が紹介されていたことへの感想です。 まさか、財政学の教授の言葉が、鷲田さんのコラムに登場するとは思いませんでした。 鷲田さんの「間口の広さ」というか…

問い続ける姿勢

昨日、株式会社「はてな」からメールをいただきました。 この日記を「はてなダイアリー」から「はてなブログ」に移行して 一年が経過したことをそのメールで知りました。早いものですね…。 これからも、自らの人生の軌跡を書き残していきたいと思っています…

動機と結果との不一致

『戦艦武蔵』(吉村昭著:新潮文庫)を読了しました。 吉村さんの本を読んだのは、『漂流』、『三陸海岸大津波』に次いで、 この本が3冊目となりました。 筆者の「あとがき」と文芸評論家・磯田光一さんの「解説」から 次の二つの文章を、特に印象に残った個…

大切な一冊

反戦のジャーナリスト・むのたけじさんが、 お亡くなりになったとの報道に接しました。 むのさんの『詩集たいまつ』(評論社)は、 全653ページの分厚い本で、今から10年以上も前に買った本です。 確か、雑誌「致知」でも紹介されたことがあり、 本の中に…

仕事は人生の3割

『人生の教養が見につく名言集』(出口治明著:三笠書房)を読了しました。 この本のなかで印象に残ったのは、 「名言」そのものよりも、著者の人生観などが含まれた解説の方でした。 たとえば、著者は、ウマル・ハイヤームの名言からは、 「仕事は人生を楽し…

自分の価値観とは?

『心が折れる職場』(見波利幸著:日経プレミアシリーズ)を読了しました。 仕事や人生について、参考になる記述が盛りだくさんの本でした。 そのなかでも、特に印象に残ったのは次の二つの記述でした。 『「本人が成長ややりがいを感じる仕事ではなく、 「や…

不運か、不条理か

前の職場の先輩で今の職場の上司から借りた 『不運と思うな~大人の流儀6』(伊集院静著:講談社)を読了しました。 伊集院さんらしい名文が随所にありましたが、 そのなかでも次の二つの文章が印象に残っています。 『私は、弟とも妻とも若い時に別離せねば…

堕落と自由

今日は「海の日」で、お勤めされている方のほとんどは三連休だと思います。 私の場合は、先週の土曜日が出勤で、昨日と今日がお休み……でした。 どすから、今日が月曜日だということを完璧に忘れていました。 う~む、弱りました…。「可燃ごみ」の日が今日だ…

知的勇気というもの

どこで鳴いているのか姿は見えませんが、 今日、自宅の周辺でセミの鳴く声を聞きました。梅雨明けが近いのかもしれません。 季節が確実に移ろっていることを実感します……。 さて、20年以上も書棚のなかで積読状態にあった、 『井上成美』(阿川弘之著:新潮…

昭和の名曲と日本的霊性

昨日26日の日経新聞「こころ」欄に掲載された、 作詞家・なかにし礼さんへの「歌謡曲と昭和」と題したインタビュー記事は、 とても深くて重みのある記事でした。 記事を読んで驚いたのは、 黛ジュンさんの『恋のハレルヤ』や、弘田三枝子さんの『人形の家…

絶妙なリンク

『七つの会議』(池井戸潤著:集英社文庫)を読了しました。 『空飛ぶタイヤ㊤㊦』とほぼ同時期に読み終えていましたが、 読書感想文を書くのが遅くなってしまいました。 この本もとても面白くて、一気に読み終えました。 著者の作品は、読んでいる途中で一息…

非常時に備える覚悟

長く積読状態だった『三陸海岸大津波』(吉村昭著:文春文庫)を ようやく読了しました。(読むのをためらっていたのかもしれません。) この本の最後の箇所で、 明治29年の大津波以来、昭和8年の大津波、昭和35年のチリ地震津波、 昭和43年の十勝沖地震…

タイヤと歯車

『空飛ぶタイヤ㊤㊦』(池井戸潤:講談社文庫)を読了しました。 この作家の本を一度は読んでみたいと思い購入しました。 読み始めるととても面白く、㊤㊦とも一気に読んでしまいました。 ただ単に面白いだけでなく、本書の随所には、 企業不祥事が起き、それ…

名言という「武器」

『佐藤優選 自分を動かす名言』(佐藤優著:青春出版社)を読了しました。 本書の「まえがき」で佐藤さんは、 『私は読者の人生に具体的に役立つと信じる言葉だけを精選し、 そこに全精力を傾けて解説を付した。』と述べられています。 そのお言葉のとおり、古…

戦略の転換という決断

若桑みどりさんの歴史ノンフィクション 『クワトロ・ラガッツィ㊤㊦』(集英社文庫)は、 16世紀に日本に来たヨーロッパのキリスト教宣教師と、 日本からヨーロッパに向けて旅立った4人の少年遣欧使節のお話しで、 戦国時代の日本から長い歳月をかけてよ…

人間の偉大さについて

『チェ・ゲバラ伝増補版』(三好徹著:文春文庫)を読了しました。 読了するのに少し時間がかかった本でした。 いつものように印象に残った記述を書き残しておきます。 ・男はひとりの女に出会うことによって、 その生涯を大きく変えられてしまうものらしい。 …

古典的名著との出会い

月刊誌「TOPPOINT」の会員専用Web版に、 『一度は読んでおきたい古典的名著』として、 次の17冊が紹介されていました。 ①幸福論(ヒルティ)、②後世への最大遺物・デンマルクの話(内村鑑三)、 ③読書について(ショウペンハウエル)、④眠られぬ夜の…

解決の道のない難問

古びた三冊の本を書棚から取り出して、 懐かしい思いでページをパラパラとめくってみました。 三冊の本とは、『路地裏の経済学』、『続・路地裏の経済学』、 そして『日本経済の先を読む』で、 これらの本の著者は、経済評論家の竹内宏さんです。 その竹内さ…

宗教の本質は物語

NHKテレビテキスト「100分de名著」の『歎異抄~親鸞』を読了しました。 いや、とりあえず読了したことにしておきます。 ちなみに、ゲスト講師は如来寺住職の釈徹宗さんでした。 う~む……、いままで読んだ「100分de名著」のテキストのなかで、 …

オレンジ色の物語

『さよなら、オレンジ』(岩城けい著:ちくま文庫)を読了しました。 160ページ余りの短い小説でしたが、中身はとても濃い本でした。 この本では、「ハリネズミ」と呼ばる日本人女性が、 恩師のジョーンズ先生に宛てた手紙のなかにに、いくつか心に残る言葉…

鎮魂の物語

『桶川ストーカー殺人事件~遺言』(清水潔著:新潮文庫)を読了しました。 最初から最後まで、やりきれない思いで読みました。 著者が執念の取材を続けなければ、この事件は迷宮入りしたかもしれないし、 警察の驚くような不祥事も発覚しなかったのではないか…

活読

今日は、後任者への引継ぎを済ませました。 プロ野球では、我が阪神タイガースが開幕カードで勝ち越し、 選抜高校野球では、四国で唯一勝ち残っている高松商業がベスト4に進出するなど、 私にとってはうれしい出来事が続いているのですが、 年度末・年度初…

人間の弱さと強さ

『漂流』(吉村昭著:新潮文庫)を読了しました。 圧倒的な自然の力の前では人間は無力であること、 その無力な人間であっても希望を持ち続ければ生きていく力を備えていること、 人間が力を合わせれば不可能と思われることも可能となること、 この三つを学べ…