しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

思い込みは危うい?

「アンダーコントロール」という正しい日本語訳を、
今日(10日)の日経新聞「風見鶏」の
「小泉元首相も読み違う?」を読んで初めて知りました。

記事には、次のような解説がありました。

『小泉氏と直接関係はないが、
 安倍晋三首相のブエノスアイレスでの英語演説にあった
 「状況はアンダーコントロール」に対する誤解も正す必要がある。
 オックスフォード現代英英辞典の「アンダーコントロール」の項をみれば
 「成功裏に対処されつつあること」と訳せる説明がある。
 例えば山火事の消火が進んでいる時、消防当局が使う表現であり、
 火が全部消えたわけではない。
 しかも発言の主語は「状況」なのに
 「汚染水はアンダーコントロール」とする誤訳も見る。
 思い込みは危うい。』

私のそれまでの理解では、
「アンダーコントロール」とは、「完全な支配下にある」ようなニュアンスでした。
ですから、安倍首相の言葉を耳にしたときには、
「こんな大胆な発言を国際社会にオープンにしていいのかな?」
と思っていました。

でも、記事のような意味で国際社会が解釈しているのならば、
安倍首相の発言は、決して誇張でもなんでもないことが理解できます。

ところで、
今月3日の「かんべえ」さんの「不規則発言」では、
今年の流行語が10個選定されていました。
アベノミクス」、「お・も・て・な・し」、「じぇじぇじぇ」、
「今でしょ」、「やられたらやり返す。倍返しだ!」などなど……。
今年は流行語が豊富なようです。

10個の中には、「アンダーコントロール」は入っていませんでしたが、
個人的には上位にランク付けされてもおかしくないと思います。
ただし、正しい「語訳付き」で……。