しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

社会保障・税一体改革素案

村上龍さん主宰のJMM(ジャパン・メール・メディア)に寄稿されている
北野一JPモルガン証券日本株ストラテジストのレポートを読んで、
「なるほど」と思ったことを今日は書きたいと思います。

北野さんは、
社会保障・税一体改革素案の新聞報道を読むと、
 「素案」の中身は消費税増税のことしか書かれていないような先入観を抱くが、
 実際は包括的な政策パッケージになっている。
 「素案」の構造を理解する上では、「目次」を自分で作ることを薦める。』
という趣旨の発言をされています。

確かに、この素案には「目次」はないので、
私も自分で「目次」らしきものをメモ書きしてみました。

素案は二部構成になっており、
一部は社会保障改革、二部は税制抜本改革
一部は三章建てで、まず社会保障改革の基本的考え方や方向性を記述した上で、
その具体的改革内容として、
「子ども・子育て」、「医療・介護等」、「年金」、「就労促進」、「貧困・格差対策」
などについて幅広く記述されています。

また、二部は四章建てで、
税制抜本改革の基本的な考え方や政治改革・行政改革への取組を記述した上で、
各分野の基本的な方向性として、
「消費課税」、「個人所得課税」、「法人課税」、「資産課税」、「地方税制」
などについて記述し、
最後に各税目の改正内容等について記述されています。

こうして「目次」を整理してみると、
消費税増税は素案の「中核」かもしれませんが、
素案の「一部」であることに初めて気づくことになります。

素案の背後にある政府・与党の意図や趣旨を知るすべもありませんが、
私たち国民は、
新聞報道によって先入観を形成することなく、物事を正しく判断する必要があります。
そのためには、やはり政府・与党と野党は、
早い段階から議論を交わし、「何が問題なのか」、「そのためにはどうすればよいか」、
などについて、国民に判断材料を与えてほしいと思います。