しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

大学スポーツを堪能

今日は終日良く晴れて、穏やかな一日となりました。
気温も比較的高めで、まるで初春のような日差しが降り注ぎました。
そんな正月2日は、大学スポーツをテレビで堪能しました。

まず、全国大学ラグビー選手権大会準決勝の「早稲田大学」対「筑波大学」の試合は、
早稲田が後半20分過ぎまで厳しい戦いを強いられましたが、
その後、立て続けにトライを取って、筑波大を29対11で突き放しました。
早稲田は慶応大を破った帝京大と、今月12日に決勝選で対戦することになりました。
早稲田らしい戦いで、なんとか帝京大の5連覇を阻止してほしいと願っています。

そして、第90回箱根駅伝は、
早稲田が「花の2区」での高田選手の区間賞の走りもあって、往路3位と健闘しました。
この調子で復路も頑張ってほしいものです。
なお、同じ2区では、
山梨学院大・オムワンバ選手の途中棄権というアクシデントもありました。
駅伝というスポーツの「厳しさ」を改めて知ることになりました。

さて話は変わりますが、昨日の日経新聞「春秋」は、
元旦の私の気持ちを代弁してくれるようなコラムでした。

『元旦の穏やかな気分を言いあらわして絶妙な文章が、作家の吉田健一にある。
 おせち、といってもゴボウやサトイモ、コンニャクの煮しめなんぞを肴(さかな)に、
 ゆっくりと飲む朝の酒。まあ、何のことはないが
 「それはほのぼのでも染みじみでもなくてただいいもの」なのだ。
 「もし一年の計が元旦にあるならばこの気分で一年を通すことを願うのは
 人間である所以(ゆえん)に適(かな)っている。
 その証拠にそうしているうちに又眠くなり、それで又寝るのもいい」
 (「私の食物誌」)。独特の吉田節だが、これぞ正月というものだ。
 どんな時代でも、けさのこの心持ちがずっと続いてほしいと人は望みをかける。』

作家の吉田健一さんとは、あの吉田茂元首相の長男で、
上記の一節は、「東京のおせち」という随想に出てくる文章です。
この中には、次のような一節もありました。

『〜(中略)〜どんなのでも煮込みというのは皆そういうものなのかもしれない。
 それに入れても入れなくてもかまわないものは凡て省き、
 その代わりに入れたものの味はどれも生かすことを心掛けてその総和であるとともに
 それだけに止まらない何か一つのものを作り出すということで、
 その例に挙げられるのが東京風のおせちである。』

う〜ん、なるほど。
一口に「おせち」といっても、大変奥が深いものがあります。
我が家の「おせち」は、残り後わずかとなりました。

私の食物誌 (中公文庫)

私の食物誌 (中公文庫)