自民党の総裁選挙は、五人の顔ぶれが出揃いました。
私なりに今後の行方を注視していきたいと思っています。
立候補を表明している五人の顔ぶれを見て、
「なぜ今の谷垣総裁ではだめなのか?」、疑問に感じていたところ、
今月11日付けの「かんべえさん」の溜池通信・不規則発言を読んで、
「疑問に思っていたのは自分だけではなかった」と安心すると同時に、
なんとなく疑問が解消したような気がします。
「かんべえさん」は、次のように解説されています。
『自民党の総裁選はしみじみ訳が分からない。
谷垣さんを変えるべき理由とはなんだったのか。
長年与党を務めた政党が野党に転落したときに、
新しい党首が3年もその地位を継続できるということは、
それ自体が一種の奇跡だと思う。しかもこの間の選挙は全部勝っている。
少なくとも、総裁を支えるべき幹事長が、矛先を転じて挑戦してくる名分は立たない。
強いて言えば谷垣さんの罪は、
通常国会の幕切れになって我慢できなくなり、問責決議案を出してしまったことだろう。
せっかく自分でまとめた三党合意を、そのために危機にさらしてしまった。
「お国のために」よりも党利党略や自分の都合を優先してしまった。
それはまことに残念なことであったと思う。』
う〜ん、やはり、大儀のない問責決議案で「けち」がついたみたいですね。
でも、最終局面における判断ミスだけでもって、総裁を変えようとするのは
半官びいきの日本人の「体質」からすると、ついつい谷垣総裁に同情してしまいます。
・なにがなんでも冷たすぎるのではないかと…。
・自民党は相変わらず長老や派閥の力学が働くのかと…。
日経新聞の「春秋」にも書いてありましたっけ。
「糟糠の妻は堂より下さず」と……。