しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

同じ轍を踏まないように

今日14日の日経新聞「春秋」に、

マイナンバー ナンマイダーと聴き違え」という、

ユーモアセンスあふれる「シルバー川柳」の入選作が紹介されていました。

そのコラムによると、

今週あたりから、マイナンバーの12桁番号の通知が本格化するそうです。

 

また、同じ日経新聞の紙面には、

国や自治体の行政事務のムダを減らすマイナンバーは、

住民にとって、証明書などの交付手続きが簡単になるメリットがあり、

その例として、住民票の写しや印鑑登録証明書の入手が

可能となることなどが挙げられていました。

 

これらの記事を読んで、10年ほど前に、

住基ネットの稼働に向けて、悪戦苦闘していた日々が甦りました。

当時、私は、住基ネットを所管する係長だったのです。

 

当時を振り返ってみると、住基ネットに対しては、

その稼働に多額の費用を費やしたにもかかわらず、

個人情報保護等の観点から、何かと批判が多かったことを思い出します。

 

そして、今回はマイナンバーの導入です。

一体全体、住基ネットマイナンバーの、どこがどう違うのか、

正確に答えられないのは私だけではないと思います。

ちなみに、ネットで調べてみると、次のような解説がありました。

 

マイナンバーでは税分野や社会保障、災害対策といった

 多岐にわたる情報が共通の番号で管理され、行政事務の効率化のほか、

 税や社会保障に関する不正の防止も期待されています。

 また、法律の施行から3年後をメドに、

 民間での利用も視野に利用範囲の拡大が検討されます。』

 

私は、マイナンバー制度に賛成の立場ですが、

あれほど悪戦苦闘して導入した住基ネットは、

住基カードの普及率が一桁台に留まるなど、残念ながら

その効果・効用が広く国民に浸透したとは言えない状況にあります。

 

マイナンバーが同じ轍を踏まないように、

関係者の皆さんは大変だとは思いますが、

その普及啓発に取り組んでいただきたいと思います。

 

ちなみに、私は昨年秋に、

住基カードの更新をしたところなのですが、

また1枚、カードを増やすことになるのでしょうか?

統合できないのかしら……?