JMM(ジャパン・メール・メディア)では、
編集長である村上龍さんから投げかけられる質問に、
金融経済の専門家が回答し、毎週、メールマガジンとして配信しています。
1月30日(月)の村上編集長からの質問は、
「医療系など一部を除いて実務教育が乏しい日本の大学で、
どういったことを、いかに学ぶべきか、
学生たちにアドバイスをいただければと思います。」でした。
この質問に対する金融経済の専門家からの回答は、
いずれも自らの体験・経験に基づいた回答で、示唆に富み、なおかつ説得力がありました。
この質問を読んで、私も大学時代のことを思い出しました。
私は、京都で一浪して、昭和50年に東京都内の大学に入学しました。
入学した大学が第一志望でなかったことや受験勉強が終わった後の脱力感もあり、
大学生活における目標をなかなか見つけることができませんでした。
無為徒食の生活といってもいいのかもしれません。
大学生活で一番後悔していることは、
学友との接触をあまりしなかったので、「友達らしい友達」ができなかったことです。
もっと早く頭を切り替えて、積極的に交友関係を広げ、
様々なことに挑戦・行動すべきだったと思っています。
歳を重ねるにつれ、このことは深く反省しています。
さて、肝心の学問についてですが、
私の場合は法学部であったこともあり、
大学三年になって、やっと司法試験という目標を見つけることができました。
一留しましたが、留年の一年間は、
朝から夜まで大学の図書館にこもって、一日中法律の勉強をしていました。
結局、司法試験に合格することはできず、
故郷に帰って公務員生活を送ることになりましたが、
一つの目標に向かって、人生のある時期、一生懸命勉強したことは貴重な経験になりました。
金融経済の専門家の回答にもありましたが、
「何事においても、自分で気付き、それをやりたい、
何かを変えたいと思わなければ、何もはじまらない。」というのは、
けだし真実だと思います。
新入生の方は、大学生活を送る中で、専門分野の勉強はもちろんのこと、
幅広い「リベラル・アーツ」を身につけられることをお勧めします。
社会に出てから役に立つ瞬間が必ず訪れますから‥‥。