今月25日の日経新聞「くらし」欄に掲載された
『仕事力、老化してない?』という記事が面白かったです。
記事では、知らず知らずのうちに忍び寄る仕事の老化現象について、
能力開発の専門家らの話をもとに、
次のような3つの危機が浮かび上がるとしています。
その一つが「勤力低下」。
毎日同じ時間に同じ通勤路を通り、職場では上司から与えられた指示を
ただ作業のようにこなしていると起こるのが筋力低下ならぬ「勤力低下」。
同じ「勤肉」しか使わずにいると、新たな仕事の段階へ上れなくなる。
二つ目が「人脈効果」
飲みに行く相手は毎回職場の仲間や特定の取引先で、
会話といったら噂話か事務的な話のみ。
これでは動脈硬化ならぬ「人脈硬化」を引き起こす。
視野が狭まり、社会の変化についていけない。
三つ目が「NO梗塞」
勤力低下や人脈硬化が続くと、意固地になりがちで失敗を認めず、
他人を批判ばかりして自分が見えなくなる。
前例踏襲で仕事を進め、変化・挑戦にNOを連発しているのは
「NO梗塞」になっているのかもしれない。
う~む、なるほど…。
「笑点」ではありませんが、座布団を一枚あげたくなるような記事でした。
「筋力低下」を「勤力低下」、「動脈硬化」を「人脈効果」、
そして「脳梗塞」を「NO梗塞」と置き換えたのは、
とてもウィットに富んでいますね。
それよりも、これらの「症状」は、
まるで私のことを指摘しているようでもあり、ちょっとドキッとしました。
ただ、「30代以降、職場でベテラン社員といわれ始めたら注意したい」と
記事には書かれていたので、
もうすぐ職場を去る私は、すでに「手遅れ」なのかもしれません。
また一方で、記事では「職場を取り巻く環境がめまぐるしく変わる今、
同僚や取引先に置いてけぼりを食わないためには、
アンチエイジング(抗加齢)が必要だ。」とも書かれていました。
今の職場を定年で離れても、人生を前向きに生きていくために、
アンチエイジング(抗加齢)の精神だけは保って生きたと思います。
特に、身体の老化現象が著しい私の場合は……。