しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

為替と財政という二つの問題

昨日のこの日記では、
溜池通信「From The Editor」の記事を取り上げましたが、
同日付の溜池通信の特集記事は、「円高と財政赤字の政治学」でした。

双日総合研究所吉崎達彦副所長こと「かんべえさん」の溜池通信は、
時事問題などをわかりやすく解説されており、
私のような政治経済の素人にとっては、
時事問題を理解するうえで、とても勉強になるレポートです。

さて、2月14日に日本銀行が追加緩和策を発表して依頼、
為替は円安に向かい、日経平均株価も9500円を超えるなど上昇傾向にあります。
これは自動車など輸出産業にとってはメリットで、
株高で景気もよくなれば、これに越したことはないと、私などは思うのですが、
もしも足元の円安要因の一つに、
「日銀の財政ファイナンス疑惑」(詳しくは原文をお読みください)が含まれているのだとすれば、
円高が解消されて「円高デフレ」の心配がなくなっても、
今後は「円安インフレ」の心配をしなければならないとのことです。

というのも、
「為替(円高)と財政(長期金利)はトレードオフの関係にあり、
 円高の懸念が遠のいたら、今度は財政の懸念が色濃くなる」というのです。

さらに、「かんべえさん」によると、
財政再建のための増税の際には、必ず次の2つの意見が対立するとのこと。
 ・財政再建を急ぐと、景気が失速するおそれがあるから慎重に
 ・財政再建が遅れると、財政が破綻するおそれがあるから迅速に

う〜ん、こうなってくると、
私たち庶民は、一体どちらが正解なのか、どう対処すればいいのか、
さっぱり分からなくなります。

「かんべえさん」の次のご指摘が、やっぱり的を射ていると思います。
『すべての人が関与する消費税こそは、「神は細部に宿る」の典型的な世界である。
 「脅迫型の説得」や「見切り発車」は論外で、
 無理に通そうとすると最後の瞬間にひっくり返されてしまう。
 「丁寧な仕事がいちばん早い」と心がけるべきだろう。』

今日は、飲み会で日記を書くのがこの時刻になりました。
また明日、今日の出来事を詳しく書きたいと思います。