しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

交付国債と年金債

今日の日経新聞の経済面では、
交付国債と年金債の仕組みの違いを、
図解とともにQ&A方式でわかりやすく解説していました。

記事によると、
政府・民主党は、基礎年金の国庫負担割合を50%に維持するため、
財源の調達方法を検討しており、
当初案の「年金交付国債」に代わり「年金債」を発行する案が浮上しているそうです。

年金交付国債は消費増税分を充てる約束で発行し、年金特別会計の運用機関に渡す。
増税が実現した時点で、約20年かけて換金していく仕組み。

年金債は通常の国債と同じように投資家からお金を借りる。
消費増税が実現次第、順次、利子をつけて投資家にお金を返す仕組み。

ここまでは、よく理解できました。
そして、次に、
政府が財政再建の目標に設定した新規国債発行額の上限である
44兆円を守ることができるのかという素朴な疑問に対する回答は、
交付国債は相手に渡す時点で現金は要らず、換金まで政府の予算に計上しなくて済むとし、
一方の年金債については、増税案とセットであり、
返済の原資が限定されていない通常の国債とは違うとして上限額とは別枠とする。

う〜ん、これってどちらも野党が指摘する「粉飾」、
ないしは「詭弁」に限りなく近いものでは?という気もします。
正々堂々と「国の借金がまた増えます。」ということは、政治的に難しいのかな……?

いずれにしても、
今回の記事のような、わかりやすい図入りの解説を
政府・与党は国民に対して積極的に広報することが必要ではないかもと思ったりします。
たぶん、国民の大多数は、「このままではいけない。」と
漠然とした危機感を抱いているのではないでしょうか……?。