しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

今の若者はかわいそう?

今日の日経新聞の文化欄は、
「今の若者はかわいそう」に異議、「若き論客 多様な視点」でした。

『20〜30代の論者による同世代論が注目を集めている。
過酷な現実を背負わされた社会的弱者、
という従来の若者像に異議を唱え「今が幸せ」と主張する。
変革の意思を社会ではなく個に向ける。
物質的には豊かさを享受しながら、不透明な時代を生きる心理を代弁している。』

以前、この日記でもフリーライター赤木智弘氏の
「若者を見殺しにする国」のことに触れましたが、
2000年代の若者論は、
「若者は虐げられた存在」ととらえる視点が共通しているのに対し、
2010年代に登場してきた若者論は、
「社会に対する怒りや不満を声高には叫ばない。
それでは何も変わらなかった」というさめた現状認識がうかがえるそうです。

記事の最後は、
社会学者の本田由紀氏の次の言葉で終わっています。
『「幸せ」を主張して終わるのではなく、
是正可能な部分については積極的に声を上げ、
皆で社会を変えていこうという姿勢を見せてほしい』

同感です。
これからの社会を変えられるのは若者です。
ザ・ブロードサイド・フォーの「若者たち」の歌詞は、
いまでも輝きを失っていないと思います。
『君の行く道は希望へと続く 空にまた日が昇る時 若者はまた歩き始める』