しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

読書・文学

最後まで読まなかった本?

藤井聡太四段が稲葉陽八段と対局することを新聞の番組表を見て知ったので、今日は随分と久しぶりにNHK杯テレビ将棋トーナメントを観戦しました。藤井四段は中盤以降、形勢不利な局面を打開することができず、そのまま敗戦となりました。制限時間があと1…

生きる証しとしての哲学

『生きる哲学』(若松英輔著:文春新書)を読了しました。この本は、「須賀敦子」・「船越保武」・「原民喜」・「孔子」・「志村ふくみ」・「堀辰雄」・「リルケ」・「神谷美恵子」・「ブッダ」・「宮沢賢治」・「フランクル」・「辰巳芳子」・「美智子皇后」…

ちょっとハードルが高い?

NHKテレビテキストの100分de名著『幸福論』(ラッセル)を読了しました。番組指南役は、小川仁志・山口大学国際総合科学部准教授でした。 『バートランド・ラッセルの「幸福論」は、アランやヒルティの「幸福論」と並んで、三大幸福論と称され、世界的に…

矛盾のなかで生きること

今日11日は、第二土曜日です。ということで、今日は夕方から恒例の漢方薬草湯「元気人村」に行ってきました。サウナでたっぷりと汗を流してから、ぬるめの漢方薬草湯に身体を浸し、火照った体を冷やすために露天風呂へ‥‥。渚に寄せるさざ波の音を聴き、夜…

本を見送る思い

三連休の初日だった昨日3日は、以前から気になっていた本の整理を、約10年ぶりに実行しました。というのも、自宅1階の和室が、知らず知らずのうちに本に占領されてしまい、私の寝る布団のスペースの確保がいずれ困難になることが、時間の問題になってい…

全6巻の読後感想

通勤電車の往復の時間を利用して読み進めていた『ソロモンの偽証(全6巻)』(宮部みゆき著:新潮文庫)を、ようやく読み終えました。 「全国どこを探しても、こんな学校内裁判を実行するような中学生と中学校はないだろうな‥‥」と思いつつも、それぞれの登場人…

変わった本の選び方

書店の書棚に整然と並んでいる本の背表紙を眺めながらお気に入りの一冊を選ぶのは、私の至福の時間の一つなのですが、今日16日の朝日新聞「天声人語」には次のようなことが書かれていて、正直、びっくりしました。 『作家の川上未映子さんが岩波文庫を例に…

自己革新組織の本質を学ぶ

『アメリカ海兵隊~非営利型組織の自己革新』(野中郁次郎著:中公新書)を読了しました。 「組織論」に関する名言が多くあり、大変勉強になりました。私なりに、本書の要点と思える3つの記述を、次のとおり選んでみました。 ・海兵隊の生成発展を分析して第…

思考停止しないために

ビデオに録画しておいたNHKEテレ「100分de名著」の最終回(第4回)を見ました。9月の名著はハンナ・アーレントの「全体主義の起源」なのですが、最終回は『悪は「陳腐」である』というタイトルで、「エルサレムのアイヒマン」という、アーレントの…

絶望から力を得る

『絶望名人カフカの人生論』(カフカ、頭木弘樹編訳:新潮文庫)を読了しました。 まず、編訳者である頭木さんは、「はじめに」で次のように述べられていました。『カフカほど絶望できる人は、まずいないのではないかと思います。カフカは絶望の名人なのです。…

「静かな有事」に目覚める本

『人口減少時代の土地問題~「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ』 (吉原祥子著:中公新書)を読了しました。 著者は本書の「はしがき」で、執筆の意図を次のように述べられていました。 『……いま、こうした土地所有者の居所や生死が判明しない、 …

軽視できない言動

昨日12日の日経新聞電子版「政治アカデメイア」に掲載された 清水真人編集委員の執筆による 『財政危機と消費増税を語り始めた小泉元首相』 というタイトルの記事が興味深かったです。 記事では、小泉元首相の最近の発言が次のように紹介されていました。 …

失われた本来の日本人らしさ

『無私の日本人』(磯田道史著:文春新書)を読了しました。 深く感銘し、また、心が洗われた本でした。 本書は、「穀田屋十三郎」、「中根東里」及び「大田垣蓮月」という 江戸時代の三人の生きざま、 そして、その三人が持つ「無私の精神」を丁寧に描いてい…

心が静まっていく感覚

今日は金曜日。やっと一週間の勤務が終わりました。 健康に不安があるなかでのフルタイム勤務は、正直、しんどいです。 高額の宝くじに当たったら、即、仕事を止めることができるのになぁ~、 と思うことも度々あります。 一方で、崇拝する安岡正篤先生の次…

読書と幸福発見の技術

今日6日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、 児童文学作家・中川李枝子さんの 『本を読むにはエネルギーが必要です』という言葉で、 いつものように、鷲田清一さんの次のような解説がありました。 『オビや目次を眺め、頁(ページ)を繰っているうち、…

「ただオロオロした」という記憶

『ふたたびの生』(柳澤桂子著:草思社)を読了しました。 『死の淵から奇跡的な快復をとげて、生命科学者は見つめ直す 生きていることの意味』 単行本の本書の帯紙には、このように書かれていました。 「診断もつかない病に倒れて30年」という、著者の苦悶…

真に自由な世界へと導いてくれるもの

『死ぬほど読書』(丹羽宇一郎著:幻冬舎新書)を読了しました。 読書に関する名言がいっぱい詰まった本でした。 例えば、次のような……。 ・人間にとって一番大事なのは、 「自分は何も知らない」と自覚することだと私は思います。 「無知の知」を知る。読書は…

心ときめく出会いの場

書店が地域に1店舗もない「書店ゼロ自治体」が増えているという記事を読みました。 出版取り次ぎ大手によると、 香川を除く全国46都道府県で420の自治体・行政区にのぼり、 全国の自治体・行政区(1896)の2割強を占めるそうです。 ちなみに、全国…

積み重ねて2000日

昨日書いた日記が、書き始めてから2000日目の日記となりました。 子どもの頃から、なにかにつけ、三日坊主で終わることの多かった私が、 よくぞここまで続けられたものだと思うと、感慨深いものがあります。 心と身体の健康に留意して、次は3000日を…

たとひ力は乏しくも……

『詩のこころを読む』(茨木のり子著:岩波ジュニア新書)を読了しました。 この本の「はじめに」での著者の記述によると、 この本で紹介されている詩は、 「心の底深くに沈み、ふくいくとした香気を保ち、 私を幾重にも豊かにしつづけてくれた詩」ということ…

一瞬の不安を感じる

昨日、そして今日と、強烈な暑さが続いています。 この厳しい暑さで、体力が消耗していくのが、はっきりと自覚できます。 まだ7月……。 この過酷な夏を無事に乗り切れることができるのか、ちょっと心配になってきました。 さて、『閉鎖病棟』(帚木蓬生著:新…

適切な距離と記憶の抽斗

『弘兼流 60歳からの手ぶら人生』(弘兼憲史著:海竜社)と 『孤独のすすめ~人生後半の生き方』(五木寛之著:中公新書クラレ)を ほぼ同時に読了しました。 どちらも読みやすくて、読み終えるまでそれほど時間はかかりませんでした。 それぞれの本で、これか…

制限と写実の文学

今日23日は、二十四節気の「大暑」です。 暦のとおりに、とても暑い一日となりました。私は早くも夏バテぎみです…。 なお、気象庁が発表した7~9月の3カ月予報によると、 太平洋高気圧の張り出しが強く、8、9月の気温は全国的に平年より高くなる予想…

批判と同時に対案も

『偽りの経済政策~格差と停滞のアベノミクス』 (服部茂幸著:岩波新書)を読了しました。 私には、後味の悪い本でした。 それは、この本の品性のなさ、品格のなさにあると思っています。 というのも、この本の中には、 黒田日銀総裁と岩田日銀副総裁に対する…

こころのありよう

『行人(こうじん)』(夏目漱石著:集英社文庫)を読了しました。 たくさん印象に残った記述がありましたが、 やはり、なんと言っても、小説の語り手役の二郎が、 兄・一郎の友人Hから受け取った手紙の中に書かれていた 兄・一郎の次のような言葉でした。 『自…

単純なものほど難しい

『語彙力を鍛える~質と量を高めるトレーリング』 (石黒圭著:光文社新書)を読了しました。 著者によると、本書が考える語彙力とは次の等式で示されます。 語彙力=語彙の量(豊富な語彙知識)✖語彙の質(精度の高い語彙運用) また、著者は、本書は次の①から③の…

三十一文字の宇宙

今日5日の朝日新聞「天声人語」の次の文章を読んで、 明日7月6日が「サラダ記念日」であることを知りました。 『あす6日は何の記念日かと調べると「ワクチンの日」「公認会計士の日」。 なかでも有名なのは「サラダ記念日」だろう。 〈「この味がいいね…

新・最強官庁が描くビジネスモデル

久し振りに天気が回復した今日は、真夏のような蒸し暑さとなりました。 さて、『ドキュメント 金融庁vs.地銀~生き残る銀行はどこか』 (読売新聞東京本社経済部:光文社新書)を読了しました。 本書を読んで、金融庁が金融界に対し、 次のような問題意識を持…

積読状態の本を思い出す

日経新聞では、建築家・谷口吉生さんの執筆による 「私の履歴書」の連載が続いています。 その第25回目には、谷口さんが設計し、 金沢市に2011年に完成した 「鈴木大拙館」のことが書かれていました。 谷口さんは鈴木大拙のことを、次のように紹介され…

上手に迷惑をかける

NHKテレビテキスト・100分de名著『維摩経』を読了しました。 番組講師は、如来寺住職で相愛大学教授の釈徹宗さんでした。 いつものように、テキストのなかで印象に残った箇所を 次のとおり抜き出してみました。 ・仏教は「智慧」と「慈悲」の獲得・…