アマゾンの中古品で購入した
「日本の愛国心〜序説的考察」(佐伯啓思著:NTT出版)を読了しました。
本当は、2〜3週間前に読了していたのですが、
感動の余韻に浸っていたため、この日記に書くのが遅れてしまいました。
それほどに素晴らしい本だと思っています。
いくつも感動した箇所があるので、全部を紹介できないのが残念ですが、
その中でも相良亨の言葉を引用した次の箇所は、記録して残しておきたいと思います。
『ではなぜ、日本人は、「無私」や「純粋なもの」への接近に
かくも大きな価値をおくのだろうか。
そこには歴史的に作り上げられてきた日本人の美意識があり、
自然観があり、死生観がある。
さらには仏教や神道的なものの影響が色濃く存在するといってよいであろう。
その場合に、西洋的な価値観との対比でいえば、
日本人の死生観や世界観の基底にあるものは
「あきらめ」と「覚悟」である。』
自分の国、故郷を愛するということはどういうことなのか、
日本人として生まれてきたことに誇りや自信がもてない方に、一読をお薦めします。
- 作者: 佐伯啓思
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2008/02/29
- メディア: 単行本
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