しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

論考・論評・コラム

自分のかくれ場所

久しぶりに朝日新聞の「折々のことば」について書きたいと思います。 昨日11日の「折々のことば」は、ヨハン・フィッシュアルトの 『家屋はたしかに安全性を保障するもの、 嬉(うれ)しいにつけ、悲しいにつけ、いつもかくれ場所』という言葉で、 鷲田清…

無事の「離陸」を祈ります

マイナンバーカード受け取りの案内状が、 先日のこと、ようやく町役場から届きました。 そのマイナンバーカードについて、昨日10日の日経新聞「大機小機」欄では、 『マイナンバーは離陸できるか』というコラムが掲載されていました。 コラムでは、多目的…

新しいモノサシ

昨日9日の産経新聞「正論」に、 「かんべえ」さんこと、吉崎達彦・双日総合研究所チーフエコノミストが、 『時代遅れのGDPにこだわるな~目先の数値に踊らされるのは愚の骨頂だ』という、 ちょっと過激なタイトルの論評を寄稿されていました。 そのタイ…

明日の私、私の明日

先月に「カンブリア宮殿」で放映された 千葉県房総半島のローカル線「いすみ鉄道」の再生秘話は、 とても示唆に富む内容でした。 全国のローカル線は、少子高齢化や過疎化の進展で、 おそらくどの路線も赤字経営ではないかと思います。 ところが、「いすみ鉄…

コラムを書く難しさ

今日からゴールデンウィークです。 今日はよく晴れて、出掛けるには絶好の天気だったのですが、 私の今の勤め先は、あいにく(?)年中無休……。 ゴールデンウィークや年末年始は、営業部門は「稼ぎ時」なのです。 総務部門に在籍している私も、今日の昭和の日…

記憶力と継承力の貧しさ

昨日24日の日経新聞「風見鶏」は、 『検証なき国は廃れる』というタイトルの記事でした。 市場の競争にさらされる企業は、 失敗から教訓を学び、生かさなければ、廃れてしまいます。 この点は国も同じなのだけれども、 日本はなぜか、失敗を深く分析し、次…

ヤカンを持つ人

今日22日の日経新聞「春秋」にあった次の文章を読んで、目頭が熱くなりました。 『熊本市東区にある小学校に避難した高齢の男性は、 体育館で寝起きする子どもたちがおとなしくしている様子が気になったという。 だだをこね、泣き叫ぶような姿を見かけない…

あるべき経済対策は増税?

日経新聞「経済教室」では、今日21日まで、 『あるべき経済対策とはなにか㊤㊥㊦』という論考が掲載されていました。 いつものように、この日記をメモ代わりにして、 それぞれの執筆者の主張の骨子と思われる箇所を残しておきたいと思います。 まず、小野…

神の手と心の様相

昨日は、新しい職場の歓迎会でした。 今度の職場は、営業の方をはじめとして、勤務時間が多様なので、 懇親会の開始時間は午後7時、終了したのは午後10時過ぎでした。 なにかにつけて、戸惑うことばかりです……。 さて、今日7日の日経新聞電子版に掲載さ…

時間と心の余裕

今日は、二十四節気の「清明」です。 朝から降り続いていた雨も昼前には止んで、午後からは春の陽射しが降り注ぎました。 さて、今日から新しい職場にバイクで出勤しました。 雨が断続的に降っていたこともあり、なにか不測の事態があってもいけないので、 …

守るべき「作法」とは

今月22日の産経新聞「正論」に、雪斎先生こと櫻田淳・東洋学園大学教授が、 『「踊る阿呆」と「見る阿呆」の作法』という、 ちょっと風変わりなタイトルの論評を寄稿されていて、興味深く読みました。 それぞれの「阿呆」に込められた意味は、次のようなも…

愛媛にある句碑のPR

今月16日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」では、 哲学者の鷲田清一さんが、愛媛松山が生んだ俳人・正岡子規の 「病牀六尺」にある次の言葉を紹介されていました。 『悟りといふ事は如何(いか)なる場合にも平気で生きて居る事であつた。』 この言葉…

無私の30有余年

今日7日の日経新聞「春秋」に掲載された次の文章を読んで、 「わが家の奥様」のことを考えました。 少し長くなりますが、引用させていただきます。 『 ~(略)~ 先週あった認知症男性の鉄道事故を巡る 損害賠償請求訴訟の最高裁判決にも、長男の妻の苦労が…

幽霊が見える心理

今月27日の日経新聞「春秋」は、「幽霊」に関するコラムでした。 コラムは次のような文章で始まります。 『「夏なのにコートを着た女性を乗せ目的地に着いたが、 後ろの座席には誰もいなかった」。 東北学院大学の学生が、震災後に約1年かけ 宮城県石巻市…

新聞というサーチライト

今月26日の産経新聞「阿比留瑠比の極言御免」を読んで、 「新聞」が伝える「事実」というものについて、少し考えるところがありました。 記事では、米国のジャーナリスト、リップマンが、 1922年に刊行した著書『世論』の中で、 新聞について次のよう…

分かりやすく伝える技術

最近の金融経済情勢など難しい話題を、 季節感など身近な話題に置き換えて文章化し、 一般の人に分かりやすく説明できる、 そんなテクニックに優れている人をとても羨ましく思います。 例えば、昨日9日の日経新聞「春秋」には次のような文書がありました。 …

全般的危機の真っ只中

今月4日の愛媛新聞「現論」欄に、佐伯啓思・京都大学名誉教授が、 「現代世界の全般的危機~欧米発の価値観に試練」 というタイトルの論評を寄稿されていました。 イスラム過激派によるテロ、イラク・シリア情勢の混沌、 中国の東シナ海や南シナ海への進出…

緩和手段に限界なし?

『2%の「物価安定の目標」の実現のために、できることは何でもやる。』 今月3日に行われた黒田日銀総裁の講演は、 このような力強い発言で締めくくられていました。 黒田総裁の講演録を日銀HPで読んで、勉強になったことがいくつかありました。 その一…

見誤ったものはなにか?

3年が経過したアベノミクスの評価について、今月10日の愛媛新聞に、 愛媛県宇和島市出身の河野龍太郎・BNPパリバ証券チーフエコリミストが、 「低成長の本当の理由」というタイトルの論評を寄稿されていました。 河野さんは、アベノミクスによって、円…

「主権」という危うい言葉

今月8日の朝日新聞「異論のススメ」は、保守の論客、 佐伯啓思・京都大学名誉教授の『「主権者教育」という前に』でした。 今年は、投票権年齢の引き下げがあり、憲法公布70年にあたり、 また、次の参院選で憲法改正が論議される可能性もあることから、 …

格差は日本経済の大敵

日経新聞「経済教室」では、 今月4日から、「分断危機を超えて」の連載が始まりました。 第1回目は、吉川洋・東京大学教授の『格差拡大、価値創造奪う』でした。 この論考で吉川教授は、 いつの時代、どこの国でも、度を越した格差は、 社会にとって極めて…

貧困の連鎖を止めるには

『そもそも現代日本で、精いっぱい働いても、 子どもに十分に食べさせてあげられない労働者がいるという現実を どう受け止めればよいのか。 義務教育はすべての子どもに、自立するための最低限の教育を保障するはずなのに、 なぜ日本の公教育は九九ができな…

政治への距離感覚とは

今年を締めくくるのにふさわしい、格調の高い政治論評だと思いました。 今日29日の産経新聞「正論」に掲載された、 雪斎先生こと、櫻田淳・東洋学園大学教授の 『若者の「情熱」政治利用を慎め』という論評を読んでの感想です。 この論評で雪斎先生は、『…

健康と長寿に効用あり?

先週16日に、住友生命保険が、 今年の世相を映した創作四字熟語の優秀・入選作品を発表しています。 今年は、社会保障と税の共通番号(マイナンバー)制度導入で 個人情報の流出や悪用への不安から「波乱番号(波瀾=はらん=万丈)」など 政治的な問題を…

逆説的なインフレ誘発策

よく分かりませんが、今日18日に日銀が決めた 上場投資信託(ETF)を買い入れる枠を、 年3000億円新設するという量的・質的金融緩和の補完措置は、 日経平均株価の乱高下にみられるように、市場の評価は芳しくなかったようです。 今述べた出来事に関連…

地球儀的な視点の大切さ

昨日のこの日記で「ディストピア小説」の感想文を書いたとたんに、 フランスで卑劣で非人道的な同時多発テロが発生しました。 あまりにも悲惨な出来事に言葉を失うと同時に、 これからの国際政治に、極度の緊張関係が生じるのではないかと心配します。 「国…

消費税軽減税率を考える

消費税軽減税率の問題点や課題について、 今月5日の日経新聞「経済教室」に掲載された 諸冨徹・京大教授の『消費税軽減税率の視点㊦~税額票の導入が不可欠』 という論考が、分かりやすく整理されていて、大変勉強になりました。 いつものように、この日記…

今年の冬はやさしい冬?

今月20日から22日にかけて、日経新聞「経済教室」に、 『長期化する原油安㊤㊥㊦』という論考が掲載されました。 3人の方が執筆されていて、それぞれ大変勉強になる内容でした。 以下に、その勉強になった箇所を抜き出して整理しておきたいと思います。…

地方創生と人の育成

佐伯啓思・京大名誉教授が、今月15日付けの地元愛媛新聞に 『地方創生~大事なのは「人」の育成』という論評を投稿されていました。 国立青少年教育振興機関による 日本、米国、中国、韓国の高校生の意識調査報告で、 「親をとても尊敬している」や「高齢…

中正公平の難しさ

今持っている単行本の愛読書では持ち歩きに不便なので、 文庫版の『日本の愛国心~序説的考察』(佐伯啓思著)が 発刊されたことを知って、迷わず購入し、 現在、自らの思想の熟度を確認しながら、 丹念に読み直しをしているところなのですが、 ちょうど半分く…

楽しみな4年後

朝早く起きて、(といってもほとんど深夜ですが、) テレビ中継を観た甲斐がありました。 ラグビーW杯で、日本代表は米国に28対18で勝利しました。 ベスト8は叶わなかったけれど、「3勝1敗」という立派な成績です。 この試合、初出場の早大・藤田選…

実に難しいこと

今月7日に日経新聞電子版に掲載された 丹羽宇一郎・伊藤忠商事前会長の「経営者ブログ」で、 丹羽前会長は、「優等生の罠」という言葉を使われていました。 ブログの内容は、ドイツの著名な自動車会社の不祥事に関連するもので、 不正行為を働こうと積極的…

死と再生のシンボル

『昨夜の「中秋の名月」に続き、今夜はスーパームーンが見られます。 2日続けて月を眺めるイベントが続きますね。 今夜は月を眺めてみてはいかがですか?』 日本気象協会のHPに掲載された、このような呼び掛けに誘われて、 昨晩は、頃合いを見て、東の夜…

大型連休の終わりに

今日は、二十四節気の「秋分」であり、秋彼岸の中日であり、 そして、シルバーウィークの最終日でもあります。 今回の大型連休、地元愛媛は天候に恵まれたので、 県内の行楽地は大勢の人で賑わったことと思います。 その大型連休に関して、今日の産経新聞「…

是非、お聞きしたいこと

今日からシルバーウイークの5連休です。 その初日はよく晴れて、気持ちの良い一日となりました。 しかし、先日の集中豪雨の被災地では、 後片付けなとで大変なご苦労をされていることと拝察いたします。 一日も早い復旧と復興をお祈りします。 さて、集団的…

リベラルアーツと実践知

今日17日の愛媛新聞「現論」に、田中優子・法政大学総長が、 『重要性増す人文科学~社会を考え伝える力』というタイトルの論評を 投稿されていました。とても勉強になる論評でした。 この論評のなかで田中総長は、「実践知」というものを、 野中郁次郎・…

今週が歴史的転換点?

今月6日のこの日記で、 『生きて帰ってきた男~ある日本兵の戦争と戦後』 (小熊英二著:岩波新書)の読書感想文を書きました。 この読み応えのある本の感想を、 今日の日経新聞「春秋」では、 「逆らいがたい社会の変化のなかで懸命に生きる姿に、 読後、…

言うは易く行うは難し

今月9日の日経新聞「経済教室」は、 浜田宏一・エール大名誉教授の 『プラザ合意30年㊤~金融政策の失敗、傷口拡大』でした。 この論考で浜田教授は、「大胆に言えば、米国主導のプラザ合意は、 日本を高度成長国の座から降ろす時期を速めた」と述べられ…

「意識改革」の必要性

今月24日の日経新聞「経済教室」は、 高橋泰・国際医療福祉大学教授の 『介護難民防げるか㊤〜東京圏の危機に対応急げ』でした。この論考で高橋教授は、 東京圏の高齢化危機を克服するためには、 後期高齢者の増加に応じて施設や人員の増強や効率化を図る…

中国景気と株価の関係

今日は久しぶりに「硬派」の日記です。日経平均株価は、中国景気の減速懸念などを背景に続落しています。 そんな状況のなかで、 今日20日の日経新聞「経済教室」に掲載された 『中国経済の行方㊥〜国有企業の非効率性弊害』を読むと、 日本の市場経済の現…

済ませるべき「宿題」

今月3日から始まった産経新聞「正論」の「戦後70年に思う」シリーズ、 今日6日は、雪斎先生こと櫻田淳・東洋学園大学教授の 『国際協調へ済ませるべき「宿題」』でした。「雪斎先生は間違いなくこのシリーズに投稿されるだろう」 私はこのように確信して…

魔物が棲む組織

また一つ、これまで知らなかった言葉に出会いました。今月22日の日経新聞「春秋」に、 『亢竜(こうりょう)の悔いあり』という言葉が紹介されていました。 「天に登った竜は下るしかない宿命にある」という意味だそうです。コラムは、東芝による1500…

変わり続けるのは過去

「21世紀構想懇談会」第6回会合の議事要旨を読みました。今回は、山内昌之・東京大学名誉教授が 『未来が過去を変える〜歴史の中の「戦後70周年」』というテーマで発表されています。読み応えのある内容でしたが、なかでも特に印象に残った記述を、 少…

安保法制と必要性の検証

今日30日の産経新聞「正論」は、 雪斎先生こと櫻田淳・東洋学園大学教授の、『安保法制論議に揺らぎ見せるな』でした。 この論評で雪斎先生は、ズバリ、次のように述べられています。『外交・安全保障を含む広い意味での政治を語る際に避けなければならな…

円安と輸出企業の視点

『アベノミクス3本の矢のうち、第1の矢の大胆な金融緩和は、 円安を通して経済を変えたが、その限界が露呈しつつある。 第2の矢の機動的な財政運営は、もはや機能を停止している。 3本の矢を標榜する時期は過ぎた。』今日29日の日経新聞「経済教室」、…

「自己犠牲」の政治思想

『日本の財政健全化と社会保障制度の持続性の維持という課題は、 まだ生まれていない将来世代も含む複数の世代間での 巨大な「救命ボートのジレンマ」である。』今月12日の日経新聞「経済教室」には、このように書かれていました。財政悪化をこのまま放置…

大学と教養、そして国の未来

文部科学省が、「社会的要請」に鑑みて、 教員養成系や人文社会科学系の学部などは、 組織の廃止・分野転換をすすめるよう、全国の国立大に求めた通知に関して、 昨日11日は日経新聞「春秋」に、そして今日12日は朝日新聞「天声人語」に それぞれ疑問を…

正と負の効果

「高齢化には経済成長に正と負の両面の効果」があることを、 昨日10日の日経新聞「経済教室」を読んで知ることになりました。『潜在成長率は高められるか』シリーズの㊦、 論考の執筆者は二神孝一・大阪大学教授で、 タイトルは、『政府債務削減、長期で寄…

軸足はどちらに?

先月29日の産経新聞「正論」に掲載された 雪斎先生こと、櫻田淳・東洋学園大学教授の 『日本はアジアではなく太平洋だ』という論評を読んで、 少し考えるところがありました。それは、「日本が国家としての軸足を置くのはアジアなのか、 それとも太平洋な…

経済成長の意義を学ぶ

今月22日の「経済教室」は、 「戦後70年日本の立ち位置は」の第3回目、 執筆者は吉川洋・東京大学教授で、 タイトルは、『経済成長の意義 再確認を』でした。吉川教授の一文一文が、とても示唆に富む内容でした。 そのなかから、私なりに大切だと思う箇…