しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

読書・文学

仕事は人生の3割

『人生の教養が見につく名言集』(出口治明著:三笠書房)を読了しました。 この本のなかで印象に残ったのは、 「名言」そのものよりも、著者の人生観などが含まれた解説の方でした。 たとえば、著者は、ウマル・ハイヤームの名言からは、 「仕事は人生を楽し…

自分の価値観とは?

『心が折れる職場』(見波利幸著:日経プレミアシリーズ)を読了しました。 仕事や人生について、参考になる記述が盛りだくさんの本でした。 そのなかでも、特に印象に残ったのは次の二つの記述でした。 『「本人が成長ややりがいを感じる仕事ではなく、 「や…

不運か、不条理か

前の職場の先輩で今の職場の上司から借りた 『不運と思うな~大人の流儀6』(伊集院静著:講談社)を読了しました。 伊集院さんらしい名文が随所にありましたが、 そのなかでも次の二つの文章が印象に残っています。 『私は、弟とも妻とも若い時に別離せねば…

堕落と自由

今日は「海の日」で、お勤めされている方のほとんどは三連休だと思います。 私の場合は、先週の土曜日が出勤で、昨日と今日がお休み……でした。 どすから、今日が月曜日だということを完璧に忘れていました。 う~む、弱りました…。「可燃ごみ」の日が今日だ…

知的勇気というもの

どこで鳴いているのか姿は見えませんが、 今日、自宅の周辺でセミの鳴く声を聞きました。梅雨明けが近いのかもしれません。 季節が確実に移ろっていることを実感します……。 さて、20年以上も書棚のなかで積読状態にあった、 『井上成美』(阿川弘之著:新潮…

昭和の名曲と日本的霊性

昨日26日の日経新聞「こころ」欄に掲載された、 作詞家・なかにし礼さんへの「歌謡曲と昭和」と題したインタビュー記事は、 とても深くて重みのある記事でした。 記事を読んで驚いたのは、 黛ジュンさんの『恋のハレルヤ』や、弘田三枝子さんの『人形の家…

絶妙なリンク

『七つの会議』(池井戸潤著:集英社文庫)を読了しました。 『空飛ぶタイヤ㊤㊦』とほぼ同時期に読み終えていましたが、 読書感想文を書くのが遅くなってしまいました。 この本もとても面白くて、一気に読み終えました。 著者の作品は、読んでいる途中で一息…

非常時に備える覚悟

長く積読状態だった『三陸海岸大津波』(吉村昭著:文春文庫)を ようやく読了しました。(読むのをためらっていたのかもしれません。) この本の最後の箇所で、 明治29年の大津波以来、昭和8年の大津波、昭和35年のチリ地震津波、 昭和43年の十勝沖地震…

タイヤと歯車

『空飛ぶタイヤ㊤㊦』(池井戸潤:講談社文庫)を読了しました。 この作家の本を一度は読んでみたいと思い購入しました。 読み始めるととても面白く、㊤㊦とも一気に読んでしまいました。 ただ単に面白いだけでなく、本書の随所には、 企業不祥事が起き、それ…

名言という「武器」

『佐藤優選 自分を動かす名言』(佐藤優著:青春出版社)を読了しました。 本書の「まえがき」で佐藤さんは、 『私は読者の人生に具体的に役立つと信じる言葉だけを精選し、 そこに全精力を傾けて解説を付した。』と述べられています。 そのお言葉のとおり、古…

戦略の転換という決断

若桑みどりさんの歴史ノンフィクション 『クワトロ・ラガッツィ㊤㊦』(集英社文庫)は、 16世紀に日本に来たヨーロッパのキリスト教宣教師と、 日本からヨーロッパに向けて旅立った4人の少年遣欧使節のお話しで、 戦国時代の日本から長い歳月をかけてよ…

人間の偉大さについて

『チェ・ゲバラ伝増補版』(三好徹著:文春文庫)を読了しました。 読了するのに少し時間がかかった本でした。 いつものように印象に残った記述を書き残しておきます。 ・男はひとりの女に出会うことによって、 その生涯を大きく変えられてしまうものらしい。 …

古典的名著との出会い

月刊誌「TOPPOINT」の会員専用Web版に、 『一度は読んでおきたい古典的名著』として、 次の17冊が紹介されていました。 ①幸福論(ヒルティ)、②後世への最大遺物・デンマルクの話(内村鑑三)、 ③読書について(ショウペンハウエル)、④眠られぬ夜の…

解決の道のない難問

古びた三冊の本を書棚から取り出して、 懐かしい思いでページをパラパラとめくってみました。 三冊の本とは、『路地裏の経済学』、『続・路地裏の経済学』、 そして『日本経済の先を読む』で、 これらの本の著者は、経済評論家の竹内宏さんです。 その竹内さ…

宗教の本質は物語

NHKテレビテキスト「100分de名著」の『歎異抄~親鸞』を読了しました。 いや、とりあえず読了したことにしておきます。 ちなみに、ゲスト講師は如来寺住職の釈徹宗さんでした。 う~む……、いままで読んだ「100分de名著」のテキストのなかで、 …

オレンジ色の物語

『さよなら、オレンジ』(岩城けい著:ちくま文庫)を読了しました。 160ページ余りの短い小説でしたが、中身はとても濃い本でした。 この本では、「ハリネズミ」と呼ばる日本人女性が、 恩師のジョーンズ先生に宛てた手紙のなかにに、いくつか心に残る言葉…

鎮魂の物語

『桶川ストーカー殺人事件~遺言』(清水潔著:新潮文庫)を読了しました。 最初から最後まで、やりきれない思いで読みました。 著者が執念の取材を続けなければ、この事件は迷宮入りしたかもしれないし、 警察の驚くような不祥事も発覚しなかったのではないか…

活読

今日は、後任者への引継ぎを済ませました。 プロ野球では、我が阪神タイガースが開幕カードで勝ち越し、 選抜高校野球では、四国で唯一勝ち残っている高松商業がベスト4に進出するなど、 私にとってはうれしい出来事が続いているのですが、 年度末・年度初…

人間の弱さと強さ

『漂流』(吉村昭著:新潮文庫)を読了しました。 圧倒的な自然の力の前では人間は無力であること、 その無力な人間であっても希望を持ち続ければ生きていく力を備えていること、 人間が力を合わせれば不可能と思われることも可能となること、 この三つを学べ…

読書三上

慌ただしく毎日が過ぎていきます。 年度末の処理に加え、退職にかかる諸手続きや新しい仕事に向けての諸準備を、 手際よく片付けていかなければなりません。 そんななか、今日は仕事からの帰宅後に、バイクを納車してもらいました。 新しい職場に通うのには…

国際社会で汗を流す

今日は二十四節気の「春分」、お彼岸の中日です。 風が少し冷たかったものの、穏やかによく晴れた一日となり、 私と妻は、それぞれの実家のお墓参りに行きました。 さて、『外交敗戦~130億ドルは砂に消えた』 (手嶋龍一著:新潮文庫)を読了しました。 1…

日本人の共感性

このところ、飲み会が続いていて、読書量が落ちています。 そんななか、NHKテレビテキストの100分de名著『司馬遼太郎スペシャル』を 読了しました。ゲスト講師は、歴史家の磯田道史さんです。 テキストの冒頭、カラー刷りで司馬さんのエッセイ 「二…

集団全体の誤り

『会社がなぜ消滅したか~山一証券役員たちの背信』 (読売新聞社会部:新潮文庫)を読了しました。 『しんがり~山一証券 最後の12人』(清武英利著)が とても良い本だったので、さらに山一證券の経営破たんの真因が知りたくなり、 この本を購入した次第です…

一歩一歩前に進む

NHKテレビテキストの100分de名著 『人生の意味の心理学~アドラー』を読了しました。 ゲスト講師は、哲学者でカウンセラーの岸見一郎さんでした。 テキストには、アドラー心理学を理解するうえで、 次のような重要なキーワードが登場します。 ・ 「…

自由主義と民主主義の狭間

『代議制民主主義~「民意」と「政治家」を問い直す』(待鳥聡史著:中公文庫)を 読了しました。 とても大事なことが書かれているのに、 なんとなくダラダラと読み終えてしまいました。(反省) 私見ですがこの本は、次の4つの記述がポイントだと思います。 ・…

高度成長の光と影

『誘拐』(本田靖春著:ちくま文庫)を読了しました。 「戦後最大の誘拐事件」が起こったのは1963年。 私は小学校の一年生でしたが、事件のことはうっすらとした記憶があります。 今回、この本を読んで、初めてその全貌を知ることができました。 犯罪その…

君はまだ戦っているのか

『しんがり~山一証券 最後の12人』(清武英利著:講談社+α文庫)を読了しました。 幾度となく目頭が熱くなった本でした。 名言や名セリフも、次のとおり盛りだくさんの本でした。 ・会社の評価など、人生のある時期に、ある組織の、 ある人たちによって下…

後世に遺すべきものとは

NHKテレビテキストの100分de名著 『代表的日本人~内村鑑三』を読了しました。 ゲスト講師は、批評家の若松英輔さんでした。 「代表的日本人」が取り上げているのは、 西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の五人の生涯ですが、 若松さんの…

短編歴史小説の魅力

猛烈な寒波の影響で強い西風が吹き、こちらも厳しい寒さとなっています。 我が家のメダカを飼っている火鉢には、今朝から厚い氷が張ったままになっています。 報道によると、西日本に襲来する40年ぶりともされる大寒波は、 「ポーラー・ボルテックス」・「…

文は人なり

『天人~深代惇郎と新聞の時代』(後藤正治著:講談社)を読了しました。 読み終えてしまうのが名残惜しいような、そんな良書でした。 さて、名コラムニスト・深代さんのコラムで、私の心に強く刻まれているのは、 「竜治君の死」というタイトルのコラムですが…

究極のミリマニリスト

NHKテレビテキストの100分de名著『良寛詩歌集』を読了しました。 番組のゲスト講師は、龍宝寺住職の中野東禅さんでした。 テキストを読んで一番印象に残ったのは、やはり良寛の「死生観」でした。 具体的には、中野住職の次のような解説がありました…

アリアドネの糸

『帳簿の世界史』(ジェイコブ・ソール著:文藝春秋)を読了しました。 なかなか面白い本でした。 いつものように、印象に残った記述を、以下のように抜き出してみました。 ・歴史家のポピュビオスは、国家が監査官を10人雇って 公的監査を徹底したところで…

積読本がまた増えそう

今日から官公庁は仕事始めです。私は今朝、午前4時前に目が覚めました。 もう一寝入りすると遅刻してしまいそうなので、 そのまま寝床でウトウトしていました。小心者は困ったものです…。 それはさておき、この日記も久しぶりに「固め」の話題にしたいと思…

インテリジェンスを学ぶ

今年の年の瀬は、穏やかな日が続きました。今日も雲がほとんどない快晴でした。 おかげで、年末恒例の作業もはかどりました。 仏壇と神棚の掃除をして、 神棚の天照大神と氏神さんのお札を新しいお札に取り換え、 樒と榊をそれぞれにお供えしました。毎年変…

積読本が増える理由

今日は、官公庁の仕事納めです。 私はといえば、今日はお休みをいただいて、年末年始は9連休としました。 昔のように仕事納め式という儀式がなくなって、連続休暇が取得しやすくなりました。 心身ともにリフレッシュできて、とても有難たく思います。 …で、…

古代史から現代を読む

今月20日の日経新聞「日曜に考える」に、 ローマ在住で最新作『ギリシア人の物語1』の刊行に合わせて帰国した 作家の塩野七生さんに、インタビューした記事が掲載されていました。 世界が直面する問題への見方や政治リーダーの条件について、 塩野さんら…

含蓄に富んだフレーズ

今月19日の日経新聞「春秋」で、 心理学者で文化庁長官も務め、8年前に物故した河合隼雄さんの 『こころの処方箋』(新潮社)という本が、次のように紹介されていました。 『わかりやすい言葉で、人の心のあやを説き明かした。 著書に触れると、ぽんと膝を…

究極のメツセージ

『子どもの貧困連鎖』(保坂渉・池谷孝司著:新潮文庫)を読了しました。 深く考えさせられる本でした。子どもの貧困の、あまりにも重くてつらい現実に、 読んでいる途中、何度もため息が出ました。 本のなかで印象に残ったのは、著者の「主張」や「解説」より…

優れたインテリジェンス・ストーリー

『宰相のインテリジェンス~9.11から3.11へ』 (手嶋龍一著:新潮文庫)を読了しました。 大変面白くて、しかも勉強になる本でした。 本書では、インテリジェンスだけでなく、 リーダーシップや外交・安全保障に関する「名言」や「箴言」が数多くありました…

読書に没頭できる時期

今月8日の日経新聞「キャリアアップ」欄には、 『入社まで本を読んで』という記事が掲載されていました。 学生の就職人気ランキングで上位入りする3社の人事担当部長に、 社会人デビューまでの4カ月弱の間、何をしておいてほしいかを 内定者に聞いたとこ…

脈々と受け継がれるもの

昨日のこの日記で、安岡正篤先生の言葉を引用したところ、 タイミングよく、今日7日の日経新聞「文化」欄に、 安岡先生のお孫さんである安岡定子さんが寄稿されていました。 記事によると、定子さんは、京都のお寺で、子どもたちやその保護者を対象に、 寸…

この国の「中枢」

『財務省と政治~「最強官庁」の虚像と実像』 (清水真人著:中公新書)を読了しました。とても内容の濃い本でした。 私はこれまで、著者の作品である 『官邸主導~小泉純一郎の革命』(日本経済新聞社) 『経済財政戦記~官邸主導 小泉から安倍へ』(日本経済新…

書く作業の奥深さ

私が「天は二物を与える」というタイトルで 「その人」のことをこの日記に書いたのは、2013年10月11日でした。 「その人」とは、歌手でもあり女優でもあり、 そして、名エッセイストでもある、小泉今日子さんのことです。 その小泉さんが、 「小泉今…

大いなる暗闇

『侍女の物語』(マーガレット・アトウッド著:ハヤカワepi文庫)を読了しました。 どちらかというと退屈な思いで、淡々と読み進めていきました。 それが、最後の「『侍女の物語』の歴史的背景に関する注釈」という章を読んで、 この「物語」の全体像がようや…

熱が出てきそう

風邪をひいて体調不良が続いています。 ただ、『風邪の効用』(野口春哉著:ちくま文庫)のように、 「上手に風邪を経過させる」ことは、私にはできません。 ついつい薬に頼ってしまう自分がいます。 さて、NHKテレビテキスト「100分de名著」の 『実存主…

教育の究極の目的

雑誌・文芸春秋11月号の大特集は、『日本再興の鍵は教育にあり』でした。 特集記事の冒頭で、ジャーナリストの池上彰さんと 作家で元外務省主任分析官の佐藤優さんが、 「新・教育論」と題して対談をされていました。 最初の「教育の究極の目的とは何か」…

保守思想のバイブル

戦後70年という節目の年に文庫版として刊行された 『日本の愛国心~序説的考察』を再読しました。 藤本龍児・帝京大学准教授が、 佐伯先生の「保守思想」を次のとおりに解説されていました。 とても秀逸な内容だったので、まず最初に紹介したいと思います…

中正公平の難しさ

今持っている単行本の愛読書では持ち歩きに不便なので、 文庫版の『日本の愛国心~序説的考察』(佐伯啓思著)が 発刊されたことを知って、迷わず購入し、 現在、自らの思想の熟度を確認しながら、 丹念に読み直しをしているところなのですが、 ちょうど半分く…

三連休中日の雑感

ラグビーW杯で日本代表のベスト8入りがかかった 「サモア」対「スコットランド」の試合を観ました。 結果は、33対36でサモアが破れ、 この時点で、残念ながら日本代表の一次リーグ敗退が決まってしまいました。 そのことは悔しかったけれど、 この試合…

変わるために動くこと

『社会を変えるには』(小熊英二著:講談社現代新書)を読了しました。 新書版なのに、517ページもある大作で、読了するのに結構時間がかかりました。 「社会を変えるには」どうすればよいのか? この本の最後に、その「答え」と思われる記述がありました。…