しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

価値の創出

毎年のことながら、連休明けの出勤は気が重たかったです。
でも、毎日一生懸命働いているからこそ、連休の有難味が分かるものですよね…。

さて、今月2日の日経新聞「経済教室」は、『イノベーションの条件㊥』、
延岡健太郎・一橋大学教授の『市場より「顧客価値」重視を』でした。

いつものように、論考の要点をメモ代わりに残しておきたいと思います。

 ・イノベーションの本質は技術革新ではなく、革新的な商品やサービスによって、
  社会に役立つ新しい価値を創出すること、つまり価値づくりにあること。

 ・商品の価値は、機能的価値と意味的価値を合計したものであり、
  その中で近年、意味的価値の重要性が高まってきていること。

 ・機能的価値とは、客観的な評価基準が定まった
  商品の機能・仕様に関する顧客価値であること。

 ・意味的価値とは、顧客が主観的に意味付ける価値であること。
  消費財であれば、使いやすさや、持つ喜びなど、
  商品の機能や仕様だけでは決まらず、主に顧客の中でつくられる価値のこと。

 ・多くの産業で、次の2点から
  イノベーションにおける意味的価値の重要性が高まってきていること。 
  第一に、技術と社会の成熟化に伴い、求められる商品価値が高度化・複雑化したこと。
  第二に、機能的価値のみでは、過当競争が起こりやすく、
  成功するためには意味的価値が不可欠になってきたこと。

 ・消費財・生産財共に、
  技術革新を真の顧客価値に結びつけるイノベーションの仕組みを構築することが、
  日本の成長戦略にとって喫緊の課題であること。

う〜ん、弱ったな…。
結構重要なことが書かれているのに、
後でこのメモを読んでも、自分自身、さっぱり分からないだろうな…。

重要な点は、意味的価値を創出する場合、
消費財では意味的価値の評価の難しさが大きな障害となるということです。
この論考では、iPhoneの使いやすさやデザインの魅力を
企画段階で評価するのは難しいことを、具体例として挙げていました。

価値を創出することは、かように難しいものなのですね。