しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

読書・文学

理解を超えるもの

雨模様の空の下、強い風が吹き荒れた今日一日でした。 さて、かつて朝日新聞一面コラム「折々のことば」で、鷲田清一さんが、寺山修司さんの『幸福論』(角川文庫)に出てくる、とある接客業の女性の「ひとりで幸福になろうとしても、それは無理よ」という言葉…

一滴の雨水の責務

立夏が過ぎて、本格的な夏の到来を思わせるような天気が続いています。今年も昨年のような酷暑になるのでしょうか‥‥? さて、一昨日10日の愛媛新聞に、「世界的人気作家の村上春樹(70)さんが10日発売の月刊誌文藝春秋に、長年不仲だった父の生涯をたど…

「学びたい」という想い

NHK出版「学びのきほん」シリーズの創刊号、『考える教室~大人のための哲学入門』(若松英輔著)と『つまずきやすい日本語』(飯間浩明著)の二冊を読了しました。「創刊の辞」には、次のようなことが書かれていました。 『インターネットの普及で個人の好み…

「希望」という二文字

昨日の続きです‥‥。日記を書きながら、二冊の本に書かれた「希望」についての記述を思い出しました。 その一冊は、村上龍さんの『希望の国のエクソダス』(文春文庫)です。『この国には何でもある。ただ、「希望」だけがない』希望の国のエクソダス (文春文庫…

素直に生きる

今日4日の日経新聞読書欄「半歩遅れの読書術」で、経営学者の楠木建さんが、松下幸之助著『道をひらく』(PHP研究所)を、「自らの拠って立つ思想と哲学が実に平易な言葉で書かれていて、今もなお読み継がれている名著」だと紹介されていました。 一方で、岩…

自省自戒の言葉

金曜日が休みで週4日勤務の私は、人様より一日早く、今日から11連休となりました。といっても、あまり実感がありません‥‥。出勤する奥様を見送った後は、いつものように、シーツの洗濯→部屋と風呂の掃除→クリーニングと買い物→父の昼食の準備→ビデオに録…

謎は氷解せず

隔週土曜日に日経新聞の読書欄に掲載される「リーダーの本棚」を楽しみに読んでいます。今日20日は、石油天然ガス・金属鉱物資源機構の細野哲弘理事長の「本棚」でしたが、細野理事長が愛読書の一番目と二番目に挙げられていたのが、『邪宗門』(高橋和巳著…

思想というものの本髄

『保守の遺言~JAP.COM衰退の状況』(西部邁著:平凡社新書)を読了しました。書いてあることが難しく、しかもカタカナ英語が多くて、私には読みづらい本でしたが、それでも読み終えた後は、本は付箋だらけになっていました。以下、印象に残った箇所のいくつか…

偉大な作家の青年論

昨日3日の朝日新聞デジタル版に、『三島由紀夫、知られざる青年論 割腹自殺の前年、地方紙にエッセー』というタイトルの記事が掲載されていました。その記事には、次のようなことが書かれていました。 『作家の三島由紀夫(1925~70)が、割腹自殺する…

偉大な精神と良き地球市民

町立図書館で借りていた『古典力』(齊藤孝著:岩波新書)と『ハーバード日本史教室』(佐藤智恵著:中公新書クラレ)を読了しました。明日が返却期限なので、取り急ぎ、読書感想文を書くことにします。結論から言うと、二冊とも読み応えのある良書でした。以下…

ノスタルジアの世界

昨日は良いお天気に恵まれたのに、今日は一転、朝から小雨が降り続いています。このところ、まるで日替わり定食のように、日々、天気が変わっています。 さて、昨晩は、昭和58・59年度に同じ職場で働いた、上司・同僚との飲み会でした。毎年必ず1回は集…

詩はことばの花々

今日22日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、E・M・フォースターの『情報は正確なときに真理となり、詩は自立したまとまりを持つときに真理となる。』という言葉で、いつものように、鷲田清一さんの次のような解説がありました。 『情報については…

死者からのまなざしを受ける

NHKテレビテキスト、100分de名著の『大衆の反逆~オルテガ』を読了しました。テキストの執筆者は、評論家で東京工業大学教授の中島岳志さんです。 このテキストで一番印象に残ったのは、「生きている死者」という言葉でした。オルテガは、リベラリズ…

「忘れる」と「すてる」

今日は風は冷たかったものの、久しぶりによく晴れた一日となりました。 さて、『思考の整理学』(外山滋比古著:ちくま文庫)を読了しました。読み終えた後は、付箋だらけになっていました。いろいろと参考になることが多かった本でしたが、そのなかから次の二…

やっぱり分からない??

節分の日の今日は、冷たい雨がお昼過ぎから降り続いています。さて、大澤真幸さんの『三島由紀夫 ふたつの謎』(集英社新書)を読んで、書棚にあった、三島由紀夫の最高傑作と言われる、『金閣寺』(新潮社)を読み直してみました。 私が『金閣寺』を読んだのは…

知らない「ことわざ」に出合う

今日22日の日経新聞の紙面に、『日本のことわざを心に刻む~処世術が身につく言い伝え』という本の広告が掲載されていました。広告には、その本に書かれている、いくつかの「ことわざ」と簡単なコメントが紹介されていたのですが、今まで私の知らなかった…

「手抜き読書術??」を学ぶ

『理科系の読書術~インプットからアウトプットまでの28のヒント』(鎌田浩毅著:中公新書)を読了しました。鎌田教授の本らしく、実に面白くて、役に立つ内容でした。 まず、なぜこの本のタイトルに「理科系」という言葉がついているのか、鎌田教授はその趣…

「文学史上最大の謎」

『三島由紀夫 ふたつの謎』(大澤真幸著:集英社新書)を読了しました。 本書は、そのカバーに書かれてあった、次のような「文学史上最大の謎」に、社会学者の著者が挑んだもので、難解な記述に戸惑いながら、また、分析の鋭さに驚嘆しながら、最後まで興味を…

仕事納めの日の雑感

今日28日は、平成30年の仕事納めの日です。 気力と体力の衰えを日々自覚しつつ、毎日午前5時に起きてお弁当を作り、仕事から帰宅後は諸々の家事に追われ、また、約一か月に一度の通院治療を続けながら、おかげさまで、なんとか今年一年も仕事を続けるこ…

見えないものを見る力

今日も寒い一日となりました。室内でも気温が10℃を上回ることがありませんでした。 さて、今月1日の日経新聞「リーダーの本棚」で、室伏きみ子・お茶の水女子大学学長が、座右の書として、サン=テグジュペリの「星の王子さま」を挙げられ、次のように書…

楽ではない「隠居生活」

『なるべく働きたくない人のためのお金の話』(大原扁理著:百万年書房)を読了しました。 まるで私のことを指しているような本のタイトルだったので、思わず購入してしまいました。著者は、25歳から約6年間、東京郊外の小さなアパートで「隠居生活」をして…

11月が終わる日の雑感

今日で11月も終わり、明日から12月です。いつのまにか、今年もあと一か月となりました。40年間近く働いた者としての実感は、「一日は短く、次の土日までの一週間はあまりにも長く、一か月は中立的で、一年はあっという間に過ぎ去ってしまう」といった…

「国士無双」を連想する

『高坂正堯~戦後日本と現実主義』(服部龍二著:中公新書)を読了しました。 文句なしにとても素晴らしい本でした。読了後の本書は、付箋だらけになっていました。特に、終章の「最後のメッセージ~四つの遺作」は、読んでいて目頭が熱くなりました。 さて、…

新書の魅力

昨日20日の朝日新聞デジタル版「文化の扉」は、新書に関する話題で、記事の冒頭には、次のようなことが書かれていました。『数々のベストセラーや話題書を生み出してきた「新書」。 岩波新書の創刊から今年で80年を迎え、いまや様々な出版社が新書レーベ…

バブル発生と崩壊を学ぶ

長い期間をかけてようやく『検証バブル失政~エリートたちはなぜ誤ったのか』(軽部謙介著:岩波書店)を読み終えました。「バブルがなぜ発生したのか、その発生と崩壊をなぜ防げなかったのか」‥‥。長年、私が疑問に思っていたことについて、本書の「エピロー…

夢と希望がまた一つ

とてもワクワクドキドキする次のような記事が、今日の朝日新聞デジタル版に掲載されていました。 『作家の村上春樹さん(69)は4日、東京都内で記者会見し、 自筆の原稿や書簡、レコードなどの所蔵資料を母校の早稲田大学に寄贈すると発表した。 早大は将来…

「歴史に学ぶ」を学ぶ

『日本史の論点~邪馬台国から象徴天皇制まで』(中公新書編集部編:中公新書)を読了しました。 高校生の頃、「日本史」と「世界史」は好きな科目でした。本書は、その「歴史」の面白さと奥深さを再認識させてくれました。なかでも、大石学・東京学芸大学教授…

私は怠け者?

ふぅ~、ようやく今週の勤務が終わりました。現役の頃は、毎週、金曜日になるとワクワクしたのに、今は、疲労感だけが漂います。定年退職してから2年半‥‥、私にはフルタイム勤務が、そろそろ重荷になってきました。 さて、今日は4週間に一度の通院の日でし…

世界と人間の不条理を考える

台風25号の接近に伴う影響なのでしょうか、今日は真夏のような暑さとなりました。そして、台風から遠く離れている当地でも、お昼前からは、とても強い風が吹き荒れました。本当に今年は、自然の猛威に右往左往します‥‥。 さて、本棚の隅に眠っていた『異邦人…

日々進化する学問

『現代経済学~ゲーム理論・行動経済学・制度論』(瀧澤弘和著:中公新書)を読了しました。いや、正確に言うと、「読んだ」というよりも「眺めた」という感じでしょうか‥‥。私にはちょっとレベルが高くて難解な本でした。 その難解な本書のなかでも、一つだけ…