しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

読書・文学

不出来な私の過去

昨日12日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、詩人・石垣りんさんの「不出来な私の過去のように 下手ですが精一ぱい 心をこめて描きました。」という言葉で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。 『詩「不出来な絵」(詩集『…

「賢明さ」と「弱さ」

今月7日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、堂目卓生(どうめたくお)さんの『経済を発展させるのは「弱い人」、あるいは私たちの中にある「弱さ」である。』という言葉で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました、 『今日の企業…

期待に違わぬエッセイ集

『ルリボシカミキリの青~福岡ハカセができるまで』(福岡伸一著:文春文庫)を読了しました。 昨年11月末に放映されたNHKスペシャル、「ボクの自学ノート~7年間の小さな大冒険」で、この本の中の一節が取り上げられ、それが強く心に響いたので、購読し…

困難は克服できるのか?

昨日、そして今日と、よく晴れて穏やかな日が続きました。この冬は比較的暖かい日が多いせいか、インフルエンザに関する報道がほとんどありません。その代わり、毎日見聞きするのが新型肺炎の話題です。報道によると、新型肺炎による死者が、中国以外で初め…

人生は「無限への一過程」

『中曽根康弘~「大統領的首相の軌跡」』(服部龍二著:中公文庫)を読了しました。帯紙に書かれた「追悼」の文字に惹かれて購入した一冊です。 本書では、印象に残った二つの記述がありました。その一つは、東大在学中、期末試験中の息子のことを慮って、危篤…

「読みたい本」がまた一冊?

昨日26日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、アメリカの小説家、ポール・オースターの「物事について考えを固めてしまわず、見えているものを疑うよう心を開いておけば、世界を眺める目も丁寧になる。」という言葉で、いつものように鷲田清一さんの…

一生涯を貫く趣味を持つ幸せ

今年92歳になる私の父は、囲碁が趣味です。 昨年の夏に体調を壊すまで、デイサービスの通所日以外は、毎日、自転車に乗って、自宅近くの公民館に碁を打ちに行っていました。また、デイサービスでも碁を打つお相手がいたようです。今は、かかりつけ医の勧め…

器の中身を捨てる

NHKテレビテキスト、100分de名著『貞観政要~呉兢』を読了しました。番組指南役でテキストの執筆者は、出口治明・立命館アジア太平洋大学学長、「貞観政要」は、唐第二皇帝・太宗李世民が、臣下とともに理想の皇帝像を模索した問答集です。テキスト…

漂えど沈まず

第162回芥川賞が、今日の夕、受賞者が決まるとのことで、今朝の日経新聞一面コラム「春秋」には、次のようなことが書かれていました。 『洋酒会社で働いていた開高健が芥川賞を受けたのが1958年1月、27歳の時だ。 取材攻勢に加え、勤め先の社長も自…

性急にではなく丹念に

今日ようやく来年の年賀状を書き終えました。明日、投函します。関係者の皆様、元旦に届かないかもしれませんので、なにとぞご容赦くださいませ‥‥。 さて、今日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、ラ・ロシュフコーの『智は、いつも、情に一ぱい食わさ…

「読みたい本」は山ほどあるのに‥‥

今日の日経新聞電子版を眺めていると、『働く自分、考える人へ~東大・早大の書店員が選ぶ3冊』という記事に目が留まりました。「働く自分」の姿を考える学生にお薦めの本を、東京大学と早稲田大学の大学生協の書店で働くお二人に選んでもらったのことで、…

語り継がれるべき「問い掛け」

深いため息を幾度となくつきながら、長い時間をかけて読み終えた『陸軍特別攻撃隊』(高木俊朗著:文藝春秋ライブラリー)全三巻‥‥。1700ページに及ぶ本書には、たくさんの考えさせられる記述がありましたが、そのなかで、敢えて3つの記述を選ぶとしたら…

なんだか申し訳ないような‥‥

今日は2週間ぶりの病院(耳鼻咽喉科)の通院の日でした。せっかく郊外電車で松山市内まで行くので、運転免許証の更新手続きのため、市内勝岡町の運転免許センターまで足を運ぶことにしました。伊予鉄松山市駅から運転免許センターまで、バスで片道約40分な…

私のお気に入りの詩

一昨日、勤労感謝の日の日経新聞一面コラム「春秋」に、茨木のり子さんの詩が引用されていました。コラムの全文を引用させていただきます。 『タイトルは「六月」。しかしこの詩はきょうの「勤労感謝の日」にぴったりだろう。 「どこかに美しい村はないか 一…

いらぬお節介‥?

今日の日経新聞「プラス1」の「何でもランキング」は、『誰かに薦めたくなる本』でした。本好きな書店員が選ぶ「本屋大賞」の大賞と第2位のうち、実際に5作品以上読んだ1000人が、お薦めの本を選んだもので、上位の10冊が紙面に掲載されていました…

違う顔つきをする本

今日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、モンテーニュの『読書をしていて困難な個所にぶつかっても、いつまでも爪をかんでなんかいない。 一、 二度、突撃をこころみたら、あとはほうっておく』という言葉で、いつものように鷲田清一さんの、次のよう…

侏儒の言葉

今日の日経新聞一面コラム「春秋」では、芥川龍之介の「侏儒の言葉」のことが書かれていました。その全文を、次のとおり引用させていただきます。 『「今昔物語集」などをネタにいくつもの傑作を書いた芥川龍之介が、こううそぶいている 。 「古典の作者の幸…

思春期を揺さぶる文学

今日の日経新聞「The STYLE」の「文芸時評」に、『思春期を揺さぶる「文学」が危ない』というタイトルで、次のようなことが書かれていました。 『高校時代の授業の中身を今もはっきりと覚えている方はどれほどいるのだろうか。 学業をさぼってばかりいた身に…

人類史上最大の惨戦

台風19号の進路から遠く離れた、こちら愛媛でも、今日は強い風が吹いた一日となりました。今回の台風で被災された皆様には、心よりお見舞いを申し上げます。 さて、『独ソ戦~絶滅戦争の惨禍』(大木毅著:岩波新書)を読了しました。たくさん印象に残る記述…

「永遠」と「一瞬」

NHKテレビテキスト、100分de名著『燃えあ上がる緑の木~大江健三郎』を読了しました。 テキストのなかで一番印象に残ったのは、四国の森の谷間に現れた「救い主」の「ギー兄さん」が、小児癌におかされた「カジ」と呼ばれる十四歳の少年に語りかけた…

「失敗の本質」とその書評

日経新聞では今月から、野中郁次郎・一橋大学名誉教授の「私の履歴書」の連載が続いていて、私はその記事を毎日楽しみにして読んでいます。連載第18回目の今日は、名著「失敗の本質」(中公文庫)の執筆過程が書かれていて、とても興味深く読みました。今日…

人生を重ね合わせる本

『血族の王~松下幸之助とナショナルの世紀』(岩瀬達哉著:新潮文庫)を読了しました。日経新聞「半歩遅れの読書術」で、経営学者の楠木建さんが、この本のことを紹介されていたので、私も購入して読んでみることにしました。 そのお言葉のとおり、実に面白く…

憧れる力を呼び覚ますもの

別冊NHK100de名著 読書の学校 西研 特別授業『ソクラテスの弁明』を読了しました。 哲学とは何か、哲学とはどういう学問なのかについて、本書のなかで西教授が述べられている箇所を次のとおり抜き出してみました。 ・私はソクラテスの哲学観に共感し…

果てしない徒労の努力

今日のNIKKEIプラス1「なやみのとびら」に、30代の男性から『本を読んでも、ほとんど内容を覚えていないことがあります。読書家といわれる方々の場合、どの程度記憶に残っているものでしょうか。』という悩み相談が寄せられていました。この悩みに…

本能的な姿を直視する

NHKテレビテキスト、100分de名著『戦争論~ロジェ・カイヨワ』を読了しました。 「戦争論」は「人間にとって戦争とは何か?」という根源的な問いに対して、人類学の視点から答えを出そうとした本とのことですが、テキストのなかで特に印象に残ったの…

カフカが登場する句

昨日27日の愛媛新聞「文化」欄に、「第22回俳句甲子園 県勢句一覧」(試合発表句と敗者復活戦提出句)が掲載されていました。いずれも若者の感性溢れる俳句だと感じましたが、そのなかでも、私のお気に入りの俳句は、次のような俳句です。 ・毛虫みな 人間…

内気で控えめで穏やかな

長い時間をかけてようやく『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子著:新潮文庫)を読了しました。 やはり、読後に一番印象に残ったのは、「おわりに」で著者が述べられた、次のような言葉でした。『私たちは日々の時間を生きながら、自分の身のまわ…

昨日の続きです

昨日の続きです‥‥。豊橋西高校の柴田さんは、おじいちゃんが愛飲されていた発泡酒を冷蔵庫で見つけて、おそらく、おじいちゃんのことを思い出されたのではないかと拝察します。 それじゃあ、現在、小学二年生の私の孫娘は、私がこの世を去った後、何かのきっ…

取り急ぎ感想を

第22回俳句甲子園をテレビで観戦しました。私にとって、毎年の恒例行事になっています。今年の団体優勝は青森県立弘前高校で、個人の最優秀賞は「中腰の世界に玉葱の匂う」(開成高校、重田渉さん)でした。 全体を通しての私のお気に入りは、優秀賞の「母の…

強さの原点を知る

お盆期間中の今日は、ご住職による先祖供養のご回行の日でした。ご回行の日は14日と決まっていたものの、時間が未定のため、私も妻も仕事をお休みして、ご住職の訪問を待つことになりました。 さて、『ラグビー・ロマン~岡仁詩とリベラル水脈』(後藤正治…