しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

俳句の想い出

松山には、銀天街と大街道という著名なアーケード街があります。
その銀天街で今、小中学生の俳句が数百メートルにわたって頭上に掲示されています。

皆さん、なかなかお上手で、
例えば、中学生の俳句では、「猛暑日に 被災地思い プラグ抜く」、
また、小学生の俳句では、「夕立が 松山城を 丸洗い」など、
発想や視点の柔軟さに感心する出来栄えのものがあります。

この小中学生の中から、
いずれは「俳句甲子園」に出場する児童生徒も現れるのでは…と思うと、
なんだか嬉しくなってきます。
こうした取り組みを継続することによって、
俳句王国愛媛」の裾野は、さらに広がっていくことでしょう。

さて、私事で恐縮ですが、
俳句には、ほろ苦い思い出があります。

高校二年生の秋のことです。
国語の授業で、俳句を作ってクラスメートの前で発表することになりました。
私が考えた俳句は、「握手した そのぬくもりは 永久の恋」。

実は、その年の夏に行った修学旅行で、
とても美しく魅力的なバスガイドさんに出会い、
その方とお別れする時に、握手してもらった感激を俳句にしたためたのでした。

ところが、
先生には「季語がなくて小学生のレベルにも達していない」と言われるし、
クラスメートにはバカにされるし、散々な目にあったことを覚えています。
作った本人は、ものすごく真剣に考えたつもりだったのですが……。
今となっては、青春時代の懐かしい思い出です。
あの頃は、私も「純粋な高校生」だったのです。

そうそう、バスガイドさんへの淡い恋で、もう一つ思い出しました。
それは、ドイツの詩人カロッサの次の名言です。

「人生とは出会いであり、その招待は二度と繰り返されることはない。」