しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

男性の家庭進出

午後6時過ぎに電車を降りて家路を急いでいると、
東の空に大きくてまんまるなお月さまが出ていました。
月の満ち欠けと同じように、早いもので、今年も半月が経過しました。

さて、「マミートラック(母親コース)」という言葉があります。
出産を機に仕事を軽減する代わりに用意された、キャリアと無縁のコースをこう呼ぶそうです。
将来展望がなく離職にもつながってきたと、
今日(16日)の日経新聞「Wの未来」に書いてありました。

この記事を読んで、我が娘のことが思い浮かびました。
娘は大学卒業後、県内の金融機関に総合職として採用されましたが、
孫娘の出産を契機に、現在は一般職として勤務しているようです。

最近の娘を見ていると、育児を理由に仕事を軽減されている様子はなく、
残業も普通にあって、はたから見ると結構忙しそうに働いています。

このように感じていたところ、記事には次のような解説がありました。

『女性が仕事と出産・育児を両立するのに時間外労働は大きなマイナス要因だ。
 大手企業約400社の2012年度のデータをもとに、
 東レ経営研究所の渥美由喜研究部長に試算してもらったところ、
 残業時間が月40時間以上の企業が残業ゼロになれば、
 「正社員に占める女性比率」は18%から27%に上昇する。
 さらに「子供を持つ正社員に占める女性比率」は
 残業40時間以上では10%にとどまるが、ゼロになった場合は20%と2倍になるという。』

なるほど、そういうものですか…。興味深いデータですね。
少子化にある日本が、今後も経済成長を続けていくためには、
女性の社会進出とそこでの活躍は、欠くことのできない前提条件だと思っていますが、
そのためには、仕事と子育て両立支援が必要であることは間違いないようです。

同じ日経新聞の「経済面」には関連記事が掲載されていて、
『夫婦共働きの男女に、女性の活躍推進と子育てを両立するのに
 最も必要だと思うことを選んでもらったところ、
 「夫の理解と協力」が男女ともに一番多く、「産休・育休の拡充」などが続いた』
と書いてありました。

どうやら、「女性の社会進出」と同時に、「男性の家庭進出」がポイントみたいです。
しかし、我が身を振り返ってみると、
「意識改革を伴う改革」というものが、一番難しいような気がします。(反省)