しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

日曜に考える

日経新聞の「日曜に考える」は、
2005年までドイツ首相を務め、
労働市場社会保障の改革を進めた
ゲアハルト・シュレーダー氏へのインタビュー記事でした。

日経新聞ベルリン支局菅野幹雄氏の
「欧州各国の政治家は国民に改革を説得できずに苦しんでいます」
との問いかけに対し、

『民主主義の基本的な問題だ。
政治指導者は時に多くの人々が反対する厳しい決断を迫られる。
ドイツの改革がまさにそうだった。
前向きな効果は何年か後にしか出ず、時間の空白ができる。
権力維持のためにその決定を逃げるのは全くの誤りだ。
次の選挙に勝てないと覚悟してでも政治家は確たる決断を下さねばならない。
そのリスクは指導者に付き物
だ。』

う〜ん、どこかの国の首相に言い聞かせているようですよね。

同じ紙面には、
「ユーロ圏の先行きをどう見ていますか」という
日経新聞電子版読者へのアンケート結果が掲載されています。
42%の人が
「現在のユーロ圏をほぼ保つものの、一部に離脱する国が出る」と回答し、
「現在の体制のまま危機を克服する」との見方は16%にとどまっていました。

昨日の福井俊彦日銀総裁の講演では、
『ヨーロッパの人々は、
長時間かけて何かを仕上げていくのが得意。
そこが日本人とは違う国民性である。』と話され、
ユーロの将来に楽観的な見方をされていたと思います。

「日曜に考える」というタイトルどおりの一日でした。