今朝、通勤途上で袴姿の女性を見かけました。
それもそのはず、今日は地元の松山大学の卒業式の日だったみたいです。
ところで、
私が大学を卒業したのは、1980年(昭和55年)の3月です。
大学の卒業式で覚えているのは、
開式の前に、吹奏楽団(‥だと思います。)が演奏された
ワグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー第一幕への前奏曲」です。
この曲を初めて聴いて、いたく感動しました。
今でもこの曲を聴くと、当時のことを思い出すと同時に、
生きることに対して闘志が湧くというか、前向きな気持ちになります。
また、この曲を聴いたことをきっかけとして、
ワグナーのその他の曲や、クラッシック全般に興味を持つようになりました。
もう一つ、卒業式で思い出すのは、
卒業式の直前に、商学部の裏口入学問題が起こり、
全国的に注目されていたこともあって、式場内はテレビカメラがたくさん来ていました。
ちょうど私は、式場内のほぼ中央の通路側に座っていたこともあり、
テレビカメラが私の周辺を撮影しているのがなんとなく分かりました。
後で、叔母から「テレビに出ていたよ!」と言われたときには、
正直びっくりしました。(私が不正をしたわけではありませんが‥‥。)
卒業式には、愛媛から父も上京して出席していましたが、
「「都の西北」を聴いて感動した。今までの仕送りの苦労が吹き飛んだ。」
と父から言われたときには、とても気恥ずかしい気持ちになったことを思い出します。
私はといえば、父親として娘の大学の卒業式には出席できませんでしたが、
娘が社会人として巣立っていくことを大変嬉しく思いましたし、
苦しい家計の中で、親が自分を大学に行かせてくれたように、
自分も娘をなんとか大学を卒業させることができたことで、
なんともいえない安堵感・達成感を覚えました。(妻の方が苦労が多かったと思います。)
子どもの卒業式は、親にとっての卒業式でもあると思います。
これから社会人となる卒業生の方の御活躍を祈りします。