しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

リスクと不確実性

今月14日の日経新聞「経済教室」は、「ゲーム理論で考える政治・経済」の上編、
川越敏司 公立はこだて未来大学准教授の『「「不確実性」、景気に悪影響』でした。

大変勉強になったので、論評の概要をこの日記にメモ形式で残しておきます。

・経済学では、予測不可能な事態を
 「リスク」と「不確実性」という2つの場合に区別して分析する。
 リスクとは、例えばサイコロの目のように、
 実際にどの数字が出るのかは予測できないが、
 各数字が出る確率はあらかじめわかっている場合をいう。
 これに対し、不確実性とは、
 あらかじめ各数字が出る確率さえわかっていない場合をいう。
・不確実性に直面した場合には、
 「あいまい性回避」と呼ばれる現象が発生することが知られている。
 たとえば、職探しの労働者が「あいまい性回避」のために、
 手近な仕事で満足する傾向があることなど…。
・人は不確実性に直面したとき、生じうる可能性の中で最悪のケースを想定するという
 「あいまい性回避」によって説明できる。
・人々が直面する状況を不確実性からリスクの状況に転換することが必要・
・不確実性に直面した際には
 「あいまい性回避」により過度に保守的な行動が選ばれる結果、
 それが景気の先行きにも大きな影響を与えるということが
 ゲーム理論の分析でわかってきた。
 それだけに、不確実性の状況をリスクの状況へと転換させる
 適切な政策を採用する必要性が一段と高まっているといえる。

う〜ん、あとでこのメモを読み返した時、
自分でもなんのことか分からないかもしれません。(笑)

ところで、大規模地震が発生する可能性は、
リスクなのでしょうか?それとも不確実性なのでしょうか?

愛媛県で心配なのは、南海・東南海地震です。
過去のデータから、ここ数十年のうちに発生する可能性は極めて高いけれども、
それがいつ発生するかどうか分からないということは、
「不確実性」という理解でよいのでしょうか?

「リスク」であれ、「不確実性」であれ、
普段からの「備え」が必要なのは間違いありません。