しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

シニアライフの心構え

今月19日の朝日新聞「別刷り特集」の「Reライフ」に、
「課長 島耕作」などでおなじみの漫画家・弘兼憲史さんが、
『競争はもう卒業 団塊世代よ、楽しもう』と題して、
シニア世代に向けて応援メッセージを寄せられていました。

応援メッセージのなかには、「私の3か条」という含蓄のある言葉がありました。
1. 問題に直面したらそのまま受け入れる
1. 心を立て直し、「居直り」を大切に
1. 自分の身の丈に合った人生を送る

この「私の3か条」の意味するところを、弘兼さんは次のように述べられています。

『好きな言葉が三つあります。
 「ま、いいか」、「それがどうした」、そして「人それぞれ」です。
 問題に直面したときは、抵抗せずに「ま、いいか」と受け入れるようにしています。
 問題に向き合った心を立て直す、
 つまりよい意味での居直りが「それがどうした」。
 あとは周りに流されず、「人それぞれ」と自分の身の丈に合った生活を送る。
 これらは、シニアライフを幸せに生きる心構えともいえます。』

さて、「課長 島耕作」は、私にとって、
加山雄三さんの「若大将」とともに、憧れの「人物」・「スター」ですし、
また、「課長 島耕作」と同い年の弘兼さんは、
激動の時代を前向きに生きてこられた団塊の世代のお一人で、
その生き方や考え方は、人生の「ロールモデル」でもあります。

実は、この日記のタイトル中の「老いじたく」も、
弘兼さんの「俺たちの老いじたく」という著書の影響を受けて名付けたものです。

「あなたの挑戦は必ず、次の世代のお手本になる」
弘兼さんは、別の著書でこのように述べられているそうです。
加山雄三さんと「若大将」
弘兼憲史さんと「課長 島耕作
お二人とも世代こそ違いますが、その挑戦する姿は、確かにお手本となりました。

翻って、リタイアが目前に迫った私たちの世代は、次の世代に何が残せるのか?
そういえば、『されどわれらが日々』(柴田翔著:文春文庫)には、
ラストの部分に次のような重い問い掛けがありました。

『やがて、私たちが本当に年老いた時、若い人たちがきくかも知れない、
 あなた方の頃はどうだったのかと。』

今の私は、その問い掛けに答えることができないのが残念です。
いや、まてよ…。
もしかしたら、この日記を書き続け続けることがその答えになるかもしれません…。

されどわれらが日々― (文春文庫)

されどわれらが日々― (文春文庫)