しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

負荷在りし自己

遅ればせながら、
「永遠の0(ゼロ)」(百田尚樹著:講談社文庫)を読了しました。

私は、小説を読むときは、
町立図書館で借りて読むことが多いのですが、
なぜかこの本は、本屋でたまたま「目が合い」、購入してしまいました。
結果的に、私の手元に残ることになり、良かったと思っています。

本の内容については、
アマゾンで、いろいろな方がレビューをお書きになっているので、
特にコメントすることもないのですが、
特攻隊員の生涯を通じた戦争史観、現代日本社会の問題点などが巧みに描かれており、
著者の明確な思想が伝わる良書だと思います。

中国のことわざにも、
「井戸の水を飲むとき、掘った人の恩を忘れない。」という言葉があったと思いますが、
尊い生命の犠牲の上に現在の祖国の繁栄があることは、決して忘れてはならないと思います。
そういう意味でも私たちは、「負荷在りし自己」のような気がします。

ところで、この本と似たような構成になっているのが、
浅田次郎の「壬生義士伝」ですが、こちらもお薦めの本です。
どちらの本も、ところどころで涙を流さずには読むことができませんでした。

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)