しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

一粒の麦

脳死判定を受けた6歳未満の男の子の御両親が、
日本臓器移植ネットワークを通じて出したコメントを読んで、思わず涙腺が緩みました。

『悲しみの中に希望を託す。
 自分の子どもが誰かの身体の一部となって、長く生きてくれるのではないかと…。
 そして、このようなことを成し遂げる子どもを誇りに思う。』
コメントでは、このような趣旨のことが書かれていました。

「大変な苦しみの中の尊い決断」
移植を待つ小さな子どもや家族らにとって「明るい一筋の光となる。」
日本臓器移植ネットワークの医療本部長だけでなく、
日本中の多くの方が同じ思いを共有されたのではないでしょうか?

今回の臓器提供の新聞記事を読んで、
三浦綾子の名著「塩狩峠」の冒頭に書かれている新約聖書の言葉を思い出しました。
『一粒の麦、
 地に落ちて死なずば、唯(ただ)一つにてあらん。
 もし死なば、多くの果(み)を結ぶべし。』

男の子の心臓、腎臓、そして肝臓の移植手術を受けられた3人の方の
術後の経過も良好だそうです。本当によかったです。
男の子の分まで、お元気で充実した人生を過ごされるようお祈りします。