今月11日の読売新聞「論点スペシャル」は、
『家事は女性 どう変える』でした。
女性にとって家事は依然大きな負担で、
分担を呼びかけるだけでは解消しないという根深い問題について、
3人の専門家に聞いた記事が掲載されていました。
このうち、諸橋泰樹・フェリス女学院大学教授の次の言葉は、
まるで私のことを言われているようで、耳が痛いお話でした。
『家事は、衣食住にかかわる基礎的・実用的な「生きる力」だが、
それを習得していない男性がいかに多いことか。
男の側に「家事は手伝うだけで十分、自分の仕事でない」
という意識があるのではないだろうか。
たまに家事をして、満足できる水準に達していないから嫌みを言われるわけで、
妻が悪いのではなく、男が家事をする姿を見せてこなかった親のせい、
社会のせいでもある。
女性の活躍を推進するなら、男性が家事・育児・介護をし、
女性が社会活動に従事し、それを次世代に見せること。
そうすれば、子どもたちも自然と家事を覚えるようになるだろう。
親は、家事を女性の仕事と聖域視せず、男児にも女児にも
家事のスキルを身につけさせることが必要だ。』
ちなみに、私が現在従事している主な家事は、
「ゴミの分別と搬出」、「洗濯と洗濯物の整理」、「夕食の後片づけ」、
「自分の部屋の掃除」、そして、時々、土日に「食事を作ること」です。
諸橋教授の記事を読んで反省したのは、
「家事は手伝うだけで十分、自分の仕事でない」という意識が、
やはり自分にもあったのではないか、ということでした。
しかも、これらの家事が満足できる水準に達していないことは明らかです。
まだまだ私には、「生きる力」が備わっていないようです。