しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

単なる偶然?

昨日の朝日新聞天声人語」に続き、
今日の日経新聞「春秋」にも「乱調な夏」についてのコラムが掲載されていました。

『このところ日本列島のお天気が変だ。
 お盆を過ぎたのに前線が居座り、梅雨に戻ったような印象を受ける。
 地球温暖化のせい、と断言できるわけではないが、そうでない、とも言い切れない。
 「あいの風」や「こち」といった味わい深い言葉がまとう季節感も、
 いずれ失われるのではないか。杞憂(きゆう)であってほしい、と思う。』

コラムに書かれている「あいの風」や「こち」は、
どちらも「東風」の呼び名で、「あいの風」は海を荒らす風、
「こち」は春の到来を告げる風を意味するそうです。

また、歳時記では「あいの風」は夏の季語で、
「こち」は春の季語という解説もコラムにはありました。

それはともかくとして、異なる新聞とはいえ、
コラムニストの方が二日続けて、この夏の「変なお天気」のことを書かれたのは、
単なる偶然ではないような気がします。

今日のコラムに書かれているような、
「季節感がいずれ失われる」ことが杞憂に終わることを祈っていますが、
確かに、ここ数十年というスパンで考えると、
「冬」からいきなり「夏」、
「夏」からいきなり「冬」に移り変わっている、そんな気がしています。

でも、「春」と「秋」がない日本って、どんな世界なんだろう…??
何千年もの先の日本人が、
「かつてこの国には、春・夏・秋・冬という四季があったんだって…」
という会話を交わしているかもしれません。

想像したくもありませんが……。