こちらは終日雨が降り続きました。
いつも水不足が心配される当地には、恵みの雨になったようです。
今日は外が雨だったので、家の中で「俳句甲子園」を堪能しました。
今年は、東京の開成高校Aチームが優勝。
開成高校は俳句甲子園の常連校で、
今年も彼らの洗練されたというか、大人びた俳句を鑑賞することができました。
今年の俳句甲子園、私の印象に残った俳句が二句あります。
一つ目は、
敗者復活戦で勝ち上がった、沖縄県浦添高校の、
『蓑虫や 爆音といふ 子守唄』という俳句。
もう一つは、
大会最優秀句に選ばれた、広島県広島高校・青本 柚紀さんの、
『夕焼けや 千年後には 鳥の国』という俳句です。
俳句には素人の私から見ても、
どちらの俳句も、深く「思い」をめぐらせるものがありました。
まず、浦添高校の俳句には、
「沖縄の痛みを理解する」という言葉が、
安易で軽率な言葉になりかねないことを思い知らされました。
また、最優秀句は、「諦観」と「希望」の両方が備わっている、
とても壮大で奥の深い俳句だと感じました。
審査員の先生も同じようなことをおっしゃっていたので、
なんだか自分の直感を褒められた気がして、すごく嬉しくなりました。
私は、この俳句に「諦観」よりも「希望」を託したいと思います。
ところで、俳句甲子園は、地元の愛媛CATVが生中継を行っています。
俳句甲子園も全国的に有名になったとはいえ、
高校生が真剣にディベートする姿を、
愛媛県の一部の人しか見れないのはとても残念に思います。
賞をもらって涙ぐむ女子高生、
先生や友達に感謝の言葉を述べる男子高生など、
高校野球に負けないくらいの、涙と感動のドラマがあります。
なんとかその感動を、全国の人に発信できないものでしょうか?
高校生の17文字には、「青春」という、
輝かしいけれども、何とも言えない「郷愁」も漂っています。