しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

成長の方向を探る

3月3日にこの日記で書いた、明治安田生活福祉研究所のレポート
「2020年へ向けての成長の方向を探る」]を読み終えました。
秀逸なレポートでした。

このレポートの最後の章では、
今後10年に向けての生活者・消費者市場の方向と
それに対するマーケティングのあり方を考察していますが、
レポートの次の記述を読んで、
昨日この日記で書いた日経新聞の記事と大いに関連性があることに気づき、
正直びっくりしました。

ドラッカーは、これまでの流れやそのなかで生じていることを観察し、
 その本質を見極めれば、そこには「未来がすでにある」と述べている。
 一方で、「未来は誰にも分からない」が、
 「アントレプレナー」によって創られるともいっている。
 これは、未来への大きな潮流やそこで生じるこれまでとは異なった
 現象・事実を発見することが大切であり、
 そのなかから、顧客にとっての新しい価値を創造し、
 提供し成果をあげられるようなイノベーション(革新・創新)を
 継続的に追求し実行することがポイントであろう。
 そしてそれを可能にし、実現できるのがアントレプレナーであることを
 示しているといえよう。』

アイトレプレナーとは、
「困難に立ち向かい新しい物事を始め成し遂げる人・リーダー」と定義されるそうですが、
昨日の日経新聞記事の
アップルのスティーブ・ジョブスワタミ渡邉美樹会長は、
まさにこのアントレプレナーに当てはまることになるのだと思います。

高齢化はもちろんのこと、少子化や人口減少といった現象・事実は、
「未来は誰にも分からない」世界の中でも、ある程度将来予測ができるものであり、
ドラッガーがいう「すでにある未来」なのかもしれません。

「すでにある未来」への潮流の本質を見抜き、
新しい商品・サービス、新しい事業、新しい産業を起こし実績をあげることの出来る
アントレプレナーが次々と現れてくる社会になることを期待したいものです。
いや、もう既にそういった人材は社会に現れているのかもしれません‥‥。