しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

楽しみな4年後

朝早く起きて、(といってもほとんど深夜ですが、)

テレビ中継を観た甲斐がありました。

 

ラグビーW杯で、日本代表は米国に28対18で勝利しました。

ベスト8は叶わなかったけれど、「3勝1敗」という立派な成績です。

この試合、初出場の早大・藤田選手は前半、見事にトライをしました。

帰国後の、関東大学ラグビー対抗戦での活躍が、今から楽しみです。

そしてもちろん、4年後の日本代表の戦いぶりも…。

これから、どんな選手が頭角を現すのでしょうね…。

 

さて、今日の日経新聞「新聞週間特集」に掲載された

芹川洋一論説委員長の論評は、とても示唆に富む内容でした。

その要点は、概ね次のようなものでした。

 

・安全保障関連法をめぐる報道がはっきりと分かれたが、

 こうした二極化現象は国民的な合意形成をむずかしくするだけでなく、

 極論が極論を呼ぶ危うさもはらんでいる。

 

・メディアが論調で、主張を抑えた客観報道ではなく、

 自らの意見を前面に押し出した紙面や番組をつくる傾向が強まっているが、

 その理由として、「安倍1強という政治状況」、「ネットの言論空間との絡み」、

 「若者を中心とした深刻な活字離れ」などがあげられる。

 

・特定の新聞だけしか読んでいない人では見える世界が異なっていて、

 議論が成立しなくなる。政治に合意形成への努力を求めても

 その前提が崩れていてははじまらない。

 

う~む、鋭い御指摘です。

私は、地元愛媛新聞日経新聞・同電子版を購読しているほか、

ネットで新聞社説一覧に目を通すことにしています。

そのほか、産経新聞「正論」の熱心なファンでもあるし、

お付き合いとはいえ、赤旗日曜版まで購読しています。

(ここまでくると、逆に思想や思考が支離滅裂になりそうです。)

 

芹沢委員長は論評の最後に、石橋湛山

『言論機関の任務は、極端なる議論に対して中和性を与え、

 大衆に健全なる興論の存在を知らしむる点に存する』という

極めて含蓄のある言葉を紹介されています。

 

「中正公平」というのは、メディアだけでなく、

個人にも求められる資質のような気がします。

要は、絶妙なバランス感覚ということでしょうか……?