今日の日経新聞「迫真」には、
サッカー日本代表の知恵袋、和田一郎・アシスタントコーチのことが書かれていました。
2001年に代表スタッフに加わった分析のスペシャリストで、
ワールドカップ(W杯)日韓大会のトルシエ監督からザッケローニ監督まで
5代の監督に仕えてきたそうです。
記事の中で私が注目したのは、次の二つの文章でした。
『分析より大変なのは「捨てる」作業かもしれない。
選手へのミーティングは30分を超えないと決めている。
「それ以上は集中力を欠いてしまうから」。
綿密な分析を土台に膨大な映像資料から肝となる部分を抽出、
DVDに落とし込んで選手に簡潔に伝える必要がある。
この取捨選択も腕の見せどころ。』
『「大きな穴ではないし、そこを突くには精度もいるけれど、
どんな強国にも、それがブラジルであっても弱点は必ずある。
その穴は大抵、ストロングポイントの近くにあるんですよね」。
軍師の目がキラリと光った。』
この二つの文章から学べることは、
一つは、情報分析には「捨てる作業」も必要であること、
(捨てるためには、何が重要で何が重要でないかを判断する必要があります。)
もう一つは、長所は同時に短所でもあり、強みは同時に弱みでもあること、です。
さて、昨日21日は、二十四節気の「小満」でした。
『陽気がよくなり、草木などの生物が次第に生長して生い茂るという意味。
西日本でははしり梅雨が現れる頃』
「こよみのページ」の解説を読むと、このように書かれていました。
この解説のとおり、我が家のささやかな庭の草木は、若葉がどんどん成長しています。
今は一年で最も過ごしやすい季節かもしれません。