遅ればせながら、
「永遠の0(ゼロ)」(百田尚樹著:講談社文庫)を読了しました。
私は、小説を読むときは、
町立図書館で借りて読むことが多いのですが、
なぜかこの本は、本屋でたまたま「目が合い」、購入してしまいました。
結果的に、私の手元に残ることになり、良かったと思っています。
本の内容については、
アマゾンで、いろいろな方がレビューをお書きになっているので、
特にコメントすることもないのですが、
特攻隊員の生涯を通じた戦争史観、現代日本社会の問題点などが巧みに描かれており、
著者の明確な思想が伝わる良書だと思います。
中国のことわざにも、
「井戸の水を飲むとき、掘った人の恩を忘れない。」という言葉があったと思いますが、
尊い生命の犠牲の上に現在の祖国の繁栄があることは、決して忘れてはならないと思います。
そういう意味でも私たちは、「負荷在りし自己」のような気がします。
ところで、この本と似たような構成になっているのが、
浅田次郎の「壬生義士伝」ですが、こちらもお薦めの本です。
どちらの本も、ところどころで涙を流さずには読むことができませんでした。
- 作者: 百田尚樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/07/15
- メディア: 文庫
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