「アンダーコントロール」という正しい日本語訳を、
今日(10日)の日経新聞「風見鶏」の
「小泉元首相も読み違う?」を読んで初めて知りました。
記事には、次のような解説がありました。
『小泉氏と直接関係はないが、
安倍晋三首相のブエノスアイレスでの英語演説にあった
「状況はアンダーコントロール」に対する誤解も正す必要がある。
オックスフォード現代英英辞典の「アンダーコントロール」の項をみれば
「成功裏に対処されつつあること」と訳せる説明がある。
例えば山火事の消火が進んでいる時、消防当局が使う表現であり、
火が全部消えたわけではない。
しかも発言の主語は「状況」なのに
「汚染水はアンダーコントロール」とする誤訳も見る。
思い込みは危うい。』
私のそれまでの理解では、
「アンダーコントロール」とは、「完全な支配下にある」ようなニュアンスでした。
ですから、安倍首相の言葉を耳にしたときには、
「こんな大胆な発言を国際社会にオープンにしていいのかな?」
と思っていました。
でも、記事のような意味で国際社会が解釈しているのならば、
安倍首相の発言は、決して誇張でもなんでもないことが理解できます。
ところで、
今月3日の「かんべえ」さんの「不規則発言」では、
今年の流行語が10個選定されていました。
「アベノミクス」、「お・も・て・な・し」、「じぇじぇじぇ」、
「今でしょ」、「やられたらやり返す。倍返しだ!」などなど……。
今年は流行語が豊富なようです。
10個の中には、「アンダーコントロール」は入っていませんでしたが、
個人的には上位にランク付けされてもおかしくないと思います。
ただし、正しい「語訳付き」で……。