今朝、いつものように午前５時４０分に起床しました。
朝といってもまだ真っ暗な部屋の窓を開けると、
放射冷却現象で冷え込みが厳しかったものの、
その一方で、透き通った夜空には、それはもう美しい星が燦然と輝いていました。
「こんなに美しい星空を見たのは久しぶりだなあ‥‥。」と感動しつつ、
そういえば昔、瀬戸内海に浮かぶ島で、満天の夜空に輝く星と次々と流れていく星の数々を
ひとりの女性と一緒に見たことを思い出しました。
あれは確か、昭和５１年の夏だったと記憶しています。
高校三年生の時のクラス会を、
瀬戸内海の島、温泉郡中島町(現在の松山市中島町)で開催した時のことです。
一泊二日のキャンプでしたが、
皆で夕食を食べ終えた後、
私と「Ｔ．Ｋ」さんは二人で渚に座り、心地よい潮騒を聞きながら、
高校時代の思い出や大学生活などお互いの近況、果ては人生論に至るまで、
いつの間にか波が二人のすぐそばに迫ってきていることも忘れて
夜更けまで話し込みました。
その「Ｔ．Ｋ」さんは、
私が京都で浪人生活を送っていた頃、
二度ほど葉書を送ってくださり、傷心の私を励ましてくれました。
大学受験の直前に送っていただいた葉書には、
「ご成功を祈ります」という温かい言葉が添えられており、
いたく感動して涙を流したことを今でも鮮明に覚えています。
その葉書は、今も私の「宝物」として大切に保管してあります。
最後にお会いしてからもう二十年近く経過したでしょうか？
因幡晃の『ありがとう「Ｓ．Ｙ」さん』ではありませんが、
今、改めて『ありがとう「Ｔ．Ｋ」さん』とお伝えしたい気持ちです。
