今日11日の日経新聞に掲載された「池上彰の大岡山通信」では、
「新聞・ネット活用術」が紹介されていて、大変参考になりました。
先日のこの日記で、私見として、
ネット記事は紙面記事に「勝てない」ことを書きましたが、
どうしてそうなのかを
池上さんは文章で上手に、しかも格調高く説明されていました。
私にはとても真似できない「芸当」です……。
池上さんによると、新聞の良さは、
政治や経済、国際など分野ごとに紙面の一覧性があることや、
同じページに、別の重要なニュースを発見できる魅力があること。
また、米国ではネットの普及によって、
紙の新聞が前ほどには読まれなくなり、地方新聞社が次々に倒産した結果、
議会や行政の問題点を追及する記者がいなくなり、
汚職が増えてしまったという指摘があるほか、選挙の投票率も下がった
ということでした。
「新聞は、民主主義のインフラの役割を果たしているのだということを、
新聞がなくなって初めて気づく。」という記述は、
民主主義を維持していく上で、とても重要なことを指摘されていると思いました。
一方、ネット検索に関しては、その威力を過信すると、
特定の情報に対する反対意見を見落としてしまうおそれがあり、
この点、新聞には反対意見や別の視点も提供してくれる場合が多いので、
読み比べることによって情報の偏りを補えるという記述は、
誠におっしゃるとおりだと納得しました。
そして池上さんは、記事の最後に次のようなことを書かれていました。
『大切なことは、一人ひとりが情報を取捨選択する力を身につけて、
情報の価値を見極められるようになること。
アナログ(紙)とデジタル(ネット)の良さを組み合わせ、
自分流の情報収集の方法を身につけてもらえたらと思います。』
「情報の価値」を見極められるようになるために、
自分流の情報収集の方法を身につけることは、
なかなか難しいけれど、とても大切なことだと思います。
今日は、久しぶりに「硬い」日記を書くことができました…。