しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

不信症という感染病

昨日12日の日経新聞電子版『豊島逸夫の金のつぶやき』は、

最近の金融市場の動向を、病気やその治療方法に例えて解説していて、

読んでいてとても分かりやすかったです。

そのまま全文を紹介したいぐらいなのですが、

私なりに豊島さんのコラムを要約してみました。

 

・世界の投資家たちは、「不信症」という心の病を患っている。 

 この心の病は強い伝染性があり、インターネットを通じて感染する。

 「不信症」は慢性の病であり、

 これまでは、中央銀行の「金融緩和」という妙薬が効いた。

・最近になって、その薬を処方する主治医である中央銀行の長が、

 投薬量を間違えているのではないか、と患者たちが思い始めた。

・イエレンFRB議長が議会証言で、

 「追加利上げ」について慎重な治療方針を発表して、

「緩和薬」の点滴は外さないことを強調しても、患者は信じることができない。

・価格変動が心臓に悪い株は売られ、癒し効果があるとされる国債や円が買われた。

・この精神安定剤を求める患者は日に日に急増して、「安心の価格」は連日高まり、

 「マイナス金利」というプレミアムを払っても購入希望者が後を絶たない。

マイナス金利という劇薬の副作用を最も強く受ける銀行の株価も、

 欧米で相次ぎ「危機的水準」まで急落している。

・金融緩和剤以外の妙薬はないのかについては、

 病気を根治するためには、病巣を取り除く「構造改革」という手術が

 最も有効なのだが、強い痛みを伴うので、尻込みする患者が多い。

 結果が出るまで時間もかかる。

・財政政策というカンフル剤もあるのだが、既に、過剰投与が甚だしい。

 為替レートを使って、痛みを隣の患者に押し付け、

 自らの痛みを軽くする手段もあるが、これはこれで、患者同士のいさかいを招く。

・物価も金利も上がらないという低体温症が慢性化するなかで、 

 量的緩和などの非伝統的な政策手段が試みられてきた。

 しかし、その合併症、そして、出口戦略という後遺症予防において、

 いまだ成功例が確立されていない。

 その間、患者の心拍数を示すボラティリティー(変動率)だけが上がっている。

・まずは為替介入でも資本規制でも、「なんでもやる」ことで、

 足元の急性発作を抑えることが喫緊の課題。

 

う~む、要約と言っても、

ほとんど全文に近い内容になってしまいました。ゴメンナサイ。(苦笑)

 

ところで、記事では、

投資家は「不信症」という伝染性の強い「心の病」を患っているとのことでしたが、

この「心の病」はジカ熱と同じように私たち国民にも感染しそうで、

なんだか怖いものがあります。

この感染症に効く有効なワクチンを、どなたか開発してくれないでしょうか?

 

さて、今日は夕方から職場の稲門会が開催されます。

久しぶりに校歌を声高らかに歌って帰りたいと思います。