しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

ゆるやかな紐帯

寒い一日でした。
どんよりとした曇り空で、
時折薄日はさすものの、気温はほとんど上昇しませんでした。

さて今日は、朝の通勤電車の中で、高校時代の同級生と話をしました。
高校時代の3年間、彼とは一緒のクラスになったことはなく、
話をしたこともほとんどありませんでした。

そのせいか、毎朝、同じ電車の同じ車両に乗っていたのに、
彼が高校時代の同級生であることを覚えていなかったのです。
(どこかで会ったことがあるような不思議な感覚はありました。)

それが、今夏に開催された同窓会で顔を合わせてお互いびっくり……。
互いの無礼をそれぞれが謝罪することになった次第です。

今朝の電車の中では、改めて名刺交換を行い、
高校時代の懐かしい話を交わしたのですが、
彼が言うのには、
1年生の時のクラスメートがすでに病気等で4人亡くなったとのことでした。
クラスメートですから40数人中の4人です。(絶句)

名前を聞いて顔がすぐに思い出せないのが情けなかった以上に、
還暦を前にしてすでに他界した同級生が、かなりの確率でいたことがショックでした。
「世界でも有数の長寿国・日本」という固定観念があるせいか、
たとえ音信不通ではあっても、
同級生は、現世で加齢と闘いつつも、元気に暮らしているものと思っていました。

先ほどの同窓会では、2年生の時のクラス会を是非開催しようと、
親しい仲間内で、携帯電話の電話番号をお互い登録し合いました。
その後、誰からもアクションはありませんが、
そのうち着信音が必ず鳴るものと確信しています。

「便りのないのは良い便り」ではないけれど
ガラーケーに登録されている同級生の電話番号という「ゆるやかな紐帯」が、
私の「生きる希望」の一つになっています。