しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

日本語の誤用とは(続き)

日本語の誤用に関連して、
最近、NHK放送文化研究所のHPに、
『ことば(放送用語)』というコーナーがあることを知りました。

読んでいると、結構、勉強になります。
例えば、四字熟語のうちで一般に誤読されることが多い言葉について、
次のように正誤が示されています。

 ・「一言居士」 →  ○イチゲンコジ    ×イチゴン〜
 ・「一言一句」 →  ○イチゴンイック   ×イチゲン〜
 ・「一世一代」 →  ○イッセイチダイ   ×イッセイ〜
 ・「画竜点睛」 →  ○ガリョーテンセイ  ×ガリュー〜
 ・「旗幟鮮明」 →  ○キシセンメイ    ×キショク〜
 ・「言語道断」 →  ○ゴンゴドーダン   ×ゲンゴ〜
 ・「上意下達」 →  ○ジョーイカタツ   ×〜ゲダツ
 ・「千載一遇」 →  ○センザイイチグー  ×センサイ〜
 ・「多士済々」 →  ○タシセイセイ    ×〜サイサイ
 ・「同行二人」 →  ○ドーギョーニニン  ×ドーコーフタリ
 ・「女人禁制」 →  ○ニョニンキンゼイ  ×〜キンセイ

う〜ん、まいったな…。
私も、「多士済々」は、「タシサイサイ」と読んでいたような気がします。

また、このHPでは、研究員の方が連載されている
「ことば・言葉・コトバ」というコラムのコーナーも読みごたえがあります。
例えば、最新の「買物弱者」という言葉については、次のように述べられています。

『小売りの形態が社会の変化とともに変わっていくのはやむを得ない。
 しかし、「買い物弱者」ということばが、
 当たり前のように使われ定着していくのには若干抵抗感がある。
 みんなが普通に生鮮食料品などを買えるのが本来の姿だ。
 それができない人を「弱者」と呼ぶのは何かおかしい。』

そのうえで、
『比喩的な「〜難民」をNHKは使わないが、
 社会の変化や政策に翻弄された結果,生まれたのだから、
 「買い物難民」が的確だと思う人もいるだろう。』とも述べられています。

日本語は、日々生きていて、しかも変化していくものなのですね……。
私の場合、国語を専門にして生きているわけではありませんが、
母国語である日本語を、できる限り丁寧に使用するよう心掛けたいと思います。