ノーベル文学賞の有力候補だった村上春樹さん。
今年も受賞は叶いませんでした。
期待していただけに本当に残念です。
結果はともかくして、
これからも世界中の人が感動する素晴らしい作品を
世に出していただけるものと信じています。
さて、村上春樹さんの代わりにノーベル文学賞を受賞したのは、
日経新聞電子版によれば、中国山東省生まれのモオ・イエン氏。
私と同じ1955年生まれみたいです。
そのWeb記事の一部を引用させていただと、
『三月に邦訳が出た小説『四十一炮』では中国社会が直面する価値観の混乱を描く。
「建国の精神であるマルクス主義、急激に広まった市場経済の論理、
そして伝統的な儒教思想などがぶつかり合う中、
新しい時代に応じた道徳を我々は作り出せていない」
現代中国が抱える具体的な問題の先に、
社会の急速な変化に人はどう対応するべきかという普遍的なテーマが潜む。
「文学は政治より大きい」。
インタビューの最後を締めくくる言葉に、
国境や体制の違いを超えた価値観を示そうと奮闘する文学者の意地が垣間見えた。』
今、日本と中国は、修復が不可能なほど関係が悪化していますが、
記事でも書かれているように、
文学こそは政治を超えて価値観を共有できるのかもしれません。