亡国の宰相

「亡国の宰相〜官邸機能停止の１８０日」(新潮社：読売新聞政治部)を読了しました。

東日本大震災発生前後から１８０日間の
菅政権の軌跡を追ったノンフックションです。

この本を読んでいる間、何度溜息をついたか分かりません。
新聞には書かれていない政治の裏舞台を知ることができ、
人望、人脈、調整能力のないリーダーを国難の時期に戴いたという日本の悲劇に、
ただただ愕然とするばかりでした。
危機管理におけるリーダーシップのあり方について
考えされられることの多い本でした。

昨日は内閣改造人事がありました。
野田総理の前途には
税と社会保障の一体改革など難問が山積していますが、
是非リーダーシップを発揮していただきたいと思います。
自民党も公明党も政局ばかり考えずに政府・与党との協議に応じ、
骨太の議論をしていただきたいものです。
そうでなければ、日本は衰退の道を確実に歩むことになります。

亡国の宰相―官邸機能停止の180日