立秋が過ぎたというのに、今日は真夏に戻ったような暑さでした。
さて、今日の全国新聞の社説をネットで読んでいて、
「珍しいこともあるのだなぁ~」と思いました。
普段は、主義主張が左右両極端、
読者としては、それがかえって物事を違った観点から考える訓練になって、
今日はその論調がほとんど同じように感じました。
国内総生産(GDP)を600兆円に引き上げるなど、
経済最優先で取り組む方針を表明したことに関し、
まず、産経新聞の社説には次のようなことが書かれていました。
『強い経済、子育て支援、社会保障を「新しい三本の矢」と位置づけ、
少子高齢化時代に誰もが活躍できる社会を目指すのだという。
景気に勢いはなく、経済再生は果たせていない。
安全保障関連法が成立した今、再び経済に軸足を置くのは当然だが、
聞こえのいいキャッチフレーズとは裏腹に、成長への明確な道筋はみえない。
首相が早急に示すべきは、企業収益を投資や消費につなげ、
経済の好循環を確実にするための具体的な手立てである。』
次に、朝日新聞の社説には次のように書かれていました。
『大切なのは、威勢のよい発言ではなく、
地に足のついた目標と、対策の着実な実行である。
そのためにも、アベノミクス「第1ステージ」の総括が欠かせないはずだ。
~(略)~
国民が聞きたいのは言葉ではない。実現可能な具体策と、
財源などその裏付けである。』
う~む、両紙ともになかなか厳しいご指摘です。
誰もが家庭や職場、地域で輝ける「1億総活躍社会」を目指すというのは、
60年安保後の池田首相による「所得倍増計画」を意識したものなのでしょうか?
日本の高度成長は「奇跡」とまで言われたそうですが、
現在は、当時のような右肩上がりの高成長をのぞめる状況ではないと
国民誰もが思っていると思います。
それでも、日本に再び「神風」が吹くことはあり得るのでしょうか?
いや、「神風」は吹かなくても、「イノベーション」は起きるような気がします。
それが「どの分野」で「いつ」起きるのか、
この目で是非見てみたいです。