しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

論文・レポート・論考・論評

「スキニー・ガール(痩せた少女)」の日本

久しぶりに、雪斎先生こと、櫻田淳・東洋学園大学教授の、切れ味鋭い論評を拝読しました。一昨日、産経新聞「正論」に掲載された『コロナ‥知識と経験を人類蓄積に』というタイトルの論評のことです。 『‥‥いわゆる、「日本モデル」によるウイルス禍対応への…

日本型雇用の問題を考える

一昨日25日の日経新聞「経済教室」に掲載された、小熊英二・慶応義塾大学教授の執筆による「企業越えた人材評価基準を 日本型雇用改革の論点」という論考が勉強になりました。小熊教授は、日本型雇用の根本問題は、「人材に対する客観的な評価基準がないこ…

出口はどこに

最近の自分の日記を読み返してみると、「新型コロナウイルス」の話題ばかりです。それだけ「見えない恐怖」に、日々怯えている自分を自覚しつつ、自分を取り巻く世の中の動きはどうだったのか、自分はどんな気持ちを抱いていたのかを、記録・記憶しておくこ…

改めて名著「失敗の本質」に学ぶ

今月8日付けの「溜池通信vol.690」の特集は、『コロナ対策に見る「失敗の本質」』 というタイトルで、示唆に富む内容が盛りだくさんのレポートでした。「かんべえ」さんは、政府の機能不全ぶりについて、名著「失敗の本質~日本軍の組織的研究」(中公文庫)…

他者への想像力

一昨日のこの日記で、朝日新聞一面コラム「折々のことば」に掲載された教育学者・苅谷剛彦さんの『英語で「セルフ・レスポンシビリティー」という言い方は普通しません。「レスポンシビリティー」だけで十分だからです。』という言葉と、その言葉に対する鷲…

社会の形を変えるもの

日経新聞電子版10周年特別企画の「#GO2030」、今日20日は、姜尚中・東京大学名誉教授が、「地域コミュニティが見直される」というタイトルで、2030年の世界の姿について、次のようなことを述べられていました。 『新型コロナウイルスの発現が…

英知を結集する

土居丈朗・慶大教授の執筆による、日経新聞「経済論壇から」は、今日は「コロナ危機への対応 提言」というタイトルの記事でした。 新型コロナウイルスには、「感染拡大防止が最も効果的な経済対策ではあるが、経済政策面では、財政金融政策をどう用いるかが…

不確実性とリスク

今日、久しぶりに「かんべえ」さんの「溜池通信」のサイトを閲覧したところ、先月28日に掲載の、「新型コロナウイルスへの個人的見解」というタイトルのレポートで、次のようなことを書かれていました。 『‥‥2008年の金融危機と2011年の自然災害は…

「結果の平等」と「機会の平等」

今日は時間的な余裕があったので、久しぶりに国立国会図書館のHPをのぞいてみました。お目当ては、立法調査資料のレポートです。すると、「レファレンス」に、『家計資産の現状とその格差~近年の動向と主要国との比較~』というレポートが掲載されていま…

来年の「干支」を学ぶ

昨日は勤務先の忘年会だったので、この日記はお休みしました。最近、週の途中での飲み会は、年を取ったせいか、重荷に感じるようになりました。 さて、この時期になると毎年、「かんべえ」さんが「溜池通信」の紙面で、翌年の干支についての解説を書かれてい…

言語は文化

昨日5日の愛媛新聞「現論」欄に、佐伯啓思・京大名誉教授が、「英語民間検定導入延期」に関して、『母国語での表現力重要』と題する、次のような論評を寄稿されていました。 『‥‥そもそも日本語能力だけでなく、コミュニケーション能力全般が低下し、 世界…

経済成長はなぜ必要か

今日は「固い」お話です‥‥。 経済成長が社会にとって必要なことは、雰囲気的には理解できるのですが、それがなぜ必要なのかについては、正直、私には分かりませんでした。今日、久しぶりに、「経済レポート専門ニュース」のHPを閲覧していると、独立行政法…

「官僚制の原点」を学ぶ

今日の日経新聞「経済教室」に掲載された、野口雅弘・成蹊大学教授の執筆による『官僚制の劣化を考える(下)~政党政治の劣化こそ問題』というタイトルの論考が大変勉強になりました。 まず、野口教授は、「政治家と官僚」について、マックス・ウェーバー「仕…

正しく恐れる

昨日の続きです。年金といえば、先月22日に、みずほ総合研究所が、『「人生100年時代」は本当か、年金には依存できないか』というレポートを公表していることを思い出しました。そこでは、次のようなことが書かれていました。 ・今日の日本で多くの人々…

希望は失われたままなのか‥?

令和最初の出勤日を無事終えることができて、ほっとしているところです。今日は久しぶりに、「経済レポート情報」のHPをのぞいてみました。(大型連休中には決してそのような気分にはなりませんでしたが‥‥。) 最初にそのHPに掲載されたレポートのアクセス…

未来の担い手は女性

日経新聞「経済教室」で連載が続いていた「平成の終わりに」は、6回目の今日がシリーズの最終回でした。。連載の最後に執筆されたのは、「日はまた沈む」の著者、ビル・エモット英エコノミスト誌元編集長で、論評は『嘆かわしい20年に決別を』というタイ…

濃く、深く味わいなおす

昨日18日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、エミリー・ディキンスンの『夏の日をくり返すことができる者は夏よりも偉大だ』という言葉で、いつものように、鷲田誠一さんの次のような解説がありました。 『夏が終わっても人はその夏を描きなおすこと…

治らない「対ロシア」アレルギー

「4島一括」から「2島先行」へと日本政府の方針が大きく転換した北方領土問題に関して、今日の朝日新聞デジタル版「耕論」に、元外務省欧亜局長で京都産業大学教授の東郷和彦さんと、九州大学・北海道大学教授の岩下明裕さんのお二人が、論評を寄稿されて…

日本型「連帯責任」を考える

今日の朝日新聞デジタル版「耕論」は、「連帯責任を考える」というテーマでした。誰かが問題を起こしたとき、仲間も責任を問われ、罰せられることがある連帯責任について、その功罪を見つめ直してみるという内容で、いつものように3人の有識者の方が持論を…

本当に大事なこと

仕事をお休みした昨日は、午後から「海辺の漢方薬温泉・元気人村」に行ってきました。平日だというのに、それなりのお客さんが入っていました。ご高齢の方ばかりでしたが‥‥。そして今日は、終日、雨が降り続きました。気温は25度に届くことなく涼しくて、…

社会保障の役割を再認識する

不思議なことに、立秋に入ってから、朝夕に吹く「風の質」が変化したように感じられます。 さて、日経新聞「経済教室」では、その70周年を記念して、「資本主義の未来」を、有識者の方がシリーズで論じられていますが、昨日8日の連載第3回目は、吉川洋・…

自分なりの死生観

今月3日の朝日新聞デジタル版「異論のススメ」に、佐伯啓思・京都大学名誉教授が、『死を考えること 人に優しい社会への第一歩』というタイトルの論考を寄稿されていました。この論考のなかで佐伯先生は、次のようなことを述べられていました。 『人々の活…

時間をかけて待つ

今日から8月です。息苦しいほどの猛暑がこれからも続くと思うと、気が遠くなりそうです。 さて、昨日の朝日新聞デジタル版「耕論」は、『孤独は病か』というタイトルで、『「孤独」‥‥。家族や学校、会社、スマートフォンで人とつながっているのに、そう感じ…

猛暑の経済効果を知る

猛暑が続くなか、今月17日付けの第一生命経済研究所のマクロ経済分析レポートには、次のような興味深いことが書かれていました。 『仮に今年の夏も猛暑となれば、幅広い業界に恩恵が及ぶ可能性がある。 過去の実績によれば、猛暑で業績が左右される代表的…

大いに反省すべき国と私

今日の朝日新聞デジタル版「耕論」は、『鏡を見よう、日本』というタイトルで、いつものように有識者3人の方にインタビューした内容でした。私はそのなかでも、仏人類学者・歴史学者エマニュエル・トッドさんの次のような論評がとても勉強になりました。 『…

「精神社会への無関心」を考える

四国地方が今日、梅雨明けしたそうです。「豪雨」の後は「猛暑」です‥‥。もうすぐ聞こえてくる蝉の鳴き声も、今年は悲しい響きに感じるかもしれません。 さて、今日の朝日新聞デジタル版に、作家の高村薫さんが、『精神社会、無関心な私たち』という論評を寄…

関係再構築の難しさ

今日28日の朝日新聞デジタル版「論壇時評」に、歴史社会学者の小熊英二さんが、『ゲーム依存と核 関係性の歪み、北朝鮮にも』というタイトルの論評を寄稿されていました。 小熊さんは、「ゲーム依存症」と「北朝鮮の核問題」が似ているとして、まず、依存…

肝に銘ずべき言葉

今日の日経新聞「オピニオン」欄の「創論」は、「きしむ政と官、どう立て直す」というタイトルで、官僚による政治への忖度(そんたく)が問題となっているなか、「行政が政策を提案し執行する力を高め、政治との望ましい関係を築くにはどうしたらいいのか」に…

「人間存在の根源」とは何か?

今日は金曜日。ようやく一週間を終えて、ほっとひと息ついているところです‥‥。さて、今日の朝日新聞デジタル版「異論のススメ」に、佐伯啓思・京都大学名誉教授が、「日大アメフト事件」に関連して、『スポーツ本来の意義~「高尚な遊び」取り戻す時』とい…

ヒューマニストへの険しい道

今日の日経新聞「文化」欄に、作家の島田雅彦さんが、『今日のヒューマニズム』というタイトルの論評を寄稿されていました。島田さんは「今日におけるヒューマニズムとは何か」について、次のように述べられていました。 『ヒューマニズムとは方便でも免罪符…