NHKスペシャル「戦後70年」企画では、秀逸な番組が続きました。
このお盆休みの間に、
録画していた番組を含めて、まとめて視聴することができました。
私が観た番組は、順不同ですが、次のようなものです。
・「密室の戦争」〜発掘・日本人捕虜の声
・「きのこ雲の下で何が起きていたのか」
・「憎しみはこうして激化した」〜戦争とプロパガンダ
・「特攻」〜なぜ拡大したのか
・「“あの子”を訪ねて」〜長崎・山里小被爆児童の70年
・「女たちの太平洋戦争」〜従軍看護婦 激戦地の記録
・「カラーでみる太平洋戦争」〜3年8か月・日本人の記録
・「“終戦”知らざれる7日間」
どの番組も、心の奥底の「何か」に訴えるものがありました。
このなかでも強く心に焼きついた番組をあえて挙げるとしたら、
やはり、次の二つでしょうか。
・「きのこ雲の下で何が起きていたのか」
・「“終戦”知らざれる7日間」
「きのこ雲の下で何が起きていたのか」は、
広島に原爆が投下されてから3時間後に、
爆心地から2キロのところにある
「御幸橋」の上で撮影された2枚の写真に関する
関係者の取材などで構成されていて、
直視するのが耐え難いほど悲惨な映像に、何度も目を覆いました。
また、「“終戦”知らざれる7日間」は、
昭和天皇の玉音放送から戦闘が停止するまでの「緊迫の7日間」を追った番組で、
一歩間違えれば日本がさらに壊滅的な状況に陥っていたことがよく分かりました。
ところで、今月16日の朝日新聞「天声人語」では、
『戦争を始めることはある意味で簡単であるが、
終えることは本当に難しい』という
半藤一利さんの言葉が紹介されていましたが、
この番組を観ていただけに、この言葉の重みが少しは理解できたように思います。
戦争を知らない私ですが、自分が知った「歴史的事実」は、
孫娘にもしっかりと語り継ぎたいと思います。