しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

人生のリスクを考える

ニッセイ基礎研究所が、
『長寿時代のライフマネジメント〜定年後の「幸せのレシピづくり」に向けて』
というレポートを公表しています。

昨日のこの日記で紹介したレポートは、
「女性の活躍」や「仕事と家庭の両立」などに関するレポートでしたが、
今日のレポートは、「人生のリスク」に関するレポートです。

日本には高齢化により新たな社会的課題が生じ、私たちは長寿化の結果、
これまであまり想定していなかった人生のリスクを抱えるようになっていると
レポートは指摘しています。

そして、レポートの「はじめに」では、
人生のリスクとして、次のようなポイント解説がありました。
とても大切なことが簡潔明瞭に書かれているので、この日記に残しておこうと思います。

○ 介護・要介護リスク
 ・長男・長女時代には一組の夫婦に4人の老親がいて、いずれかの介護が生じる可能性が高い。
  そのため介護離職をせざるを得ない中高年層もいる。
  一方、自分が最期まで健康であるとは限らず、
  長生きは同時に自らの要介護の可能性にもつながっている。
○ 経済リスク
 ・長寿を全うするために安定した経済基盤が必要だが、
  多くの人にとってその中心となる年金を最期までどのように補うかも大きな課題だ。
  資産の取り崩しで賄うためには長生きすればするほど資産不足のリスクが高まるからだ。
  また、若者の非婚や晩婚化、非正規雇用の増加などにより子どもの世帯分離が遅れ、
  その扶養期間が長期化して、老後に想定以上の資金が必要になることもある。
○ 孤立リスク
 ・長寿になると死別や離別を経験する高齢者も多く、
  「一人暮らし」で長く生きなければならない人も増えている。
  生涯独身で過ごす生涯未婚男性も既に2割を超えた。
  たとえ健康面や経済面で恵まれたとしても、地域や家庭での居場所を失い、
  社会から孤立するリスクもあるだろう。

う〜ん、まいったな……。
私には、上記リスクの全てが当てはまりそうな気がしてなりません。
この日記のタイトルにもなっている、「老いじたく」を加速させる必要がありそうです。
いやむしろ、あまり長生きをしない方が、周りに迷惑を掛けないで済むのかもしれません。

そんな悲観的なことを考えてレポートを読み進めていると、
最後に次のようなことが書かれていました。

『高齢化とは長寿化である。
 それは日本社会がようやく実現した戦後の輝かしい社会的成果である。
 長寿社会には新たな課題も多いが、
 退職後に手に入れた長い人生は、まさに人生の収穫期でもある。
 われわれは、今、定年後を幸せに生きるための「幸せのレシピ」を求めて、
 長寿時代のライフマネジメントを考え始めなければならない。』

はぃ、よく分かりました。
私も、「幸せのレシピ」を求めて、ライフマネジメントを考えることにします。
いっそのこと、この日記のタイトルも、
「しんちゃんの老いじたく日記」から
「しんちゃんのライフマネジメント日記」に変更しようかしら??