しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

私も老い、時代は変わった?

お正月の三箇日も今日で終わり、明日4日は仕事始めです。

今年のお正月は、とても暖かいお正月でした。

特に今日は、一月とは思えないような暖かさでした。

 

さて、今日の愛媛新聞に、直木賞作家・佐藤愛子さんの、

「お正月」という年始エッセーが掲載されていました。

 

1923年生まれの佐藤さんは、

昭和の初めの何年間かが、晴れ着を着た少女時代のお正月だったとのことで、

子供の頃は、何がうれしいといってお正月ほどうれしいことはなかったこと、

そして、お正月は「楽しいもの」「うれしいもの」だったから、

どんなことでも笑った、素朴に心から笑えたと、

ご自身の「お正月」の思い出を語られていました。

 

そして、今の時代の心境を次のように述べられていました。

『 ~(略)~ そしてあのすがすがしい、質素で、

 静かな明るさに満ちていた私のお正月は遠くへ退(すさ)ったきり

 もう二度と戻って来はしない。私は老い、時代は変わった。

 今の子供はお正月が来るからといって、幸福感でわくわくしたりはしない。』

 

う~む、佐藤さんと私とは30年近く歳が離れていて、

また、戦争の体験は私にはないけれど、

佐藤さんのお気持ちはなんとなく理解できるような気がします。

 

確かに、私が子供の頃も、お正月が待ち遠しかったし、

とても楽しかったし、家族みんなは笑顔だった。

「物」は今のように決して豊かではなかったけれど…。

そうか…そうなのか…。

佐藤さんではないけれど、「私も老い、時代は変わった」のか。

 

ところで、4歳と7か月の孫娘は、

今の「お正月」をどのように記憶していくのでしょう?

保育園がお休みだった年末年始、

孫娘はほとんどの時間を「大人」に囲まれて過ごしました。

家の周りに晴れ着を着た子供はいなく、

凧を揚げたり、羽子板で遊ぶ子供を見ることは皆無となりました。

 

「素朴に心から笑えた」と記憶に残ればいいのだけれど。