1973年(昭和48年)11月20日に、
ユーミンの名曲「ひこうき雲」が発売されてから、今日でちょうど40年になります。
その節目の日を前に、昨日(19日)のNHK「ニュースウォッチ9」では、
大越キャスターがユーミンにインタビューしたVTRが放映されました。
普段、この時間帯は本を読んでいるか、この日記を書いていることが多く、
テレビを見ることはめったにありません。
ところが昨日は、
キャロライン・ケネディ駐日米大使が、馬車で皇居に向かう様子を見たくて、
テレビのスィッチを入れ、チャンネルをNHKに合わせました。
そうすると、番組冒頭で当該インタビューの「予告」があったことから、
貴重な映像を観ることができたという次第です。
ですから、とてもラッキーでした。
偶然の機会を与えてくれたキャロライン大使に感謝したいと思います。
さて、1973年といえば、私は高校3年生でした。
それ以降の40年間、ユーミンの数々の名曲を聴くことができたことは、
振り返ってみて、とても幸せな人生だったと思います。
その数多い名曲の中でも、多感な大学生時代に聴いた曲、
つまり、ユーミンが旧姓・荒井由美の頃の曲が、私のお気に入りです。
「瞳を閉じて」、「あの日にかえりたい」、「やさしさに包まれたなら」、
「ルージュの伝言」、「12月の雨」などなど……。
田舎から東京に出てきた私にとって、
ユーミンの曲は都会的で、ハイソな香りがしたものです。
「ユーミンの曲の中で一番好きな曲を選べ」と言われると当惑してしまいますが、
あえて選ぶとすれば「雨の街を」になると思います。
先ほどのインタビューでは、
大越キャスターが、『「マイ・ユーミン」といって、
人々は「ベストアルバム」をそれぞれ自分の中に持っているのでは…』と、
ファンの心理を的確に指摘していました。
ユーミンにとって最大のライバルは「かつての名曲」であり、
その「かつての名曲」を愛し続けるファンへのユーミンのメッセージとして、
「その人その人の出会いの曲というのは、
何を作っても超えられない。」という言葉がありました。
確かに、人それぞれにユーミンの「出会いの曲」というか、
その人にとって「特別の曲」というものがあるのだと思います。
続いてユーミンは、
「当たり前のいつもの出来事が特別に見えるように、
私の曲で魔法をかけられたらいいと思う。」と言っていました。
ひょっとしたら、私は40年前に魔法をかけられたまま…なのかもしれません。