しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

論文・レポート・論考・論評

米国経済の強さと政治の混迷

今月9日(金)に放映された「ドキュメント72時間」を、NHKプラスで視聴しました。 今回は「愛媛・今治 昭和から続くサウナにて」というタイトルでしたが、その舞台となった今治市は、私が社会人となって初めての赴任先でした。自動車税など県税を徴収…

自民党は「総合商社」?

今月25日の愛媛新聞に、佐伯啓思・京大名誉教授が、「自民党が国民政党なら日本の針路提示必要」という論評を寄稿されていて、そこには次のようなことが書かれていました。少々長くなりますが引用させていただきます。 『‥‥いま述べたように、自民党には二…

自前の日本の将来像を描く

昨日、NHKで放映された「映像の世紀バタフライエフェクト」の「ビートルズとロックの革命」は、「ビートルズが世界をどう変えたか」を詳細に伝える、とても秀逸な内容でした。番組の中では、ジョン・レノンの、その死の五年前の、次のような発言が強く印…

「いざとなったら助けてくれる」というマインドセット

今日はよく晴れて風もなく、穏やかなお天気になりました。午前中は町立図書館に行って、試験に備えた放送大学テキストの勉強をしてきました。 さて、今日は久しぶりに日経新聞「経済教室」を真剣に読みました。レポートが「平成日本企業の失敗、背景と教訓㊤…

「戦後」の転換期

今月2日の愛媛新聞「今月の随想」に、歴史社会学者の小熊英二さんが、戦前から戦後の価値観の転換を経験したほぼ最後の世代にあたる大江健三郎さんの死去を受けて、『「戦後」の転換期~価値観問う世代交代』というタイトルの論評を寄稿されていました。 小…

時間はたっぷりありますから‥

国立国会図書館が今月16日に、総合調査報告書『格差、分配、経済成長』を、そのHPで公表しています。 同日のプレスリリースには、報告書の内容について、次のように書かれていました。『近年、格差問題が注目を集めています。 先進各国が採用した新自由…

怖れと帰依、そして信仰

今月9日の愛媛新聞「現論」に、佐伯啓思・京大名誉教授が、「日本人の信仰の原点~安らかな死への心情」というタイトルの論評を寄稿されていました。全文は長くなるので、論評後半の「怖れと畏怖」という箇所を、次のとおり引用させていただきます。 『人の…

「言葉と文字」について考える

今日の日経新聞「経済教室」に、猪木武徳・大阪大学名誉教授が、「危機と分断の時代①~問題の「根」を探り向き合う時」という論評を寄稿されていました。この論評の冒頭と文末に猪木先生は、次のようなことを述べられていました。 『旧年は疫病、戦争、異常…

大切な「哲学的問い」

一昨日、町立図書館で一週間分の朝日新聞一面コラム「折々のことば」をまとめ読みしていた時に、もう一つ印象に残った記事がありました。それは、10月28日(金)のオピニオン欄「耕論」です。 「弔い これからのかたち」というタイトルで、三人の有識者…

「国民を包摂する言葉」とは?

今日の愛媛新聞「文化」欄に掲載された、人類学者・磯野真穂さん執筆による、『「葬」を置き去った国~分断の象徴と化した死』という、安倍元総理の国葬に関しての次のような内容の論考を読んで、少し考えるところがありました。 『‥‥葬儀の一つの役割は、死…

「不可視の分裂」を考える

今日も良く晴れて、夏のような暑さとなりました‥‥。 さて、今日の愛媛新聞「文化」欄に、社会学者の大澤真幸先生が、「賛否両論 共感なき分断 安倍氏国葬」というタイトルの論評を寄稿されていました。大澤先生は、今回の国葬が「いったい何を浮き彫りしたか…

交わるはずのないものが重なるという不気味さ

今月2日に町立図書館に行って、朝日新聞一面コラム「折々のことば」をまとめ読みしていたところ、8月27日(土)の「異論のススメ」に、佐伯啓思・京都大学名誉教授が、「社会秩序の崩壊と凶弾」というタイトルの長文の論評を寄稿されていたので、要点を…

再び「保守」を考える

台風5号から遠く離れていても、今日はその影響でしょうか、ほぼ終日、雨が降り続きました。昨日に比べると気温は下がりましたが、湿度が高く、蒸し暑く感じました。 さて、一昨日の日経新聞文化欄に、吉田満・同志社大学教授が、「終わり迎えた進歩幻想~未…

「保守」を考える

今日の日経新聞文化欄に、宇野重規・東京大学教授が、『あふれる「思想なき保守」』というタイトルの論評を寄稿されていました。宇野先生は、次のようなことを述べられていました。 『「保守主義」は政治的な立場を論じる際に用いられるが、 真意を理解して…

様々な「知」を学ぶ

昨日の日経新聞オピニオン欄、「コロナ禍巡る専門知の死角 責任負うのは政治の役割」という論評が、とても勉強になりました。記事には次のようなことが書かれていました。 『疫病、気候変動、地震・噴火、そして金融危機――。 文明が深化した現代社会は予期せ…

「総合知」について学ぶ

今日の愛媛新聞「現論」に、長谷川眞理子・総合研究大学院学長が、『タテ社会の弊害 課題解決へ「総合知」を』という論評を寄稿されていました。 長谷川先生は、日本から新しいことがなかなか出てこないことの背景には、タテ社会の構造があまりにも強固に存…

「国家」と「個人」を考える

昨日10日の産経新聞「正論」に、先崎彰容・日本大学教授が、「国家と個人の緊張関係について」と題する論評を寄稿されていました。 今回のウクライナ危機に関連して、「否応(いやおう)なく国家と運命をともにし、生きざるをえない人間とは何なのか。国家…

21世紀の「貪兵」と「驕兵」

久しぶりに産経新聞「正論」を閲覧しました。すると、雪斎先生こと櫻田淳・東洋学園大学教授が、今月13日に、「戦後規範の文明を防護する戦争」と題して、次のようなことを述べられていました。 『‥‥古代中国史書『漢書』「魏相丙吉伝」書中には、次のよう…

世の中には二種類の人間?

今日の日経新聞「経済教室」に掲載された、中西寛・京都大学教授執筆の「ウクライナ危機と世界㊥~大戦・内戦リスク排除できず 」というタイトルの論考が勉強になりました。論考のポイントは、次の3つでした。図表もとても分かりやすかったので、この日記に…

「国際社会の責務」を考える

ロシアが隣国ウクライナに侵攻して、今日で1カ月となりました。愛媛新聞には、細谷雄一・慶応大学教授が、「19世紀逆戻り許すな~国際社会結束し阻止を」というタイトルの論評を寄稿されていました。 『プーチン大統領は「19世紀型の戦争」を続け、時計…

理想論をこえた哲学

昨日の愛媛新聞に、哲学者で津田塾大学教授の萱野稔人さんが、ロシアのウクライナ侵攻に関し、「ソ連崩壊前夜と類似~人口減 国力衰退に焦り」という論評を寄稿されていました。 萱野先生は、フランスの歴史人口学者エマニュエル・トッドが、ソ連崩壊をその…

衆寡敵せず

今日は昨日よりもさらに気温が上昇し、暖かい一日となりました。暖かいというよりも、身体を動かすと暑いぐらいでした。 さて、今月11日付けの「溜池通信vol.736」の特集は、「経済制裁はウクライナ戦争を止められるか?」でした。このレポートの中で「か…

「二つの五輪」を考える

日差しは窓際まで届いたものの、今日は冷たく強い風が吹いて、とても寒い一日となりました。明日はさらに寒くなるそうです‥‥。 さて、今日の愛媛新聞「文化」欄に、先崎彰容・日本大学教授が、「コロナ禍 二つの五輪読み解く」というタイトル、「北京 解放気…

春の予感

立春の日は、良く晴れて穏やかなお天気となりました。暦のうえだけど、今日から春だと思うと、日差しも春色を帯びているような気がします。♬ 春の予感 そんな気分 いつもと違うでしょうまさに「春の予感」です‥。 さて、今日の日経新聞「特集」欄の「2030 Ga…

金融市場の四つのリスク

今日の愛媛新聞一面コラム「地軸」を読んで、「雪中四友(せっちゅうしゆう)」とう言葉を知りました。寒い冬でも花を楽しめる、「ロウバイ」、「スイセン」、「ウメ」、「サザンカ」のことだそうです。今日のこの厳しい寒さの中、我が家の庭の片隅にも、け…

破局に備えた論争を今こそ

冷たくて強い風が吹き荒れた一日となりました。 さて、日経新聞「経済教室」で連載が続いていた「コロナ危機を超えて」は、今日がその最終回でした。最終回は、『人新生の「資本論」』の著者、斎藤幸平・大阪市立大学准教授が、『民主主義、気候変動でも試練…

「談論風発」が大切

昨日5日の愛媛新聞「現論」に、長谷川眞理子・総合研究大学院大学長が、『おとなしい日本の子ども~議論で社会に活力を』というタイトルの、ちょっと気になる、次のような論評を寄稿されていました。 『日本の子どもたちはおとなしい。保育園児のような小さ…

見事に「洗脳」‥?

今日の日経新聞「オピニオン」欄「中外時評」に掲載された、『「新しい資本主義」論の軽さ』というタイトルの論評が、とても勉強になりました。長文なので、最初と最後の箇所を次のとおり抜き出して、この日記に書き残しておこうと思います。それでも長文に…

「価値観そのものを見直す」ことの難しさ

晴れ間がのぞいたと思うと、いきなり風雨が強くなるなど、今日も荒れたお天気となりました。こんな悪天候の日にかぎって、父の通院の付き添いです。 さて、今日の愛媛新聞「現論」に、佐伯啓思・京大名誉教授が、『コロナと新資本主義~価値観の見直し必要』…

暗く長いトンネルの出口が、 ようやく見えてきた

みずほリサーチ&テクノロジーズから、「ワクチン接種加速の経済効果」というタイトルのレポートが公表されています。まだ、その全文に目を通していませんが、冒頭のサマリーには、次のようなことが書かれていました。 ・ 新型コロナワクチンの接種ペースが…