しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

折れない心

今月17日に放送されたNHKクローズアップ現代の、
レジリエンス 逆境力 “折れない心”の育て方』が面白かったです。

放送を観て、レジリエンスという言葉を初めて知りました。
番組HPの放送テキストに、
その言葉の意味するところの、分かりやすい解説がありました。

レジリエンスという概念が注目され始めたのは1970年代。
 きっかけの1つとなったのが、
 第2次世界大戦でホロコーストを経験した孤児たちの研究でした。
 孤児たちのその後を調査すると、
 過去のトラウマや不安にさいなまれ生きる気力を持てない人たちがいる一方で、
 トラウマを乗り越え仕事に前向きに取り組み、幸せな家庭を築く人たちもいたのです。
 同じ経験をしながら、その後の人生が大きく違うのはなぜか?
 研究から、逆境を乗り越えた人たちには共通の傾向がある事が分かってきました。』

この共通の傾向、すなわちレジリエンスの重要な要素とは、次の4つのようです。

 ・状況に一喜一憂しない感情をコントロールする力
 ・自分の力を過小評価しない自尊感情
 ・自分が成長前進していると感じる事ができる、自己効力感
 ・失敗の中でもいつかできると考える楽観性

そして、番組ゲストの精神科医・大野裕さんは、
心が折れにくくなるための一番大事な事とは、
「自分にとってそれが大切かどうかっていうのを客観的に考える力」と述べられていました。

いゃあ〜、参りました。
レジリエンス・逆境力は、最も私に欠けているのではないかと自覚しています。
でも、番組では、
過去の逆境体験を力にして、新たな一歩を踏み出した人がいて、
観ていて、とても勇気づけられる思いでした。

そういえば、自分の人生を振り返っても、
大学浪人、パワハラ、大病、母の死など、いくつかの「逆境」がありましたが、
周りの人や、更には好きな歌や本にも助けられて、
なんとか今日まで生きてこられました。

その時の自分の気持ちがどうだったのか、定かではありませんが、
「まぁ、なんとかなるだろう」という、半ば「開き直り」の部分があったと思います。

…ということは、
私にもレジリエンス・逆境力があったということですよね。
ちょっと安心しました…。