しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

はじけてみるまで分からない

今月16日に日経電子版に掲載された「データディスカバリー」が、

「具体的な数字」と「分かりやすい図」と

「平易な解説」がセットになっていて、とても面白かったです。

 

1980年以降だけでも、

中国株バブル、欧米の住宅・信用バブル、米ITバブル

そして日本のバブルという、どれも記憶に新しいバブルが発生しました。

 

記事によると、バブルの発生には、次の3条件があるそうです。

 ①金融緩和によるカネ余り

②シバレッジ(てこ)

ユーフォリア(陶酔感)

 

また、記事の最後では、経済学者ガルブレイス

次のような「金言」が紹介されていました。出典は名著「バブルの物語」です。

 

「投機のエピソードは常に、ささやきによってではなく、

 大音響によって終わる。」

 

「投機の結末では真実はほとんど無視される。

 過ちや愚鈍さや行き過ぎの責任を、社会全体や金融界全体のせいにするのは

 穏当ではないと考えるからである。」

 

「唯一の矯正策は高度の懐疑主義である。

 あまりに明白な楽観ムードがあれば、

 それはおそらく愚かさの表れだと決めてかかるほどの懐疑主義。」

 

バブルの発生と崩壊は連鎖するそうです。

中国株の高騰と急落の遠因は、2008年のリーマン・ショック後に

中国政府が打ち出した4兆元もの巨額の景気対策だったとの解説がありました。

 

今は、世界の主要国が金融緩和を行っている状態です。

この「出口」を誤ると、また再びバブルが発生するのでしょうか…?

グリーンスパン元米連邦準備理事会(FRB)議長は、

「バブルかどうか、はじけてみるまで分からない」

という言葉を残されたのこと…。

 

結局のところ、「歴史は繰り返す」しかないものなのでしょうか…?

でも、なかなか人間は徹底した「懐疑主義者」にはなれないと思います。