ビデオに録画しておいた「カンブリア宮殿」の二つの番組を観て、
高齢化社会の「未来図」を想像しました。
一つ目は、
高齢で買い物がままならない「買い物難民」の問題を解決するため、
高齢者の玄関先まで商品を届ける、小型の移動販売車「とくし丸」。
二つ目は、
食事制限が必要な病気の人や高齢者向けまで、
240種類もの弁当を宅配する「ファンデリー」というベンチャー企業。
女性社員40人全員が管理栄養士・栄養士の資格を持ち、
メニュー開発から電話応対、さらに利用者一人一人に対する相談まで
対応するという徹底ぶり。
実は、私も、これと似たようなサービスを現に利用、
または過去に利用したことがあります。
一つは、自宅近くの大型スーパーが取り扱っている「ネット・スーパー」です。
ペーパードライバーの私は、
いつもは自転車でその大型スーパーに買い物に出かけるのですが、
2リットルのペットボトルやお米、ティシュペーパーなど、
「重い」か「嵩張る」商品の買い物に苦労していました。
それが、このネットサービスを利用すると、
玄関先まで重い商品を運んでいただけるので、とても助かっています。
もう一つ、利用したことがあるのが宅配弁当です。
以前、妻が3週間ほど入院したり、
亡き義兄の看病のため長期間不在だったときに、このサービスを利用しました。
こちらも、土日を除いて、自宅玄関先まで届けてもらえました。
食材は電子レンジで温めるだけなので、ほとんど負担感がありません。
このサービスがなければ、実父の食事の世話までできなかったと思います。
ただ、「ファンデリー」のような栄養指導など、
付加価値の付いたものではありません。
先ほどの二つの企業の取組みは、
高齢者社会における潜在的な需要を、先駆的に取り込んだものだと思います。
「発想の転換」と「需要の創造」で、
高齢化社会でのビジネスチャンスは、
いくつも発見できるのではないかと感じた次第です。