しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「書く」という作業

今日10日の産経新聞「産経抄」は、次のような書き出しでした。

『「夜に書き朝に恥じてるラブレター」。小紙の川柳欄で以前に見つけた。
 夜、感情の赴くままにつづった恋文は、朝、読み返すと顔が赤らむような内容だ。
 かといって破り捨てる気にもなれず、引き出しの奥にそっとしまっておく。』

この書き出しに続いて、コラムでは、
川端康成が初恋の人と交わした書簡11通が見つかったことを紹介していました。
この書簡の内容は、今日発売の文芸春秋8月号に掲載されているみたいなので、
さっそく購入して読んでみようと思っています。

ところで、「投函されなかった恋文」は、私にも経験があります。
夜も寝ずに書いた手紙を、後で読み返すと恥ずかしくなり、
結局、好きな人に想いを伝えることができなかったこと……。
書いている最中は、まるで自分が文学青年になったような気分でした。

そういえば、あの手紙は、その後どうしたんだろう?
遠い昔のことなので、全く思い出すことができません。

さて、先ほどのコラムの最後は、次のような一節でした。

『5月に首都大学東京を視察した舛添要一東京都知事は、仏語の講義に出て、
 「ラブレターを書くと上達する」とアドバイスしたそうだ。
 日本語だって上達すると、電車の中でもメール送信に余念のない若者に言いたい。
 ノーベル文学賞は高望みとしても。』

恋文に限らず、
文章を紙に書く作業は、とても役に立つと思います。
紙に書くことで、その内容を「手」を通じて「頭」で覚えることになりますし、
自信がない漢字などは辞書で調べるという習慣が身に着きます。

この日記を毎日書くという作業も、
案外、心と身体の健康に役立つのかも知れません。